こんばんは。

猛暑が続いておりますが、皆様お盆休みはいかがお過ごしでしょうか。

Langue de chatは定休日返上で営業しております。

込み合う日が続いておりますので、ご来店予定のお客様は、お早めにご予約下さいませ。


さて、ここまで暑いとさすがに魚介料理の新作が立て続けに登場です。


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西条産オコゼのエスカベッシュ


夏の定番前菜、エスカベッシュが、以前の徳島県産鮎から変更になりました。

不細工ですがとっても美味しい魚です。

オレンジトマトとイエローアイコトマトとともにご提供です。

ビネガーの酸味が爽やかで、夏の前菜として大変好評です。

いかがでしょうか。



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地ダコと大洲産水ナス、西条産トマトのブラックオリーブマリネ ソースバジル


こちらも魚介の前菜です。

フランス料理では登場することの少ないタコですが、地物の美味しいタコが入荷しましたので、

大洲産の水ナス、西条産トマトとともに、相性の良いタプナード(ブラックオリーブ、アンチョビ、ケッパー、にんにくのソース)でマリネしました。

敷いてあるバジルソースと絡めると、爽やかな風味が加わりより一層美味しくなります。

厚みのある辛口の白ワインやロゼワインと好相性ですので、いかがでしょうか。


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今治産ハモと夏野菜のブレゼ


こちらは只今試作段階の料理です。

ハモが本格的に美味しい季節になって参りました。

現在のベニエから調理法を変えてみようと、先日シェフが試作しておりました。

まず、丁寧に骨切りされ、滑らかな舌触りの今治産ハモを炙り、焦げ目を付けます。

夏野菜(写真ではズッキーニ、プチピー、アスパラガス、リッチーナですが、状況により変わると思います。)をヴェルモット酒、豚のブイヨンとともに火に掛け、焦げ目の付いたハモを投入、ジュ・ド・シトロン(レモン汁)の酸味で味を調え、ほのかにバターの芳香を利かせます。イタリアンパセリのアッシェを振りかけ、完成です。


フランス料理の技法による料理ではあるのですが、日本人に生まれた喜びを感じさせてくれ、

和食を頂いているような安らぎを与えてくれる、そんな料理です。

ハモの焦げ目の風味がスープに移り、最後の一滴まで美味しく頂けます。

スタッフ一同猛プッシュの一皿ですので、近いうちにブラッシュアップの上、メニューに登場すると思います。

なお、魚料理としてお出しする予定ですので、ポーションが写真よりも増えます。

お楽しみに!!


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こちらは、本日ご予約のお客様にお出ししたホールタルトです。

送別のお祝いに、ということでのご用意だったのですが、バースデー等、ご要望がございましたら是非ご利用くださいませ。

2日前までのご予約でご用意可能です。

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フランス産リードボーが入荷しました。

以前からリードボーは使っていたのですが、仕入先を変え、よりプリッとした綺麗なリードボーが手に入りました。

現在は、前菜のホロホロ鳥とリードボー、フォアグラのテリーヌで使用しております。



なおお盆期間中は、ランチ内容が特別メニューとなります。

仕入れが限定されるため、


フルコースランチ

ミニコースランチ

ハヤシライスランチ


の3種でのご用意となります。

ワンプレートランチのご用意はございませんのでご了承ください。


暑い日が続いておりますが、Langue de chatは元気に営業しております。

皆様のご来店をお待ちしております。



ワイン担当Y・Y

こんにちは。

夏本番、暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


本日もお料理のご紹介です。


魚屋さんより「どうですかー?」とお勧めがあったので、

このようなお料理がスポットとして登場しました。


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沖ヒメチのマリネ

松山ではあまり店頭に並ばないヒメチです。

ヒメチは高知県での呼び方で、一般にはヒメジと呼ばれる魚です。

魚屋さん曰く、エビを食べて育っているので、ほのかに身からエビの味がするとのこと。

スズキの仲間であっさりとした白身、水分が多く日持ちしない魚なので、

美味しく頂けるうちにトマトと共にマリネし、刻んだアンディーブとバジルソースを添えてご提供、

即完売でした。


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瀬戸内産イサキの香草焼き おいしいトマトのソース

写真でこの大きさ、お分かり頂けるでしょうか・・・。

大きなイサキが入荷しましたので、ご予約の4名様のコース料理でお出ししました。

丸ごとの立派なイサキの登場に、お客様も大変喜んで下さりました。

食欲をそそる香草の風味とトマトの酸味で、皆様夢中で召し上がり、綺麗に完食されました。


このようなお料理は不定期で登場しております。

ブログでご紹介する前に完売・・・ということもしばしばありますのでご了承下さいませ。



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フランス産ホロホロ鳥とリードボー、フォアグラのテリーヌ


ここからはグランドメニューの前菜です。

肉のテリーヌが、前回のバルバリー鴨のテリーヌから変更になりました。

味わい深いホロホロ鳥に、リードボートフォアグラの入ったテリーヌです。

数々お作りしてきたLangue de chatの肉のテリーヌの中でも完成度の高い1品になったと思います。



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ラタトゥイユとクスクス 温度卵と生ハム添え (冷製)


