こんばんは。

ここのところ、肉料理の紹介が続いていますが、まだまだご紹介です。

お付き合い下さいませ(・∀・)



Bistrot Langue de chat ブログ

フランス・ソローニュ産コルヴェール(青首鴨)のロティ フォアグラのソース


前回のブログで入荷時の姿をご紹介したコルヴェールが、このように調理されました。

ソースサルミでご提供の予定と、前回のブログでお書きしましたが、フォアグラのソースに変更です。


フランスのソローニュという場所は、ロワール河と支流のシェール川の間に位置する、狩猟が盛んに行われている森林地帯です。

「タルト・タタン」発祥の場所、ホテルタタンも同じ地域にあります。

19世紀後半当時のホテルタタンは猟師客が多く、その当時からソローニュの森では、狩猟が盛んであったようです。


写真左手前が胸肉、右奥がモモ肉のサラダ仕立てです。

それぞれの部位の美味しさを、一皿でご堪能頂けます。

芳醇なフォアグラのソースと力強い赤身の相性も良く、既にお召し上がり頂いたお客様からは大変好評です。

今回仕入れた分は、残り少なくなっています。

次回仕入れに関しては未定です。

ジビエの仕入れは不定期ですので、気になる方は、お電話にてお問い合わせ下さいませ。


新しいお肉のテリーヌが登場しています。


Bistrot Langue de chat ブログ

媛っ子地鶏のテリーヌ


昨年好評だった媛っ子地鶏のテリーヌが、今年も登場です。

セセリ、モモのミンチをベースに、ハツ・レバー・ズリ・ササミがごろっと入ったテリーヌです。

写真にて、緑色に見えているのはピスタチオです。

テリーヌ名人・スーシェフKさんの火入れテクニックにより、しっとりと若めに焼きあがっています。

いかがでしょうか。



Bistrot Langue de chat ブログ

宮崎県都城産黒豚スペアリブのオリーブ煮込み


久しぶりのスペアリブ料理です。

宮崎県都城産の黒豚スペアリブをブラック、グリーン2種のオリーブと共に煮込みました。

都城市は、宮崎県と鹿児島県の県境に位置する畜産の盛んな地域で、

「市町村別農業産出額畜産計」が全国1位なのだそうです。

黒豚の他に、都城牛、鶏なども飼育されています。

ちなみに都城の黒豚は、口溶けの良い脂身が特徴とされています。


骨付きのお肉ですが、柔らかく煮込まれ、骨から簡単に身が剥がれます。


掃除したスペアリブに塩、コショウをした後、こんがりと焼き色を付け、時間をかけて炒めた玉ネギのみじん切りとにんにく、下処理をしてアッシェにしたブラックオリーブとグリーンオリーブ、ヴェルモット、鶏のブイヨン、ジュ・ド・コション他香辛料にてじっくりと煮込まれております。




いかがでしょうか。




そして、魚介系前菜も新しくメニュー入りしております。


Bistrot Langue de chat ブログ


瀬戸内産カキの自家製オイル漬け


今年も始まりました!!毎年好評の、自家製カキのオイル漬けです。

台風や諸々の事情により、魚介類が品薄になり、価格も高騰気味なのですが、

今年も無事にメニュー入りしました。


Langue de chatの冬の定番前菜です。毎年大好評を頂いています。

いかがでしょうか。



Bistrot Langue de chat ブログ

タラ白子のムニエル カリカリに焼いた生ハム添え ソースヴァンルージュ


今年もタラ白子の入荷が始まりました。

カキのオイル漬けと並んで、昨年オーダー率の高かった前菜です。

下にほうれん草を敷き、今年はカリカリに焼いた生ハムを添え、バージョンアップです。

まったりとした白子との味、食感のコントラストを楽しめる一皿となっています。

是非、お召し上がりくださいませ。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

そして、こちらは新作ではありませんが、定期的に行われている、ブーダンノワールの仕込み風景をご紹介します。


Langue de chatのメニューの中で、最も情熱が注がれており、

最も仕込みに手間が掛かり、なおかつ最もオーダー率の低い(?)

