おもちさんといく!芸術と食欲の秋の話その3 | Bis morgen

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関西在住、夫と二人暮らしの40代主婦の徒然…のはずが、2021.5月乳がんが思いがけず見つかり生活が一変。ルミナルHER2ステージⅡb。術前ケモ、手術、放射線、カドサイラ終えてホルモン療法中

烏丸六角を西に進んだところにある麓寿庵さん。

もともとこのお屋敷は、明治から大正にかけて活躍した日本画家の今尾景年氏が1914(大正3)年に建てて、晩年を過ごした邸宅だったそうです。

お店に入ったときにスタッフさんからこの建築の見どころの案内を提案してもらったのでお願いすることに。

お庭は3つあって

主庭は席から眺めながらお茶を楽しめたので後ほどアップ。

渡り廊下を挟んで主庭と向かい合う中庭には丸い石のつくばいがあって、これは羅城門の礎石なんだとか。

そして3つ目のお庭は…写真撮り忘れた(笑)ダメだ。この人。ガラス戸が今ではもう作られてない当時のガラスでした。歪んで見える感じ、ワタクシ好きです。割れてしまったらもう同じものの入れ替えが出来ないので貴重ですね。

茶室「捉月(そくげつ)」を案内してもらったときに床の間の柱にあるコブと、その下の半月形にくり貫かれた壁についてご説明いただきました。

大きなこぶのある床の間の柱は、大正天皇から下賜されたものだそうです。
作ったものでなく、自然のこのこぶを猿に見立て、茶室の名前の元になった故事成語「猿猴捉月(猿が水に映った月を取ろうとして水に落ちて死んでしまったことから、身の丈に合わないことをして失敗するという例えだそうな)」を表現しているそうな。


ご案内終わって通された席は主庭の真ん前。予約してくれたおもちさんありがとうございましたおねがいめちゃめちゃいい席じゃないすか。


そして注文したのがこちらの「華わらび」(とほうじ茶)

半透明のわらび餅にエディブルフラワーを閉じ込めており、ガラスの容器に並べられてる様が美しいですな。

素敵なお庭を見ながらキレイなお菓子を頂いて

なんてステキなティータイムでしょうおねがい

こんな落ち着いたオトナな空間での本日のワタクシの話は

1、夫と付き合い始めた頃、目が悪いけどメガネをするのが嫌で(コンタクトも怖かった)裸眼でお弁当持ってピクニックへ臨んだときに車の中から適当なランチの場所ないか探していたところうっすら読みとれた(かなり目を細めながら頑張ったんやで)「パーク」という看板に「あそこでお弁当食べましょうおねがい!」と可愛く言ってみたけれど

夫の目にはそこは

「○○山メモリアルパーク」としかどう見ても読めなくて

「コイツ、墓地で弁当食べようって本気で言ってるのか…滝汗?」

とドン引きされた事件←ホント、視力悪すぎてパーク以前の読み取りが困難やったんや…そんなご先祖様達に失礼な事しませんて…信じてくれよ


2、若かりし日のほろ苦い失恋の話。

トラウマ級に四半世紀経っても忘れられないのが

「お前のカレーはドロドロしてて実はずっと嫌いだった」

とつい先日まで「美味い」とか言って食べていたカレーをディスられた件について。

お前普通に食ってたじゃん凝視一晩寝かせたカレー並みに濃いやつがワタクシ好きで作り続けてきたのに全否定されたのがめちゃめちゃ傷ついた

という二本立てで、やはり今回も全く場にそぐわない話をしてしまった。

こんなどうしようもない話を聞いてくれたおもちさんは優しさの塊だと思う。

帰りにレジに持ってくようにと置いてかれた札を見ると

「コウジ…え?誰…?」

「はっしぃさん

それ

広間の二番テーブルの略だと思います真顔


いやー…キミ鋭いね…凝視

その後買い物があるワタクシとおもちさんは店を出て別れました。

今回の集いも非常に有意義に過ごすことができました。予約してくれたおもちさん、どうもありがとう。

いつも「次こそはちょっとエレガンスな話題を振りまこう」と思ってるのにこんなアタイでごめん。そして赦してくれてありがとう←勝手に赦された事にした

翌日

「今日の夕飯何食べたい?」と夫に聞いたら「カレー」と即答された。

お前盗聴してたんか不安

前日の話があまりにチラついて、心持ちシャバシャバなカレーにしたところ

「今日はなんかカレーいつもよりサラサラじゃない?どしたの真顔?」

と不思議そうに聞かれた。

それはトラウマの味さね…
●麓寿庵

住所:京都府京都市中京区六角通新町西入西六角町101

営業時間:11:00~21:00(L.O.20:00)、土・日曜・祝日は8:00~

定休日:無休

※情報はコロナの影響で変わってる恐れあります