定番のラタトゥイユを使った前菜の登場です。

こちらは最近第1子を設けられたGのOシェフからのオマージュ料理です。
冷製であっさりと食べられるラタトゥイユにクスクスを加え、ボリュームアップ。

更に温度卵のまろやかさと生ハムの塩気が加わり、より一層美味しくなっています。

上から振ってある黒コショウの辛味がアクセントになり、どんどんと食べ進められます。


暑い日の前菜に、いかがでしょうか。






なお、お盆の営業ですが、先日のブログでお伝え致しました通り、

8月15日(木)は、通常定休日ですが営業致します。

19日(月)は、夜の営業が18:00~となります。


少しずつお問い合わせを頂いておりますので、ご予約の方はお早めにお電話下さいませ。

どうぞ宜しくお願い致します。


Bistrot Langue de chat

(089) 935-8318



ワイン担当Y・Y



こんばんは。

以前から予告しておりました、例のアレ・・・「アンドゥイエット」が完成致しました!

元々ヨーロッパビールフェアに合わせてオンメニューの予定だったのですが、

紆余曲折を経て、ようやく昨日、完成致しました。


長引いた経緯をご説明する前に、そもそもアンドゥイエットとは・・・。

シャルキュトリー(豚肉加工料理)の一つで、豚の内臓(大腸、小腸、ガツ、ハツ、ハラミ、仔袋など)を豚の直腸(丸腸)に詰めたソーセージで、小形をアンドゥイエット、大形をアンドゥイユと呼びます。

シャルキュトリーの技が感じられる1品です。

フランスのどの地方にもあり、各地で材料や作り方は様々に存在します。

最大の特徴とも言えるのが、この丸腸に詰めるということです。

一般のソーセージは、このケーシング(ソーセージの表皮部分、下記の写真のような豚腸と呼ばれるもの)を使っています。


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しかしながらアンドゥイエットでは、一般焼肉店で食べられている直腸の開かれていないもの(丸腸)にファルスを詰めます。

下記写真が、その丸腸です。開かれているものは、焼肉店などで見慣れていますが、

開かれていない丸腸は、ちょっとグロいですね。


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こちらを下処理して、この中にファルスを詰めます。


今回仕込んだアンドゥイエットは、リヨンのレシピによるものです。

シェフがレシピ構築のために多様なレシピを集め、比較、検討した結果、リヨンのレシピとなりました。

リヨンならではの特徴は、ゆでた内臓類を大量のディジョンマスタードでマリネすることです。

(ディジョンはリヨン近郊の中核都市でマスタードが名産品です。)

マスタードの辛味と香味成分で、内臓の臭みを和らげます。


正直に申し上げますと、ワイン担当Y・Yはホルモンが大の苦手・・・。

今回のアンドゥイエット製作を、恐る恐る見守っておりました。


アンドゥイエット製作にあたり、最もシェフが時間を費やしたのが、素材探しです。

アンドゥイエットに必要不可欠な丸腸は、焼肉店用に開かれて流通しているものがほとんどで、

腸詰をすることのできる、開かれていない状態のものを探すのに大変苦労しました・・・。

あらゆる業者さんに聞いたり、地元肉屋さんを何軒か訪ねたところ、1軒の取引業者さんが、取り寄せてくれることになりました。


そして内に詰める内臓類ですが、シェフの希望する豚の内臓類は松山市内では見つからず、

今治までわざわざ仕入れに行ったのだとか。



フランスで実際にアンドゥイエットを召し上がったお客様にお話を伺うと、


「内臓の臭いが大変強烈でした・・・。フランス人はそれが好みのようだけど。」


とのことで、日本人向けに作るとなると、各内臓を丁寧に下処理しなければなりません。



材料が揃い、レシピが構築されたところで、仕込み開始です!


処理前の内臓類からは「動物園のような香り」が・・・(ノДT)



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香味野菜と内臓類(大腸、小腸、ガツ、ハツ、ハラミ、仔袋)を用意します。


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鍋に内臓類と水をたっぷり入れ、吹きこぼしをします


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沸いたらザルに上げ、流水します。

この作業を2回、繰り返します。


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吹きこぼしを終えた後の内臓類と、香味野菜と香辛料を鍋に入れ、たっぷりの水で煮込みます。


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煮込み終わった内臓類を、包丁で細かく刻みます。


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刻み終わった内臓に、ディジョンマスタード、玉ネギのアッシェ、

