ロシアの常識?ポワントの先のかがり方 | パパはバレエダンサー

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先日の記事から「ポワントのかがり方」について

知りたいというコメントをもらいましたので

さっそく私の方法をご紹介したいと思います。

 

そもそも、なぜポワントの先をかがるのかということからおさらいしていきましょう。

 

①立ちやすくする

②持ちをよくする

③消音効果

 

が主なところだと思います。

 

立ちやすくするというのは、かがった結果ポワントが自立することでもわかると思います。

小さくて丸いトウ先をかがることによってしっかり立たせることができます。

トウ先を正しい角度で床につけられるので

乗り切れない、または乗りすぎる、ということを防ぎます。

 

ポワントの先はサテンでできていますので

長く使うとほころんで破れてきますが

かがることでこれも少なくなる気がします。

 

破れたとしてもかがった部分を残してサテンを切れば見える部分には影響が少ないです。

 

トウ先のフチは最初に床にあたる部分なのでそこからつぶれてくることもあります。

かがった糸がカバーしているので、これも長持ちに関係してきます。

 

そう、コンコン音が鳴るのは固いポワントのフチがあたることでの場合もあるので

フチをかがれば床の消音にも効果があります。

 

ただ、ポワントの種類によっては非常に固いこともあり

容易に針が刺さらない場合もあります。

 

極太の針を使ったりペンチを使う方法もありますが

針が折れることもあり危険なので無理せず、さっぱりあきらめましょう。

 

私の履いているグリシコは比較的縫いやすいポワントだと思います。

サンシャは激固くて無理でした。

 

使用するのは私はコットンの糸、太くて滑らない糸がいいです。

アクリルとかは滑るので不向きです。

 

 

 

中には綿を使う人もいます。わたです。ふわふわのね。

違うかな?フェルトかも。綿状の。

それを細くよって使います。

 

 

 

糸の場合は太さに合わせて数回巻きます。

輪が外周より小さくなってしまうとかがった部分がトウ先より前に出て安定しませんので

トウ先の外側につけることを忘れないでください。

 

巻いた糸束をトウの外周に合わせたら

糸束を固定するようにレース糸などでかがっていきます。

 

 

 

 

この糸が切れるとほころんできますので

これは強い糸を選んでくださいね。

 

でも普通の針に通せるくらいの太さで大丈夫です。

 

なぜ強い糸強い糸と何回もいうか…

それは、海外の糸って引っ張っただけで簡単に切れてしまうものが多いのですよ!

 

日本の糸だとそんなこと少ないかもしれませんが

100均とかはやめて、そこで買うとしても縫い糸ではなく

レース糸なんかのほうがいいですよ。

 

私の場合のかがり方はこうでした~

 

私の場合というのは、これには色々な目的や方法があって

みんな「自分のやり方」というのがあるからです。

 

私も最初はかがることをしていなかったのですが

ロシア人がなぜかうるさく言うのですよ!

 

「ロシアのバレリーナはみんなしてた!」と。

 

うちのロシア人が言うロシアのバレリーナとは

公演に来たマリインスキーかボリショイのソリスト以上ですので

「なんかよさそう」というイメージがあるのでしょう。

 

そんなに言うなら・・・とやることにしたんです。

 

そうでなくても

ここにきて履き始めたグリシコのトウ先が細いので

やったほうがよさそうです。

 

しかも、ロシア人に言われて極太のかがり方です。

 

中には糸でかがるだけの人もいます。

 

そうしたら「そうじゃない!フチをもっと太く!」と注意されましてね。

 

ポワントも履かない人に!

 

それ以来これでもかと厚めに糸を巻いています。

 

参考までに書きますと

 

6本取りの刺繍糸なら15回巻きです。

 

「えぇ~そんなに~?!」

 

という声が聞こえてきそうですが

 

 

これがロシア風?もといキルギス風・・・

 

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