昭和の車に付いていたキンコンチャイム。

105km/hを超えると「キンコンキンコン」なるやつです。

あれをTWに実装した。

 

TW200 '87〜93あたりには速度警告灯(85km/h以上で点灯)が付いているのでスピードメーターにあるオレンジのギボシの間に挟み込むだけで音を出すための電源が拾える。

そうでないモデルでも速度警告灯の付いているメーターに換装してスピードメーターにイグニッション電源をつなぎ込んでしまえば速度警告灯が動くので同様に拾える。

 

キンコンチャイムは12Vが通電すると「キン」となり停電すると「コン」となる感じなので堅牢で簡単な実装方法としてウィンカーリレーを挟み込む。それだけでいい具合に「キンコン」を繰り返してくれる。

 

せっかく音が出るデバイスを組み込むのだからウィンカー作動音にも使ってみた。

(ウィンカーブザーは自作ハーネスで既に実装していたのでキンコンチャイムに繋ぎ変えただけ)

TWで85km/h以上出す機会ってあまりないけどウィンカーならいつでも聞けるしね。

速度警告音と共存できるようにダイオードを追加してウィンカーからの電源を供給するだけ。

 

 

音だけでなく設置場所もかなり気に入りました。

フロントカウルの固定ボルトに通すだけ!どこにも干渉せずいい感じ〜。

 

クリーニングを兼ねて分解しているついでに機械式タコメーターを取り付けた。

 

 

面倒なポイントはカムシャフトのボルトを変更しなければいけなかったところ。

こいつがなかなかキツく締まっていて緩めるときちょっとこわかった。

 

 

 

 

写真では一瞬だけどこの間に紆余曲折あり…。

特殊ボルトを規定トルクまで締めようとぐいっと締め込んだらボルトが破断。

頭真っ白になったけど折れたボルトは抜き取り成功。特殊ボルトを再購入して事なきを得えました。メーカー在庫があってよかった。在庫なくてもこの程度の形状ならなんとかなると思うけど。

 

タコメーターはXT200だかその辺のやつを拝借。

そもそも機械式タコメーターのパーツ一式もその辺のエンジンからそっくり持ってこれる。

 

 

ノーマルイメージを損なわずにタコメーターを付けることができた。

当初は「カッコイイ」という理由だけで付けたんだけどキャブレター調整時に大いに役立ちました。

 

 

 

【今回の教訓】

トルクレンチに頼りすぎない。

おかしいと感じたらそれ以上回さない、古いボルトは特に慎重に。

アイドリングが安定しないのでキャブレターを分解してみる。

バイク好きが所有していたバイクだけあってキャブの中も綺麗。

しかしOリングのいくつかはカッチカチで交換が必要だった。

一通りの洗浄と必要な部品を交換して組み上げるとあっけなくアイドリングが安定した。

その時はスロットルの反応も良くて問題ないように感じた。

 

…しかし。

 

翌日以降スロットルを開いても高回転まで回らない症状がみられるようになった。

ストールまではしないがかぶるような感じで気持ちよく吹けない。

プラグを見ると真っ黒なので「燃料が濃い」ものと思ってジェット類を調整していたのだがこれが間違いでなかなか解決しなかった。

 

実際のところは空気を取り込む穴のどれかに詰まりがあったのか「空気が薄い」という状況だった模様。

空気が薄いということは燃料が濃いとも言えるわけで症状も似たようなものになるわけですね…。エアフィルターを外しても症状は変わらなかったので空気が薄いという問題に辿り着くのに随分時間がかかったよ。

再度念入りにキャブレター筐体を洗浄して穴という穴を極細のエナメル線で貫通確認。しっかり乾かして丁寧に組み上げてみると全開までエンジンが回るようになりました。

キャブレター筐体の洗浄が足りなかったというなんとも間抜けな結果です。

 

 

 

今回の教訓。

キャブレターのオーバーホールをする場合はどこを舐めても平気なくらい綺麗に洗う!