と言っても過言でないブーダンノワールです。


お客様とお話する際、笑い話でこのようにご説明することがあるのですが、

実際、かなり大変そうです。

仕込み現場を撮影してみました。


Bistrot Langue de chat ブログ


Bistrot Langue de chat ブログ


長いケーシングに、丁寧にファルス(中身)を詰めているところです。

ファルスは、豚舌と豚耳を煮込んだものをみじん切りにし、じっくり炒めた玉ネギのみじん切りとにんにくのピューレと香辛料、その他を混ぜ合わせたものに豚血を加えて仕上げております。

全て詰め終った後に、一定の長さ毎にタコ糸で縛り、成型します。

この一連の作業を、シェフとスーシェフKさんの2人掛りで行います。

ファルスを仕込むまではシェフの担当なのですが、タコ糸で縛って成型するのは2人掛りです。

何度も仕込む過程でレシピも見直され、作業工程も効率良くなり、完成の域に辿り着いているブーダンノワールと言って良いのではないでしょうか。


Bistrot Langue de chat ブログ


ボイル後、このように仕上がります。

あとは1本1本切り離し、オーダーが入ると優しくフライパンで焼きあげ、りんごのコンフィチュール(りんごのジャム)を添えてお出しします。

赤ワインと相性抜群です。

シェフとスーシェフKさんの情熱がこもったブーダンノワールです。

是非、ご注文(挑戦?)お待ちしております。




そして、私事をまたまた引っ張り恐縮ですが、

ソムリエールY・Yのソムリエ試験合格祝いにご来店頂いた、

ワインバーCのH様より、とんでもないお祝いワインを頂きました・・・!!

Bistrot Langue de chat ブログ

Chateau Cos d'Estournel 1988

ボルドー・サンテステフ格付け2級のワイン。

私のバースデーヴィンテージです!!



Bistrot Langue de chat ブログ

Chateau Haut Brion 1988

こちらはボルドー・メドック格付け1級ワインです。

(こちらのシャトーはグラーブ地区に位置しますが、例外的にメドックに格付けされています。)


いわゆる5大シャトーと呼ばれる銘醸ワインなのです。

こちらも私のバースデーヴィンテージ・・・!!


こちらのワインは、H様がうさぎ料理と共に楽しまれた後、おすそ分けして下さいました。

一生に何度飲むことができるのか・・・という本当に貴重なワインを頂き、ありがとうございました。


オレンジがかった明るい色合いのルージュ。

カシス、タバコ、樹木、湿った草、コーヒー、鉛筆の芯、ちょっとキャンディーなど、次から次へと溢れ出る豊富な香り、25年前のヴィンテージにも関わらず、熟成感の中に若さの混じる複雑な香りです。

H様曰く、「香りは100点!星付きレストランの香り!」だそうです。

驚くほど柔らかな飲み口ですが、後から少しだけ主張するタンニンが力強さを感じさせます。

どれほど熟成のポテンシャルが高いんだろう・・・と唸らされるワインでした。


本当に美味しく頂きました。

コスは、何かの機会に開けようと思います。
H様、ありがとうございました。



本日も長くなりました。

更に新作が、着々と準備中です。

只今、豚肩ロース肉の自家製生ハム、鴨モモ肉のコンフィが仕込まれております。

その後には、アレとコレと・・・計画されており、この冬のメニューは魅力的なメニューが盛りだくさんな予定です。
一つ一つ、完成次第ブログにアップしていきます。

お楽しみに!!




ソムリエールY・Y

こんばんは。本日は肉料理のご紹介です。


Bistrot Langue de chat ブログ


先日のブログでも触れましたが、スコットランドより、今年初のジビエが入荷しております!

ピジョンラミエ(山鳩)!!

