バレリーナの元は2年で作られる | パパはバレエダンサー

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パパはロシア人バレエダンサー。中央アジアはキルギスタン
ビシュケクというところで暮らしています。
娘が2人、猫2匹。夢だったバレリーナ・・・
気が付けばバレエダンサーの嫁になってました。
いろいろ突っ込みどころ満載の
日々の暮らしを漫画でアップします。

みなさま おはこんばんちは!

 

いよいよ長女のバレエ学校(本物)生活が

始まりました。

 

興味津々の私は毎日何をしたのか

聞いていきたいと今から意気込んでおります。

 

ここでネタ晴らしのようになると

日本のバレエ教室も真似しだすかも?!

と思われるかもしれませんが

大丈夫です!

 

よっぽどのことがないと全く同じようにはできないと思います。

 

が…大人の中にはこのようにしたいという

願望もあるかもしれませんので参考まで!

 

そして何を隠そう私が数年前に

毎日毎日毎日取り組んだことも

この片鱗のようなレッスンです。

 

5年生のレッスンは

これまでの45分から90分に変更になり

 

加えて土曜日にも授業が始まります。

 

5年生でまず取り組むのは

両手バーで立つこと

 

だったそうです。

 

ずらっと生徒が並んだところを

先生が注意をしながら

 

ただ立ち尽くす。

 

こういうのやりたいと思うんですが

子どもって自分の順番じゃないと

認識するとすぐ姿勢を崩しちゃうんですよね。

 

そんなことはこちらではとんでもないことです。

 

イイと言われるまで!

 

全集中で立つ。

 

立ってるだけで汗をかく!

 

まっすぐ立つまで注意され続ける

 

「お尻!」と叫ばれてたみたい(笑)

 

 

2日目にはタンジュを習ったそうです。

 

もちろん両手バーの横タンジュのみ。

 

16カウントで1回。

 

早々タンジュに出して待つことはできません

 

8カウント全部使って

均等に足を進めてタンジュ

また同じ過程で1番に戻る。

 

これを永遠とも思えるほど繰り返したそうです

 

もちろん、先ほどやった立つことを意識しながら。

 

そしてサッと見せてくれた長女のタンジュは

ちゃんと横タンジュになっていました。

 

なめるように床を滑る足

軸の上にちゃんととどまる上半身

 

こうなるようにベースの身体能力が必要で

こうできるために10歳以前はバーを教えないのだとわかります。

 

幼稚園児や低学年の生徒には

この軸を動かさずに動足を動かすことが

とっても難しいと思います。

 

 

もちろんやってできる子はいるでしょうが

学校では全員出来ることが前提ですから

「できる子だけやっていればいい」

「なんとなく形になっていればいい」

は許されないのです

 

なぜ

小さいうちにはバーをやらせないかと言えば

この「なんとなくやっていた」子が

突然「正しくやりなおす」のはすごく難しいからです。

 

なんとなくも精度が上がってくると

自分でも間違っているとは思わないので

直すタイミングや直す必要性を感じないかもしれません。

 

長くやればやるほど

正しい方法がやりにくくて難しい方法になってしまう気がします。

経験談

 

そして、ロシア人が9年の学校生活で

最も苦しかったのが最初の2年だったそうです。

 

上に書いたような

超絶ゆっくり繰り返す基礎訓練

 

でもここできちんとできると

数か月後にはあのあれ!が身につく子ばかりになるんだとか!

 

あのあれ…ですよ

 

バレリーナ独特のデコルテ

頭と首と肩までのラインです。

 

立ってて上半身が出来上がるって不思議な話ですよね。

 

立つことは全身に意識を巡らせることなんですねぇ

 

このあれの言い方があったら教えてほしい。

 

単なるなで肩とも違い

凛とした雰囲気さえ感じる

あのあれです!

 

バレエが上手だからあれになるんじゃないんですね

 

あれになってからいろいろ始まる…

あのいでたちがバレエ感を爆上げしますが

学校の子はもれなくゲットするのでしょうかね~

 

ならなかったらさようならなんでしょうかね~

 

同じように教えても同じようにならないのは

日本でもここでも学校でも教室でも同じではありましょうが。

 

さて

まだまだ始まったばかりですので

長女にもスゥとしたあのあれが

できるかどうか楽しみにしたいと思います。

 

では!

 

 

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