玄奘三蔵、シルクロードを行く
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岩波新書の旧版「玄奘三蔵」は58年前の青版か。今年、喜寿の著者は旧版が出たときにはフランス映画に夢中で手に取ることはなかったという。日本で玄奘三蔵がメジャーになるのは「西遊記」が放送されて以降だろうけど、当然、夏目雅子みたいな女ではなく、孫悟空と旅をした人でもないので、旧版当時は純粋に仏教の偉人として認知されていたのだろう。かくいう私も三蔵法師は水戸黄門みたいな人だと思い込んでいた時期が長かったのだが、玄奘三蔵とバーミヤンがこうして繋がると、水戸黄門とラーメンも繋がってしまう。中華なのにバーミヤンとはこれ如何にと常日頃思っていたのだが、まさかそこまでの連想ネーミングではあるまい。それにしても中国とシリアで同じ男根切除話があるとはシルクロードも恐るべし。
★★
バルサ対マンU
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今年の決勝に合わせて出してきたものなんだろうけど、バルサもマンUも敗れて、決勝はイタリアとドイツのチームという「守備の文化」が復権した形になってしまったから、時代が変わったということなんだろうけど、説得力に欠ける。この著者は熱烈なサイド教信者で、ほとんどサイド原理主義と言っても過言ではないのだが、今回はミリートとオリッチという真ん中の差で勝負が着いた様な感じも。ほとんどフォワードみたいなマイコンは完全に引きこもりになったし、ロッペンもサネッティに外に追いやられた。的を射たのはチームこそ変わったがエトーの滅私奉公ぶりで、著者は日本がエトーを封じるには右サイドに攻撃的選手配備せよとしている。しかし内田は微妙だし、名があっている徳永は、ほぼ選外で、このままではイングランド線でオウンゴールクロスを2つ上げられた今野が先発しそうだが、これでは江藤が滅私奉公で守備に回ることもなくやり放題ということになるか。というか、クラブと違って代表では王様なんだから、真ん中にドンと構えるんじゃないかな。何かロジェ・ミラに言われてへそ曲げたみたいだけど、前にも揉めた様に、カネもらえんかったら滅私奉公もようせんと思う。それにしても著者は完全に岡田を子ども扱いしているな。ライターと現場監督のどちらが正しい知識を持っているかは他の業界でも論議になるけど、筋書き通りの結果になるなら、ライターに監督をやらすのも手かもね。
★★
闘うレヴィ=ストロース
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この新書はてっきり追悼関連で出たのかと思っていたのだが、生誕百周年で用意されたものらしい。まさかその死を待って刊行されたのではないだろうが、発売はほとんど亡くなるのと同時だったんだな。下手に生誕100年も祝えないものだ。このトシまで生きれば病気とかそういうものではないんだろうけど、著者はレヴィ=ストロースにまだ闘って欲しかったのだろうか。最初の方はレヴィ=ストロースの評伝として機能していて、学問の世界というより、公職者としての顔が描かれているのだが、ナチスによる占領と亡命という事態がなければ、本格的な政治の道に進んでいたのかもしれない。実際、ドゴールからのアプローチもあった様だが、当時は社会主義の幻想が捨て切れていなかったのだという。実際はホロコーストという現実の前に政治の限界を悟ったからであろうか。その意味でもレヴィ=ストロースが何に対して闘ったのかということはイマイチ明確ではないのだけど、その答えはこの難解な論理にあるんだろうね。★★
ガラパゴス化する日本
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この殺伐とした世界で、草食でこその魅力もあるのだけど。
★★
機関車トーマスと英国鉄道遺産
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英国の乗り物に絞ってタイアップで書き続ける著者。タイアップだから新書はないだろうと思ったら出た。ただ、ヴァージン・アトランティックとダイヤモンド・ツアーには謝辞を記しているので、新書でもカネが出たのかな。単に前の本の取材を流用したということなのだろうか。英国鉄道遺産だけでは新書として弱かったのか機関車トーマスの作者の評伝も。といってもこの作者の評伝は一冊しかないらしく、独自の取材も限界があるので、全てをその評伝から依拠しますと断っている。率直でよろしいというか舐めているというか。しかし、機関車トーマスを象った機関車が本当に走っているんだな。なんか笑ってしまった。別に児童用という訳ではなさそうだし。
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