新書野郎 -47ページ目

もうアメリカ人になろうとするな

もうアメリカ人になろうとするな (ディスカヴァー携書)もうアメリカ人になろうとするな (ディスカヴァー携書)

ディスカヴァー・トゥエンティワン 2009-08-05
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著者は科学技術庁の元技術官僚という人らしい。今は大学教授なのだそうだが、国際経験豊富な理系の人にしては、随分と視野が狭いというか、珍しいお説教好きというか。アメリカ人になりたいと思っている日本人が何人いるのか知らないが、どうも民主政権が見えて来た時に雨後のタケノコの如く登場して来た小泉改革批判の一つらしい。西洋的価値観を批判している様で、日本人は集団主義、西洋は個人主義という、正に西洋的ステレオタイプが前提となった論考なので、どうにも説得力に欠ける。自身がその被害者だと言いたいのか、日本人の反エリート感情を批判しているのだが、階級社会である西洋のそれは日本の比ではないだろう。大体アメリカ追従を政策として実践してきたのが誰かを抜きにして、「無知な大衆」にお説教するのは、とんだお門違いではなかろうか。スパコンやトロンの失敗を国民に責任転嫁してはいけない。著者の考える「日本主義」もえらく陳腐なものに思える。鳩山(というか岡田)の様に、アメリカ追従をやめて、中国に追従せよではてんでお話にならない。日本独自の道をとるなら、いきおい過去の「日本主義」をも否定せねばならないんではなかろうか。

数字で読む日本

数字で読む日本 (扶桑社新書)数字で読む日本 (扶桑社新書)

扶桑社 2009-05-29
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類書は多いんだけどね。
また、他社に断られた企画かな。

教育と平等

教育と平等―大衆教育社会はいかに生成したか (中公新書)教育と平等―大衆教育社会はいかに生成したか (中公新書)

中央公論新社 2009-06
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二項対立が嫌だから学力テストも批判せずか。
★★

北方謙三の『水滸伝』ノート

北方謙三の「水滸伝」ノート (生活人新書 300)北方謙三の「水滸伝」ノート (生活人新書 300)

日本放送出版協会 2009-09-08
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この人はハードボイルドの人だと思っていたのだが、最近は中国歴史ものにも進出し、吉川英治賞や司馬遼太郎賞も穫っているとのこと。その吉川や司馬、井上靖なども通俗小説から中国歴史翻案ものに入っているが、中国歴史小説をモノにすることで、本流作家と認められるといった意識でもあるのだろうか。最近の浅田次郎などもその道に倣っているのだが、「三国志」や「水滸伝」などは、東洋におけるシェイクスピアの様な小説の雛形として作用しているのかもしれない。北方の「水滸伝」な何と全19巻もあって、更に続編を執筆中なのだとか。何でもこの「ノート」はNHKのテキストであったらしい。原書も正史も原文で読んだ訳ではないそうだが、「水滸伝」如何に現代風にアレンジし、現代日本の問題に置き換えるかということがテーマとしてあるそうで、セックッシーンを入れるのもそういう理由であり、現代中国の政治などは念頭になく、意識したのはキューバ革命なのだという。「水滸伝」がシェイクスピアなら、それも正しい解釈なのだが、中国人にとっては、自文化を勝手に解釈することは許せないものなのかもしれない。ただ、こういう形で物語は普遍化されていくもので、パクリとか模倣とはまた次元が違う拡散化ではあると思うのだが。

ジョブズ流仕事術

43のキーワードで読み解く ジョブズ流仕事術 (アスキー新書)43のキーワードで読み解く ジョブズ流仕事術 (アスキー新書)

アスキー・メディアワークス 2009-07-09
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ジョブズ本もこれで何冊目かと思うくらい、読んで来ているのだが、この著者はアスキー新書の一連を書いてる人か。今までは技術系の話が多かったのだが、今回はビジネス書に特化している感じ。ジョブズ自身、もはや技術の人というイメージはあまりないから、今後はこういう取り上げ方が主流になるのだろう。そこでやはり気になるのが、健康問題なのだが、その件に一切触れてないのは不自然である。膵臓がんというものが克服できる病気なのかどうか分からぬが、最近、別の病気で手術を受け再び復活宣言を出したものの、鉄人イメージとはほど遠い。その生死は別として、ビジネス的な寿命は近づいている様な気もする。ゲイツも一線を退いたが、ジョブズの場合、そうした退場の道はないのだろう。生きながら伝説化した男は、それを維持する為には生き続けなくてはならない。

フーゾク進化論

フーゾク進化論 (平凡社新書)フーゾク進化論 (平凡社新書)

平凡社 2009-03
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行ったこと無いのに懐かしかったりする。
★★

沖縄幻想

沖縄幻想 (新書y 219)沖縄幻想 (新書y 219)

洋泉社 2009-07-04
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本土系の沖縄批判書が最近多いな。
★★

レアメタル超入門

レアメタル超入門 (幻冬舎新書)レアメタル超入門 (幻冬舎新書)

幻冬舎 2009-05-27
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ホントに山師が書いたって感じだな。

バチカン

バチカン—ミステリアスな「神に仕える国」 (中公新書ラクレ)バチカン—ミステリアスな「神に仕える国」 (中公新書ラクレ)

中央公論新社 2009-05
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著者は読売新聞初女性特派員というお方らしいが、これって、ちょっと前に出た岩波新書の「バチカン」の対抗馬として出して来たのだろうか。あちらも朝日の女性特派員が著者だったが、二番煎じにしても、ちょっとレベルが落ちる。著者はキリスト教徒ではないとのことだが、そのせいか付け焼き刃的にキリスト教の歴史を前半部で綴っており、バチカンがテーマならば、無駄な感じも。先に岩波で類書が出ているから独自色を出す必要もあったのかもしれないが、後半もバチカンのPRみたいな内容。バチカンの闇はほんのさわりだけで、日本に信徒を増やすために努力しているというバチカンの意図に反する様なものは書けなかったか。まあ教会で式を挙げることを許す程度の話では、この新書同様、あまり効果はないと思うけど。

敗戦と赤線

敗戦と赤線 (光文社新書)敗戦と赤線 (光文社新書)

光文社 2009-08-18
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この著者のは題材に対して中身があまり面白くない。生真面目すぎるのかな。
★★