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 グランドマスターは、私の中では特別の存在だ。その強い個性は、一瞬で私をカスタム・リボルバーの世界に引きずりこみ魅惑した。スモーキーズさんがその昔、このグラマスを製品として販売していましたが、貧乏人の私にはとても手が出せる買い物ではなく、いつか自分で造ってやるぞと本気で想い続けて造り上げたグラマス。


 そのBison・グラマスを今回リメイクした。


 グラマスの特徴である、ステイション切り替え機能を備えたひときわ大きなリヤサイト。前作では、この独特のリヤサイトは造りこんでいなかった。なぜ造りこまなかったかというと、キャストでこれを作るのには、その構造上、非常に厳しいものがあった。しかし今回はこの部分のディテールにも拘った。なぜ「ディテール」という言葉を使うのか。実はこのリヤサイト、見せかけなんですよ^^ ダミーな訳。そうしないとキャストでは表現出来なかった訳です。・・・が、しかし


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 一応それなりに造りこみました。リヤサイトに引けを取らないようにフロントサイトも前作から更に造りこんでこんな感じです。


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 リブサイトの形状も微妙にシルエットを変化させ、より均整のとれたボディーシルエットへと進化させました。


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 ベースのGUNは、前作はマルイM19でしたが、やっぱグラマスはシルバーモデルでなきゃ!と、今回はタナカM66ベースに、G・スミス・SのEXステンでキャストを仕上げてシルバーモデルに。それと、タナカのKフレ用のカップ・グリップを以前から造りたいとも思っていたので、今回一緒に造っちゃいました。


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 このグリップの形状を見て、かなりのグラマス通の方なら次の進化を既に読み取れたことでしょう。そうです、次の課題は、これにエイムポイントを装着させてアレにします。



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 去年、5月に東京で開催されるブラック・ホールにブースを出す予定にしておりましたが、新たに取り掛かっていたスティッカムでの活動に於いて、いつもの様にドップリのめり込んでしまい、製作活動からまたしても脱線^^;

 その前は確か、子供達と素材サイト運営や小説サイトの運営等にのめり込んで作業をほっぽらかしてもおりましたが、しかし、そういった経験がここでしっかり生かせれていることをご理解頂きたいと、ぼそっとつぶやかせて下さい^^ そういった経験がなかったらきっと小説「Wild-Bison」も生まれなかったと思います。


 学校の帰り道、家に真っ直ぐ帰らずに途中で何か楽しげな発見をして寄り道して遊んだ記憶、ありますよね?道端に咲く野花にふと足が止まり疲れた心が癒されたり、そんな発見は大人になってからも良くあることで、そういったことを楽しめる心の余裕は、失いたくないものです。


 今回のスティッカムでの活動も、自分の中ではこれから私がやろうとしている企みに、必要な要素な為、おもっきしドップリ浸ってスティッカムをエンジョイしてきたのですが、いや~実に感性を磨かせて頂きました。音楽ってまさに感性の世界、表現の世界。色んな事を感じ取りながら、吸収しながら、取り組んできたスティッカムでの経験をどのように展開、発展させていくかは、これからのお楽しみ~♪


 その楽しかったスティッカムライフにも一区切りつけ、去年のくれから製作モードにギヤを叩き込んで、もっか造りまくっております。


 先に仕上げたリボルトに続き、今回は、インシスト・カイザーのウッドバージョン。それもガンメタ&シルバーのツートンカラー仕様。インシストは、グリップからフレームにかけてツートンに塗り分けられるデザインにしておいたので、この塗り分けは、大変楽しみにしていた作業でもあります。


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 インシストのウッド仕様は、 リボルトと同様に、ウエスタンな雰囲気を漂わせるてるが、こちらはそれよりもさらに海賊銃のような雰囲気も織り交ぜてきますね。それを狙って設計した訳なので当たり前の事なんですが、しかし、これをブラック・ラバーにしてガンメタ&シルバーモデルにすると、またしてもイメージが一変します。写真をご覧ください。


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SFチックな近代銃って感じになりました。更にこのツートンカラーをオールシルバーにすると、今度はアニメ銃のような雰囲気に変わるんですよ。


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色の乗せ方でイメージが大きく変わって面白いです。最低でも3バリエーションは揃えて置いておきたいなと思ってしまう程、それぞれが良い味を出しています。

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リボルト・カイザーのリメイク版完成!


