バレエママよ焦るな! | パパはバレエダンサー

パパはバレエダンサー

パパはロシア人バレエダンサー。中央アジアはキルギスタン
ビシュケクというところで暮らしています。
娘が2人、猫2匹。夢だったバレリーナ・・・
気が付けばバレエダンサーの嫁になってました。
いろいろ突っ込みどころ満載の
日々の暮らしを漫画でアップします。

みなさまこんにちは!

 

今日は長女のお話です。

 

いつも次女のことをほめているように

感じるかもしれませんが

長女の方が真面目で熱心であります。

 

その熱心さが時に仇となり

うまくいかないこともよくありますけどね。

 

今回は長女のせいではなく私の失敗談!

 

次女だけでなく長女とも

おうちレッスンの日々。

 

自分の記憶をたどって

何をしていたかそれを伝えようとしていたのですが

どうやら焦っていた模様。

 

「片手バーはまだ早い」

 

4年生でも片手バーはまだはやい。

 

日本の小学校4年生がどんなレッスンか

もう分かりませんがそんなものなんですかね。

 

時代は変わった。

 

または古代から変わってないのか、ここは?

 

両手でも片手でもそんな変わらんやろ。

と思われるかもしれませんが

結構違うものなのです。

 

体の安定感が違います。

 

それぞれバーに置くか空中に置くかの違いだけなんですが

実際はそうもいかず

握りしめる手と、空中に浮遊する手となりがちで

高さも働かせ方も最初は違ってしまうだろうし

それに伴って上半身がゆがむなど

まっすぐ立つことが困難になる…

というか真っすぐを感じるのが遠くなる。

 

両手だと手は同じ高さになるし

バーとの距離やバーに対して体が平行、垂直など

認識しやすいと思います。

 

なぜか両手なのにバーに対して斜めに立つ子がいますけど

気持ち悪くないのかな??

 

私は散らかっているのは全然かまわないのですが

机と椅子、やテーブルとリモコン、などおかれているときの

辺同士の平行が保たれていないと気持ち悪いです!

 

気持ち悪いだけで直すかどうかはまた別問題なのですが

気持ちの余裕があったら整えます(笑)

 

えーと。

 

そんなわけで

長女に片手バーであれこれを

教えようとしていたのですが

やればやるほど

「できるようになりたい」長女は

がんばってくれるのです。

 

でもがんばればがんばるほど

上半身に力が入って

息が止まって

見ているこっちが苦しくなってしまいます。

 

最近脱力の話をしていますが

脱力とは

ほげーーーーーっとスライムみたいに

なることではありません。

 

必要なところだけ働き

そのほかは正しいところにあるだけでいいの?

 

または正しい動きをする。

 

動くとき、必ずしも力一杯ではないでしょう?

 

でもがんばっていると

その加減が難しくなってしまいます。

 

出力コントロールができていないと

脚ががんばると上半身もつられて力んでしまう。

 

がんばることが胸を張ることや

がっちり力をこめることになってしまう。

 

そうじゃない。と体に教えることが

とっても大変だった私は

立ち尽くすことで上半身の力の抜き方を

時間をかけて身に着けようとがんばっているのに

ここで長女にこの癖をつけさせるところでした。

 

いかんいかん。

 

焦っちゃいけない。

 

まずは自然にまっすぐ立つこと。

 

これが一番大事で一番難しいのかもしれません。

 

まっすぐとは空から見下ろして

重力が最小限にかかる姿勢。と

ある記事で読みました。

 

前に出っ張っても

後ろに出っ張ってもいけないと思うのです。

 

凸凹しないまっすぐ

 

イコール

軸がまっすぐ。につながるといいのでしょう。

 

 

胴体は軸に全部寄せる。

 

胸も肋骨も背中も軸に添わせるように

集める意識です。

(私は背中側を集めるのが苦手で反りがちでしたが浮遊肋を中に意識してどうもよくなった気がします!)

 

胸を張ると軸から離れる感じがしますよね。

 

そうじゃなくて体の芯に添わせるイメージ。

 

そうしてみるとですね

ストンととっても楽なところに入るときがあるんです。

 

まさに重力が最小限!みたいなね。

 

軸がストローだとしたら水が詰まりなくすーーーっと

流れるようになるみたいなね!

 

伝わるかしら?

 

胴体は薄く細く密度を濃く!

 

そこからのびる手足は長く細く遠く。

 

優雅~

 

に踊れる気がしてきました。

 

さぁ…こういうのって伝えられるものなのでしょうかね?

こういうのは個人の感想。感覚、イメージ、ぼんやりとしたものなので

同じように思う人はもしかしたらいないかもしれません。

 

感じ方や組み立て方は違っても、立つだけで

こんなにいろいろ考えて修正して

力入れたり抜いたりしながら

訓練していくものなのかもしれません。

 

そうなると色々難しい足の順番を考えながら

腕の形を考えながら早いアンシェヌマンをこなしながら

立ち方を整えるのは至難の業です。

 

だから「最初は立つだけ」と

言われたのでしょう。

 

順番的にいろいろやってしまってから

立ち方に戻るのは大変です。

 

正しく立ててから動きを学んだ方が近道です。

 

それが子供ならなおさら

いま変な癖をつけずに

立ち方を理解してから次に進むべきなのでしょう。

 

 

びっくりするかもしれませんが

 

アラベスクを何百回やったから

シャンジュマンを1000回飛んだから

ピルエットを1万回転したから

バレリーナのように見えるわけではありません。

 

バレエの立ち方をずっと続けた人が

バレリーナのように見えるのです。

これ私全然気が付かなかったよね!

 

って!!

 

長女の話からまたずれた。

 

とにかく長女に変なことを教えないように

注意します~

 

 

 

イベントバナー