- 内藤 陽介
- 反米の世界史
米国に関する本というより、米国に対する世界のまなざしを切手という切り口で振り返る本。この「切手国際関係学」というべきジャンルでは他の追随を許さない著者だが、実際には殆どこの人の「発明」みたいなものである。その処女作だった
『マオの肖像』
に
は驚いたが、その後もコンスタントに、著者を出し続け、現在は「切手の博物館」の副館長になっているというから、趣味も実益も仕事も名誉も見事に集約させ
た幸福な人だと思う。この新書は過去に出した著作から「エッセンス」を抽出したとの事だが、なんとも分かりやすい国際政治史だ。これをヒントに新たな学問
を開拓できないものか。
★★