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こちら で思案していたりボルトはマルシン版のリボルトでしたが、取りあえず従来通りのタナカベースでリメイクしてみました。


ウッド仕様のロン・スミスバージョン
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スチールパイプが質感をアップして、申し分のない出来上がりに大変満足^^

リボルトは、私の中では、今一納得のいっていない作品でしたが、今回のグレードアップで、シーザー、カイザー・インシスト同等に、満足のいった作品に仕上げることが出来ました。


ブラックラバー仕様のマックス・デニーロモデル
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ウッドモデルは、ウエスタンを彷彿させるノスタルジックな雰囲気をかもし出し、ブラック・ラバーモデルは一変して強烈なシャープな印象でSFチックな雰囲気を引き出している。仕様の違いだけでここまで雰囲気がガラリと変わる銃もめずらしい。今まで私が手がけてきた銃には無かったインパクトだった。


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ケイク・アート/ロン・スミス/ニコラ・ナニーニ/アドバン・J・ルーク

デェイ・ジー/キャサリン・ローズ

グランド・ハマー/クレイジー・ドック/マックス・デニーロ/スピード・キング


 ニーナが住む小さな街では、都会のような遊楽施設や繁華街などもなく、刺激的な要素があまりにも乏しい。今回のコンサートの話は、街中の若者達の心を刺激し、コンサート会場となっている街外れの牧場の平原には若者達がこぞって集ってきていた。孤児施設の子供達も、ライブ・コンサートというものが如何なる物なのか、目を輝かせて特等席で、今か今かと期待に胸弾ませていた。



 たむろしてタバコを吹かしている不良達が、



「本当に今日ここでコンサートがあるのか?」
「ステージなんてどこにもねぇじゃないか」
「一杯食わされたか?」
「牛の乳でも搾らされるんじゃねぇのか?」



などとぼやきはじめていた。



 そこにハマーのFORDが大きなトレーラーを牽引してやってきた。会場に横づけされたそのトレーラーが電動で開いた。



 すると、トレーラーの特設ステージにスタンバイしたニーナ引き入るサンライズ・クイーンのメンバーがノリノリのロックをぶち噛ました。







 ほのぼのとした牧場に放たれた爆発的なエネルギーがその場の空気を一変し、歓声と興奮の渦が一気に巻き起こった。



 2曲目のCan The Canでは、会場全体が手拍子でリズムを共有し、ステージと会場が一体となってニーナのパワフルなボーカルを更に力強く突き上げた。







 3曲目の48 Crashの頃には日が沈み特設野外ステージの照明がより鮮やかにステージを演出し、心地よいそよ風が輝くニーナのブロンドをなびかせる。







 ニーナは最後にキングが歌って聞かせてくれたBorn To Runを熱唱した。そのニーナの歌に応えるようにステージに立ったスピード・キングが、雄たけびを上げた。Born To Runをロックのリズムで力強く歌い始めた。







 熱気の渦に包まれたステージで、ロン・スミスがマイクを取り、伸びのある歌声と弾けんばかりの生命力で I Can't Stop Lovin' You を歌い上げ、空間をグングンと押し広げていく。







 マックス・デニーロがストラトキャスターを唸らせて、スティーヴィー・レイ・ヴォーン並みのギターテクニックでLove Struck Baby を歌う。







 スティーヴィー・レイ・ヴォーンは、1990年悲運の死を遂げた天才ギタリストで、その演奏スタイルはエレクトリック・ブルースの頂点と言われる程、後進の音楽家に巨大な影響を与え続けている。



 レイ・ヴォーンがギターの天才ならキーボード演奏の天才は、キース・エマーソンであろう。1970年代当時、まだ開発されて間も無いシンセサイザー(モーグ・シンセサイザー)を世界に知らしめ、ロックという分野において「シンセサイザーをどう使うか」という方法論を提示した最初の人物でもある。