この状態でも力強い赤身を確認できますね。




Bistrot Langue de chat ブログ

スコットランド産ピジョンラミエ(山鳩)ロティ

フォアグラのソース


半身をロティ(ロースト)に、肉質に寄り添うよう、

フォアグラのピュレとバターをポマード状にして混ぜ合わせたあわせバターを、赤ワインベースのソースに溶かし込んだソースでのご提供となります。


写真ではレンズ豆の煮込みと中山栗、ミニニンジン、原木しいたけを添えております。

半身なのでポーションは少なめですが、滋味深い濃厚な味わいなので、満足度は高いと思います。

山鳩の味わいは力強いのですが、風味は、例えるとするとソースに使われているフォアグラに似た甘い香りで、

ジビエ初心者の方でもトライしやすい肉です。

恥ずかしながら私、試食で初めて山鳩を頂き、筋肉質な肉質を想像していたのですが、

想像よりも柔らかな肉質で、肉汁が豊富でしっとりと仕上がっている火入れも、シェフ!さすがです。

気温が下がり、赤ワインが美味しくなるこの季節、肉と同様に力強い赤ワインと合わせて頂くのがお勧めです。

お肉好きの常連様も唸った一皿、いかがでしょうか。


しかし、モタモタとブログを書いている間にかなり売れてしまいまして、残り1皿となりました。すみません。

次のジビエも既に入荷しております。ソローニュ産コルヴェール(青首鴨)です。



Bistrot Langue de chat ブログ


こちらはソースサルミでご提供の予定です。


また、次回ご紹介致します。


お好きな方は是非お試し下さいませ。



続いてもう一皿、新作肉料理のご紹介です。


Bistrot Langue de chat ブログ

伊予牛テイルの赤ワイン煮込み


定番の赤ワイン煮込みですが、今回は伊予牛テイル肉を使っての一皿です。

写真では、シンプルにモロッコインゲンとポムピューレを添えています。

じっくりと煮込み、骨から肉がほろりと簡単に外れる程、柔らかく仕上がっています。

たっぷりのソースとポムピューレをバケットに付けて頂くのも楽しみの一つですね。

お召し上がり頂いたお客様からは大変好評です。

是非、お召し上がり下さいませ。





そして!!気温がグッと下がり、ようやく例のアレが仕込める気候となって参りました!!

Bistrot Langue de chat ブログ

本日、伊予いも豚肩ロース肉の生ハムの仕込みが行われました!

気温が下がり、湿度が落ちているこの時期だからこそできるシャルキュトリーです。

前漬けに1週間弱、本漬けに10日前後、乾燥に2週間前後で、ほぼ1ヶ月後にお出しできるかと思います。

こんな短時間で美味しい生ハムができるの?と思われるかもしれませんが、去年作った実績により、

シェフは自信満々です。


完成は、またブログにてお知らせします。

約1ヵ月後のブログをお楽しみに!!


PS.蝦夷鹿のシンタマと内腿が入荷しております。


Bistrot Langue de chat ブログ

こちらは来週末より、中山栗のグラッセと一緒にテリーヌに仕立ててご提供予定です。

シェフがぼそっと「ガルニにはアンディーブと柿、ロックフォールのサラダがいいかな?」と、

呟いておりました。

完成しましたら、またブログにてご紹介致します。

ジビエ満載のLangue de chatとなっています。



ソムリエールY・Y

こんばんは。ソムリエールY・Yです。

ソムリエ試験合格にあたり、各方面からの合格祝いのお言葉、本当にありがとうございます。

私事ネタを引っ張って申し訳ないのですが・・・、少しだけ素敵なプレゼントをご紹介させて頂きます。



オープン以来お越し頂いているS様より、シャトーラギオールのソムリエナイフをプレゼントして頂きました!!


Bistrot Langue de chat ブログ

シャトーラギオールとは、スキップ社の作る、中央フランスに位置する、ナイフとチーズで有名な、「Laguiole」村の名を冠した、世界中で愛されるソムリエナイフです。


ちなみに「Laguiole」は、フランス北部ではラギオール、南部ではライヨールと発音され、

少しややこしいのですが、別会社でライヨール社のライヨールソムリエナイフというシリーズも存在します。

両社とも「我こそ本家!」と主張しているようですが、日本において、ソムリエやワイン愛好家に馴染みが深いのは、前者シャトーラギオールの方ではないでしょうか。


その中で今回頂いたのは、グランクリュシリーズ(ソムリエが実務で使用することを想定し、ハードな使用に耐えるよう作られているシリーズ)です。


Bistrot Langue de chat ブログ


しかもネーム入りです。


Bistrot Langue de chat ブログ

Langue de chat


Bistrot Langue de chat ブログ

Oct.2013


S様、本当にありがとうございました。

大切に使わせて頂きます。



Bistrot Langue de chat ブログ


松山某所にシャンゼリゼ通りを構想中のY様より、お祝いのお花を頂きました!

Y様のパワー、感性に刺激されました。本当にありがとうございます。

来年のフランス料理店開店に向け、頑張ってください。Langue de chatスタッフ一同応援しております。


自分が思っていた以上に沢山の方に見守って頂いていたことを実感しております。

この場をお借りして、皆様本当にありがとうございます。

秋、冬に向け、新しいワインが着々揃っております。

美味しいワインをご提供するという、ソムリエの基本的な仕事にて、皆様に恩返しできるよう、準備中でございます。

そんな中、新しいスパークリングワインが到着しました。

Bistrot Langue de chat ブログ

ドュデ・ノーダン クレマン ド ブルゴーニュ


同じクレマンを長い間使い続けてきたので、そろそろ新しいものをと思い、

幾つか試飲し、ヒットだったのがこちらです。

1849年以来、150年間もの間、同家族によって守り続けられているドメーヌです。

1997年より全て有機栽培を行い、化学肥料や殺虫剤を一切使用していません。

生態系に配慮した耕作を行っています。

ほとんどのブドウは高樹齢の区画で構成され、更に厳しい剪定を行うので、

非常に少ない収穫量となります。

生産者は、基本的にブルゴーニュは多様な個性と複雑な要素が交じり合った特別な場所と考えており、あくまで自然に逆らわず、年によっては全くワインが出来ない事も在り得るのです。


