保腎養腎9 | 微照堂のブログ

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あんま、マッサージ、指圧、鍼、灸の技術を中心とし、さらに幅広く医療、健康、介護の問題まで私見を語ります。

 実は腎臓の健全性維持のための食事について、何を食べるべき、あるいは何を避けるべき、という議論には興味をなくしています。なぜならば普通に使っていても腎臓はすり減っていくものだ、と分かってきたからです。腎臓毒にならない限り何を食べても同じです、修復がなされないのですから使えば使っただけ壊れていくのです、機能低下が進んできたら長持ちさせるために食事制限に舵を切るのです、と考えています。今まで見て来た中で腎臓毒と言えるのは免疫複合体だけですが、食べ物で解決できるものではなく、手詰まりを感じます。

 「適度な運動をする」とか「ストレスを避ける」なども腎臓のためにいいと言われています。これまた当たり前のことのように思われますが、注釈の必要な部分があります。それは運動強度についての判断です。激しい運動をすると筋肉に血流が集中し、一方内臓は乏血して障害されるという考えで激しい運動は禁忌とされるようですが、運動をすると内臓を含めて循環が改善すると一般的には考えられますから「激しくない適度な」運動の判断が必要なのです。私は体育会系ではないので、ヘロヘロになるような激しい運動はしたことがありません。自分にとって激しい運動といえば、せいぜい同好会のテニスやバドミントン、1000メートル級の山登りぐらいです。普通の状態の腎臓にとってはこの程度の運動強度では問題ないんじゃないか、と勝手に思っていますが、判断基準は分かりません。腎臓の状態に応じた「適度」の判定が重要で、「運動は体にいい」という固定観念はダメなようです。

 ストレスを避ける、は当然で、議論はいらないと思います。ストレスは副腎・アドレナリン系を喚起し、交感神経を亢進させるため、内臓血流は抑制されると考えられます。

 結局は血の巡りか、と思わせます。マッサージで癒すのは一つの手段になるでしょう。