 そのキース・エマーソンが演奏しているのかと見間違う程、ステージ上でキーボードを華麗に演奏しているのは、ニコラ・ナニーニ。







物事を心に深く感じ取る働きを感性という。
そして、その感性の達人が天才と呼ばれる人達であろう。



物事を、
どれだけ敏感に感じ取れるか
どれだけ深く感じ取れるか
どれだけ強く感じ取れるか



そしてどれだけ多くの事を感じ取っていくか
それによって感性はより研ぎ澄まされ
鋭く成長していく。



しかし、それは同時に、



人一倍悩み
人一倍傷つき
人一倍苦しみながら生きていく事でもある。



そういった苦難に押しつぶされ


潰れていった才人がどれ程いたであろう。



人一倍高い次元でバランスを保っている人達は、
精神力が切れてそのバランスの均衡が崩れたとき
まっ逆さまに転落する。



そういった苦難を直向な努力と強靭な精神力で乗り越えてこそ才能は開花する。



苦難に負けるな。
不幸な境遇を嘆くな。



その不幸の重さだけ
人よりも優れた才知と英知が
そこには眠っている。



不幸に苦しんだ人程
幸せになる権利があるんだ。



彼らの演奏はその場に居合わせた若者達の魂を激しく揺さぶった。



後半、ステージ演奏は、バンド演奏からオーケストラ演奏へと更にパワーアップしていく。








ケイクがグレッチのセミアコを手に、ステージにあがった。



ストラップを肩にかけ


しばしボリュームとトーンを調整する。



納得のいくセッティングが出たようだ。



軽く手をあげ、ミキサーに合図する。



ケイクは他のメンバーをぐるりと見回した。



皆がうなずく。



カウントなしで、勢いのよいドラムのイントロが
ステージから弾け飛ぶ。



それに合わせて


セミアコースティックギターならではの


ボディ自体が共鳴して生み出される、豊かで力強い音色が響きわたる。



Rumble in Brighton



This Cats On A Hot Tin Roof



Rock This Town




最後に


Wild-Bison・オーケストラのGetin' In The Mood をバックに
Bison・ファミリーのキャンプ映像でファースト・ステージを
締めくくりたいと思います。



これは5月の連休を利用して家族で長崎にキャンプに行った時の映像です。


何年前だろ・・・
いい加減、キャンプに行きてぇ~よ^^



でも車が無い・・・



Getin' In The Mood




Wild-Bison ふぁーすとすてーじ おしまい。


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このストーリーは個人の趣味レベルで創作を楽しんでおります。
ストーリーはフィクションであり実在する国家・団体・企業・作品・HP・個人・アーティスト等とは一切関係ありません。




ニーナ・クイーンが歌うBorn To Runです。


http://www.youtube.com/watch?v=IvX3CHwycgc


キングが歌うそれと聞き比べてみて下さい。


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このストーリーは個人の趣味レベルで創作を楽しんでおります。
ストーリーはフィクションであり実在する国家・団体・企業・作品・HP・個人・アーティスト等とは一切関係ありません。


 Bison工房の駐車場にド派手なDestinyカラーのMi24ハインド攻撃ヘリが爆音を轟かせて降りてきた。



 工房のドアが開いてスピード・キングとアドバン・J・ルークが現れた。



「ママいるかい!



 あれ? ニーナじゃないか。
        なんでここに?」



「こんにちは^^」
「おお、こんにちは」



「はい、これでしょ」



 ニーナが写真をキングに手渡した。



「おお、これだこれ」
「ねぇ、おじさん」
「なんだ?」
「ここに写ってる娘さん
         物凄く可愛いね^^」
「だろぉ~! これが俺の娘だ!」



 キングは自慢げに言った。



「でもなぁ~」
「でも何?」
「娘は、さぞかし俺の事を恨んでる事だろうな・・・」



 キングがちょっとしょぼくれた。



「そうかな、娘さんは多分お父さんの気持ち
            分かってくれてると思うよ」



ニーナが思いっきりの笑顔でキングに言った。



「そうかな・・・だとしたら嬉しいけどな」
「ねぇ、おじさん。なにか一曲歌って」



 ニーナに頼まれるとなぜだか断れないキングは、



「じゃあ、この写真に写ってる愛する娘に捧げる歌を」



 といってハーモニカとアコギを取ってステージに上った。




(再生ボタンを押してキングの歌うブルースを聴きながら先に進んでください)



 切なく孤独に歌い上げるキングのブルースに静かに聴き入ってたニーナの瞳から大粒の涙があふれ出た。



 ニーナ・クイーンと言う名は彼女のステージネームで彼女の本名は、







ウェンディ
俺達は哀しみと共に生きていくけど
俺はこの魂の全てで、お前を愛する。



そしていつの日か
それがいつになるかはわからないけど
俺達が本当に求める場所に辿りつけたら
太陽の下、二人で歩こう。



でもその時までは
俺達あぶれ者は走り続けるんだ。



さあ、ウェンディ
俺達あぶれ者は 走るために生まれてきたんだ。



(Born to Run - Bruce Springsteen/高崎勇輝訳)








 歌い終わったキングに



「パパだぁ~い好き!」



 といって溢れんばかりの笑顔でニーナが抱きついてきた。



 突然若い娘に抱きつかれたキングは、ちょっと動揺した様子で言った。



「なんで俺がパパなんだ?」



 すると、横の作業場で仕事してたBisonが答えた。



「さぁ~。ハゲおやじと呼ばれるよかいいんじゃないのか?」



 ニーナはその後、アドバンからベースのテクニックを教わったりして日が沈むのも気づかないまま、居心地のよいこの場所にずっと浸っていた。



 彼女がメジャーになってそのパンチの効いたワイルドな歌声と愛嬌一杯の笑顔で「ロック界の女王」と呼ばれるようになる日はそう遠くなかった。




(実話:スージー・クアトロもBorn to runを歌っていたんですね。これを書いた後に知って驚きです^^)


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