油面の高さはオーバーフローしなきゃそれほどシビアに考えなくても問題ない。そもそも油面なんてセンタースタンド立てて止めた状態じゃないと安定してないしね。

次はエンジン。

エンジンオイル量点検窓を見るにキレイなオイルが適量入っているように見えるが…何年放置されているのか不明なので全部抜く。特に変なものは出てこない。ドレンボルトはクソ硬かった。

小休止ついでに放置して古いオイルを出し切った後に新しいオイルを注ぎ込む。オイルフィラーキャップは緩かった。

 

次にガソリン。

先日購入した天吊型のサブタンクからキャブレターに直接ガソリンを流し込む。

これ便利やね〜。天井は鉄骨剥き出しなので磁石で吊れるようにしたいかも。

 

スタータースイッチを入れてみるとなんともあっけなくエンジン始動。

とは言えアイドリングは安定せず10秒ほどでエンストしてしまう。

まさか30年以上前のバイクのエンジンがこんなにすぐ動くとは…今乗っている物もエンジンは絶好調なんだけどそれを越えそうな気がする。こいつは音もニオイも良い…。

 

 

その後、元の持ち主にエンジン始動まで確認できた事、状態が良さそうな事を伝えるために連絡を入れた。

これに喜んでいただけたようでバイク遍歴やこのTWの貴重なお話を聞くことができた。

 

ガレージ保管と複数台所有(普通ではない数)。

状態が良かった理由はこの2つが揃っていたためだと思われる。

誰もが羨むような名車を複数台所有しておられたようなのでTWの出番は少なかったのでしょう…。

このTWがそんな名車コレクションの1台として扱われていたことに私も幸せな気分になりました。

妻に内緒で購入を決めるもどうやって入庫するか頭を悩ませていた最初期型TW200。

結局妻に告白することでなんとか(?)自宅ガレージに迎え入れることができた。

 

2019年10月12日。

台風19号上日の午前中、雨の降る中にI-Lineさんが配達してくれた。

自宅前の道路があまり広くない事を心配してその旨を伝えると軽トラで届けにきてくれるという有り難い心配り。不動車ゆえにドア・ツー・ドアでの配送だったけど思っていたより安く済んでI-Lineさんに頼んで良かった!


ガレージ入庫直後。

外装がかなりヤレていて思っていたよりも状態が悪いかもしれない。というのが初感。

写真だと(さらにこの時は雨に濡れているので)綺麗に見えがちだけど全体的に黄色っぽくなっていて真っ黒に変色している箇所多数。シートも真っ黒。そりゃまぁ1987年(32年前)のオートバイですからね…。

キーを回してみるも当然のように何の反応もなし。期待もしていなかったけど。

 

妻からの「台風の準備をしろ!避難が必要になるかもしれない!」という小言をやりすごしつつ雨で濡れた水気を取るために半分解。

うちは高台だから水の心配はないよ、風はむちゃくちゃ受けるのでそっちは心配だけど…。

とりあえず何十年に一度の大型台風の中でもバイクいじりできる自宅ガレージ最高。

 

おぉ…フレームはかなり綺麗…。少々の転倒傷と小錆はあるも深刻な錆は一切ない。各ボルトの頭もピカピカ。

タイヤ交換歴なしで前後共にバリ山、オドメーターの指す走行距離(考えられないくらい低い数字)はマジモンと見てよさそう。

 

バッテリーは完全死亡。

中にサビが出ていて電池の機能を有していなかった。充電できる状態でもないので廃棄。

TW専用のバッテリー端子(2JX-82103-00-00)が欠損しているのでバッテリー交換歴があるようだ。安くないんだよなこれ。

 

手持ちのバッテリーを繋げてキーを回すとニュートラルランプが点灯。

ウィンカーは2、3回通電させたところでリレー内部の固着がとけたのか弱々しいながらに点滅確認。ブレーキランプも前後共に機能した。

この時点で電気周りは正常に動く可能性が高いと感じた。