全てオート・コート・ド・ボーヌ産のピノノワールとシャルドネをブレンド、

薄くピンクがかった淡い色味。

ハチミツやリンゴ、トーストのふくよかな香りがあり、

キレがありがなら滑らかで優しい飲み口が魅力的なクレマンです。

これからの季節、数人で集まった際の食前酒としてはもちろん、

お2人で食事と一緒に最後まで1本で通されても、幅広く寄り添ってくれる万能選手です。

ソムリエールY・Yのおすすめの1本となっています。

いかがでしょうか。





新しいデザート、できました。


ある日の営業中、県外から定期的にお越し頂いているお客様とのお話の中で、

美味しいブリー・ド・モーのチーズケーキがある!という話をお聞きしました。


※ブリー・ド・モーチーズとは・・・・。

フランスにおいて、「チーズの王様」とされ、幅広く愛されている、牛乳製白カビチーズです。

熟成とともに芳醇な風味を楽しむことができ、Langue de chatではチーズメニューにオンリストされている他、今治産いちじくとともにオーブン焼きにしてご提供している定番のチーズです。

チーズを食べ尽くしたフランス人が、人生最後に選ぶチーズはブリー・ド・モーであるという話もあります。


モーとは村の名前、つまりモー村にて作られたブリーチーズという意味です。

ちなみにモー村には、もう一つの名産として、ムータルドゥ ドゥ モーという粒マスタードがあります。

赤いロウで封をされた陶器容器のマスタードを見たことがあるかとおもいますが、それがモー村のもう一つの名産品です。



何気なくシェフにその話を伝えると、

「じゃあ、明日作ってみよう!」



と、いうことで、早速試作が行われました。


ブリー・ド・モーチーズ、他2種のチーズをブレンドし、砂糖、卵、コーンスターチ、生クリームを混ぜ合わせます。

焼きを入れる前のこのアパレイユをシェフが味見。

しばらく考えた後、塩を加えるといいかも、ということで、

味見をしながら計量し、塩を加えます。

バットにアパレイユを流し込み、オーブンで焼き上げます。


第一弾、焼きたてです。

ブリー・ド・モーの香りが店内一杯に広がります。

Bistrot Langue de chat ブログ



Bistrot Langue de chat ブログ

盛り付け図。ソースはアングレーズです。

早速試食します。


シェフ、スーシェフKさん、私が同時に口に入れ、暫くの沈黙の後、

シェフ曰く「美味しいんだけれど、万人受けはしないな。」と、一言。

また暫く考えた後、

Bistrot Langue de chat ブログ


シェフのひらめきで黒コショウをかけました。

ブリー・ド・モーの濃厚さと、黒コショウのスパイシーさが、味に広がりを見せ、

ブリー・ド・モーの芳醇な香りが、黒コショウの風味とあいまって鼻腔から抜ける時、大きな喜びを感じさせてくれます。

個人的には本当に好きな風味で、食後にマールやカルバドスに合わせて頂いたら至福だろうな・・・。

と思うのですが、デザートに関しては、ランチタイムにも同じメニューをお出ししているので、

もう少しフレンドリーな味のトーンへ調整しよう・・・。

(ちょっとブリー・ド・モーを贅沢に使いすぎ、マニアックになりすぎているこの状況より)

ということで、チーズの配合を調整し、新たにレモン汁を加え、試作第2弾です。


最初の段階で塩を加えてあるのですが、その塩味とレモン汁が、味に奥行きを出し、

ブリードモーの風味を優しくしているように感じます。

シェフ曰く、「黒コショウは少しやりすぎだから、無しでいこうか。」

とのことで、本日よりデザートメニューにガトー・ド・ブリー・ド・モー、オンリストされております。


毎回恒例ですが、このブログをご覧頂いている方で、

もし黒コショウ風味のものをご希望の方がいらっしゃいましたら、

ハーフ&ハーフで半分のみ黒コショウをかけてお出しすることも出来ます。

お気軽にお申し付け下さい!


シェフとスーシェフKさんが、組み合わせの妙で、クルミと一緒に焼こうかと言っていたので、

もしかしたらマイナーチェンジがあるかもしれません。


まったり濃厚なガトー・ド・ブリー・ド・モー。

食後、飲み残したワインにも相性抜群だと思います。


只今、デザート以外にも並行して料理メニューも、新作、試作と続いております。

秋の食材も豊富に出揃い、(既にピジョンラミエの料理も挟み込みメニューにて登場しています!)

暫くはブログネタにも困らないと思います。


では、次回ブログ更新をお楽しみに!


ソムリエールY・Y