音に合わない先生と数が数えられない生徒 | パパはバレエダンサー

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パパはロシア人バレエダンサー。中央アジアはキルギスタン
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いろいろ突っ込みどころ満載の
日々の暮らしを漫画でアップします。

みなさまおはこんばんちは!

 

今日は朝からびっくりニュースが飛び込んできて

軽く不安です(笑)

 

まあそれは追々お話するとして…

 

大人バレエ初心者クラス

 

先生は何人かいるんですが

みなさん初心者クラスということで

かなりゆっくり音をとります。

みなさんの想像の3倍ゆっくりです。

 

その中の一人の先生が

ロンドジャンブの時に

プレパレーションしますでしょう?

 

プリエで足を出して、伸びながら横に回し

始まりの音にぴったりくるように

1番通して「前」で音をの始まりを取ります。

 

バレエのレッスン曲にはこの

プレパレーションの時間が必ずあるので

その時間内にします。

 

プレパレーション用なんだから。

 

ほかのものは手だけ動かすので

脚も入ってくるプレパレーションは

ロンドジャンブと…フラッペ?がありますかね。

 

そのプレパレーションの動きを

音の中に組み込んでくるので

とてもやりづらかったです。

 

始まりの「1」でプリエして足が出ているので

そのあとはところてん式です。

 

このプレパレーションの動きの速さと

次のロンデの動きの速さが一緒だったら

次の前で「1」がやってくるのでまだよかったですが

 

先生にはプレパレーションという意識があるみたいで

「1」の終わりがアラセゴン。

 

当然「2」で後ろ

「3」で1番に戻り「4」で前に…

 

おぉおおお

なるべく音を数えないようにがんばりました。

 

初心者クラスだから、できないと思われると

途中で音どりが変わったりするのも混乱。

 

音楽はなんとなく流れているに過ぎないんだな…

 

生徒さんのほう、これはあるあるだと思うのですが

「数が数えられなくなる現象」

ありませんか?

 

アンクロワと言って

前・横・後ろ、そして横に戻ってくる

定番なんですが

これは脚を同じ方向に4回出すと

横では同じポジションに戻ってきてしまうので

アンクロワにする場合は横だけ3回とか

1番挟むとか色々あるんです。

 

歴が長いとそこらへんもわかってくるので

順番と足の運びが即座に理解できるんですが

おばちゃんたち

「4カウントあるから4つ脚出す」

の呪縛から逃れられずとうとう誰も一度も

3回で終わらせることができませんでしたとさ。

 

別におばさまだからと言っているわけではありません。

 

子どもでもそうです。

 

途端に数が数えられなくなってしまいます。

 

音楽の恐ろしいところ。

 

一発では難しいのかもしれませんが

右と左、そして2グループに分かれたグランバットマンだったので

最高16回見る、やるチャンスがあります。

 

それでも一度も3回にならないって

なぜそれほどまでに…

 

慣れですかね。

 

頭では「3回で終わる」

「4は休む」と理解していても

体が勝手に動いちゃうんでしょうかね。

 

バレリーナは8まで数えられたら上等。なんて

冗談もありますが、実際は3でも拍手もらっちゃいました。

 

私ももちろん間違えることありますし

みんな最初はそうだと思うので

恥ずかしいことだと言っているわけではありません。

 

ただ、絶対に3回で終わる!という強い信念をもって

一回でも遂行すれば特に難しい話ではないと思うんですよ。

 

そこまでの信念はないのか!?

と思っただけ。

 

バレエはただ体を動かすのではなく

音楽はBGMではなく

音楽にただ合わせればいいのではなく

数さえ合っていればいいのでもなく

 

やっぱり頭と体がつながった

大変難しいことを要求されるのですね。

 

ちなみに、グランバットマンを余計にたくさん上げた

生徒さんたちは「ワハハ」と笑い飛ばし

和やかに終わりましたので

このまま穏やかに楽しくバレエを楽しんでいただきたいです。

 

私も面倒くさいことばっかり

言ってないで純粋に楽しみたいものです。

 

 

 

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