にんにくのアッシェ、白ワインを加え、一昼夜マリネします。


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次は丸腸の下処理です。

鍋にお湯をたっぷりと沸かし、その内に丸腸を放り込みます。

再度沸騰したら、お湯から取り上げ、流水します。


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この湯通しの終わった丸腸を、端から手繰り寄せ、裏返します。


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写真が裏返した状況です。

下に白く見える部分が脂肪の部分です。


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この脂肪の部分をある程度掃除します。

下に切り離されたのが、掃除された脂肪の部分です。

食べやすくするのと、より多くのファルスを詰めるためです。

あまり掃除しすぎると、強度が弱るため、程よく脂肪の部分を残します。


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こちらが掃除された丸腸です。

美しいピンク色をしております。



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前日にマリネしておいた内蔵類と、豚首肉のミンチ肉を合わせます。

塩・コショウ・香辛料を加え、練り上げます。

これでファルスは完成です。


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絞り袋にファルスを入れ、詰める準備です。

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絞り袋の口金に丸腸の入り口部分をしっかりと固定し、ファルスを絞り袋にて押し込みます。

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絞り込んだら、適度な大きさにタコ糸でしばり、成形します。


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こちらが詰め終わったアンドゥイエットです。


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詰め終わったアンドゥイエットを、内臓を煮込んだ時のブイヨンで火入れします。

80度で約30分ほど。

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火入れが終わったアンドゥイエットです。

香辛料の香りとともに、内臓のソーセージとは思えないほど、

肉の甘みを思わせる、素敵な香りが漂います。

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そして早速、焼いて試食です。


フライパンで焼いている際漂う香りからも、処理前に感じた「動物園のような香り」は一切無く、

食欲をそそる肉の香りです!


恐る恐る・・・まずはシェフから・・・。




シェフの、「うまい!」の一言に、スーシェフKさんと私も続いて口に運びます。



本当に驚きました・・・!

マスタードの酸味と香味がしっかりと利いていて、内臓の美味しい風味は残してあるものの、

臭みは優しい香りに変化しておりました。

食感も、丸腸と内臓類の弾力のある食感と、肉肉しさを和らげる玉ネギのコントラストが大変面白く、

味のバランスもとっても良い!


「仕込み1回目でここまで決まるとはな~!」

と、シェフも満足いく仕上がりだったようです。


これならお客様にお出しできる!

とのことで、早速メニュー入りです。


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偶然にも、フランス出張から帰国されたばかりの、フランスのアンドゥイエット事情をお話して下さったお客様がご来店、お召し上がり頂きました。

「臭いも無く、食べやすくてビックリ!」

と、お気に召して頂きました。


そのお客様を含めて初日から2オーダー頂き、ありがとうございます。

製作を決めてからメニュー入りまで、約2ヶ月ほど・・・大変時間がかかってしまいましたが、

自信を持ってお勧めできる仕上がりとなりました。


とは言え、やはりホルモンのソーセージと言うと食べ手を選ぶ1品になりそうですが・・・。

ビールや辛口の白ワインとの相性は最高だと思いますので、ご注文(挑戦?)をお待ちしております!


そして、最近シャルキュトリーメニューが充実し、毎日のように何かしらシャルキュトリーの仕込みが行われているLangue de chatです。

ブーダンノワールにしても、アンドゥイエットにしても、食べ手を選ぶメニューにも関わらず力を入れているのには、理由があります。


フランスにおいて、シャルキュトリーとは、豚肉加工料理、またそれらを販売する店を指し、そこで働く人はシャルキュティエと呼ばれ、キュイジニエ(料理人)とは区別されています。

ですので、フランスでは料理人がシャルキュトリーを作ることはまず無いそうです。

ビストロやブラッスリーでもシャルキュトリーから仕入れるのが基本です。


一方日本では、ハム・ソーセージの専門店ではドイツをベースとする店が大半であるため、

フレンチレストランでは料理人がシャルキュトリーを手がけているのが現状です。

専門店と異なり、材料や器具などに制約がありますが、シャルキュトリーの仕事には、ア・ラ・ミニュート(オーダーを受けてから作る料理)とはまた違う面白さがあるのだそうです。


スタンダードでオーセンティックなビストロを目指すLangue de chatでは、

シャルキュトリーに力を入れるべく、邁進しております。

松山では受け入れられがたい料理スタイルではありますが、お客様一人ひとりにスタンダードでオーセンティックなビストロとして認知して頂けるよう、努力していく所存です。

どうぞ、ご愛顧を宜しくお願い致します。





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そして、8月の営業日程のお知らせです。

8月15日(木)は、通常定休日ですが、お盆真っ只中なので、頑張って営業致します。

そして8月19日(月)は、ワイン担当Y・Yのソムリエ試験受験のため、夜のオープンを18時~とさせて頂きます。

あとは通常通りの営業となります。

どうぞ宜しくお願い致します。



ワイン担当Y・Y