バレエに運動神経は必要ない説。バレエ神経を育てよう。 | パパはバレエダンサー

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パパはロシア人バレエダンサー。中央アジアはキルギスタン
ビシュケクというところで暮らしています。
娘が2人、猫2匹。夢だったバレリーナ・・・
気が付けばバレエダンサーの嫁になってました。
いろいろ突っ込みどころ満載の
日々の暮らしを漫画でアップします。

みなさまおはこんばんちは!

 

バレエをやっているというと

「じゃあ柔らかいのね~」と言われます。

 

まあこれはあながち間違いではないので

「はい、何もしていない人よりは…」と答えています。

 

でも「運動神経がイイのね」っていうのには

全力否定します。

 

どう考えても私は運動神経は良くない。

悪い、どんくさい、ダサい。

 

幼少期①では自分の足に引っ掛かり転ぶ。というのは

もうみなさんご承知の通り。

 

自滅系です。

 

ただ、無駄に体力と柔軟性はあったのだと思います。

 

学校の持久走の選手に選ばれたのですが

走るのは嫌いなんです…嫌いアピールをしていたはずなのに

なぜか選ばれたんです…

 

毎年年明けにマラソン大会がある学校で

多分、涼しい顔して最後まで走ってたんでしょうね

ちんたら…そして、もうすぐゴールだってところで

めちゃくちゃスピード上げるんです。

 

早く終わりたいから。

 

それを体育の先生に見られてしまって

才能を見出されそうになりました(笑)

 

でも、選手は毎朝河川敷で特訓

自転車で集合。ってことだったんです!

 

「私自転車乗れません」って言って

見事に断ることができました!

 

先生に「じゃ走ってこい!」って言われなくてよかった(笑)

 

それが特訓になるところでした。

 

そう、自転車に乗れないんです。

 

体育の時間の試験がありましてね…

 

毎年、逆上がりができないので

試験を通過できませんでした。最終学年まで…

 

登り棒も登れないし

ボール投げてもへろへろだし

ボールはキャッチできないし

突き指ばっかりしてました。

 

プールに行って泳いでいたらなぜか

救出されたこともあります。

 

おぼれていると思われた。

 

実際おぼれたこともあります…

 

書いてて悲しくなってきた…

 

だからバレエも下手なのかも??

って一瞬思いましたがそうでもないように思います。

 

自分がうまいということではなく

時々先生からこんな注意を受ける子がいます。

 

「運動神経でやらないで!」

 

つまり運動神経を使ってバレエをするのは

よろしくないという意味ではないですか?

 

じゃあ何を使うか?といえばバレエ神経か。

 

例えば、運動神経の良い人を想像しましょう。

 

バレエのピルエットってありますね。

 

こうやって足を置いて

こっちの手が前で

開いて片足でくるくるって回るのよ~

 

と説明したらなんと3回も回っちゃった!って人が

運動神経イイ人です。

 

じゃ、これ「バレエ」になってますか?といったら

なってないですよね。

 

なんでですか?

 

グランジュテってこの足で踏み切って

ポーンと飛んで…

 

高く遠く飛べました!足も開きました!

 

でも「バレエ」ではないですよね。

 

なぜかな?

 

そこで、ちゃんとバレエの先生の注意を聞いて

修正できる人は問題ないです。

 

問題なのは飛べる。回れる。と思って

その方法がなかなか受け入れられない人。

 

足をそこまで上げないで!と言ってもあげたがる人がいます。

私。

 

それ以上上げたら体が崩れるからダメなのに

その足の高さを捨てられないのです。

 

そういうことあるよ。

大なり小なり

みなさん、がっちりあるルールをやんわり

破っていろいろやってしまっているんです。

 

 

もちろん、運動神経を全然使わないでということでは

ないです。使います。あった方がよいです。

 

でも、あることで邪魔になる場合もあるようです。

 

例にあげたように「運動神経でやらない!

と注意される場合はバレエのルールをいろいろ無視して

できることをやってしまうから言われるんです。

 

運動神経が悪くてできない人の方が

教えられたことをちゃんと聞いて

手順を踏んで練習するので

バレエの動きで飛んだり回ったりできるようになる。

のかもしれません。

 

最初から気持ちよく飛んだり回ったりできてしまう人は

その方法を捨てられないのでなかなか

運動の域から抜け出せないってこともある。

 

そこを抜け出せたら

運動神経を生かしてバレエにしていけるんでしょうけど。

 

この話はなんだかウサギと亀に似てますね。

 

運動神経がイイゆえにウサギはゴールに到達できないのです。

でもどんくさい亀はちゃんとゴールに向かいます。

 

でも、ウサギが真面目で素直だったら

きっと亀よりもっともっと早くゴールできたでしょう。

 

亀がゴールを見失うような怠惰な性格だったら

ゴールすることも忘れたかもしれません。

 

なにかを持っていてもいなくても

それだけでは結果をみることができないんですね~

 

だから運動神経が悪いからバレエ無理かな?

 

体が硬いからバレエはできないな~

 

と思う必要ありません!

 

真面目に真摯に取り組めば

誰と比べるでもなく

自分のために踊れるのです!

 

【1on1トーク】めるもバレエ | LINE 公式アカウント

 

そしてめるもバレエに誘導しよう。

 

動きを「バレエ」にするためには

教えられたことを全部使って

必然的にそうなる。ような動きにならないといけないと思います。

 

空中で

「つま先が伸びていない」

のはわかりやすい例で

 

そんなことはバレエでは不可能なので

ガンバってつま先を伸ばさないようにしないと

できない技!

 

スポットを付けて回らないのも

かかとから着地するのも

 

バレエ神経がある人には難しいことだと思います。

 

っていう域に到達したいですね。

 

 

私が長く悩んで絶望したのは

「バレエに全然見えない」という自分の姿。

 

なぜか?をちょっと知れた気分でいるんですが

さらに絶望度合いが深まっただけで

解決は永遠にしないでしょう。

 

きっとみなさんが思っているより

バレエは大変です!

 

こんな感じ。

 

でなにもかもやっている場合ではなかったんです。

 

すべてのパーツがあり得ないほど

開いて伸びて伸ばして引っ張って!!

 

これを涼しい顔でやっているんだと。

 

先生が言っていました。

 

「難しいことを難しく見せないのがテクニック。」

 

昔はピルエットやジャンプなどパのことを言っているのかと思ってましたが真相はもしかしたらそれ以前の

動きすべて、動きさえしなくても

そこにいるだけで「難しい」のかもしれません。

 

立っていることはバレエでは休憩ではないですね。

 

それすらもトレーニングになるんだから

運動とかそういう域を超えてくる。

 

バレエは芸術なハズなんですが

なぜかフィジカルな方に目は向きやすいですね。

 

こういう面倒くさい話をすると

「大人はそこまでやらなくていいです」って

自分でも思い始めてしまうんだけど…

 

もしこれが自分との戦いで済まされるなら

私は極めたいと思う。

 

みなさんそうしてください。って話ではないので

ご注意ください。

 

これは沼の中でさらに沈もうとしている大人の

お話です。

 

底がみえません。

 

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