デリエールを探す旅 | パパはバレエダンサー

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パパはロシア人バレエダンサー。中央アジアはキルギスタン
ビシュケクというところで暮らしています。
娘が2人、猫2匹。夢だったバレリーナ・・・
気が付けばバレエダンサーの嫁になってました。
いろいろ突っ込みどころ満載の
日々の暮らしを漫画でアップします。

まだまだ気づきがあるのがバレエの面白いところですね!

 

何をいまさらとおっしゃることもいるかもしれませんが

アラベゴンに悩む方やアラベスクをレベルアップさせたい方には

ためになる??話かもしれませんよ!

 

話せば長い話ですが

背中についてビールマンなどに取り組む中で考えることが多くなりました。

 

なぜ、片手で足を持つのは簡単なのに

両手でつかむのは難しいのか?

 

右足を右手でつかむのは簡単なのに

左手でつかむのは難しい・・・

 

はて?

 

そこで気がついたのは

脚が上がっていると思っていたのは幻想で

実は骨盤が傾いているだけだったという現実です。

 

アラベスクの脚をアンディオールしているつもりだったのに

骨盤を傾けているだけだったのです。

 

そんなとき、もれなく軸足もインに入っています。

 

全部が斜めになっているので

肩の高さも違うし、お腹も上げた足と一緒に流れて行ってしまうような気がする。

 

だから骨盤が水平、背中が水平に折れる、肩の高さが一緒じゃないとできない

両手でビールマンポーズが難しいと感じるのでしょう。

 

 

 

そして、バレエの優先順位的には

動足よりも軸足のほうが高い。

 

アラベスクの脚を外向きにするよりも先に

軸足のアンディオールを完成させることが大事だと肝に銘じました。

 

知っていたけどやってなかった部分の一つ。

 

軸足を180度開いて床に置くということではないです。

 

ふくらはぎ、膝、太ももの付け根までがアンディオールしているということ。

 

動足を後ろに出しても

軸足が持っていかれないということ。

 

断言しますが私はこれまでのバレエ人生

まぎれもなく軸足を譲って後ろに足を上げていました。

 

軸に置いた足の角度を変えるとかではなく

太ももからアンディオールとは逆方向に回してデリエールを助けていたのです。

 

それを封印したことで

見事にアラベスクの足、かかとが天井向いてしまいました。

 

にっちもさっちもいきません。

 

軸足を外回しにしている限りデリエールは見事に「膝、下向いてますよ~」という姿にしかなりませんでした。

 

それでもあきらめてはいけません。

 

だって、このほうが正しいんだから。

 

軸足をまず正しく踏んで、さらに・・・という部分。

さらにが先にできているのは何かが間違っているからの可能性が高い。

 

数カ月たって

ふと先生の言葉を思い出しました。

 

脚は付け根から遠く・・・

 

「そうだ、膝伸ばすことだけじゃなくて付け根を遠くに伸ばしてみよう」

 

 

そうしたらね!!

 

軸足のアンディオールの力に反発するように動足がアンディオールしたのが分かったのです!!

 

これか!!と思ったね。

 

軸足が外回しになっているから動足が外回しできる。

 

同じ分量の力があるから

それぞれが回る。

 

どちらかが強すぎると強いほうに連れてかれる。

(ここで私は軸足を強いほうに設定した)

 

お尻は一つで離れ離れになってはいけないけれど

右と左で同じ動きをしていない。

 

右は右回り、左は左回りするので

2本の足がそれぞれアンディオールできる。

 

なんどもブログで言っていたことが

また一つ身をもって感じられました。

 

今回のポイントは同じ量の力。

 

付け根から足を後ろに遠く伸ばす・・・

 

何度も言われたし、みなさんも聞いたことあると思います。

でも、本当の意味でこれを今までやってきていませんでした。

 

軸足が付け根から外回しできているから

動足が付け根から遠くに張れるのか?

 

軸が不十分だと付け根から遠くにしたら

全部一緒に持ってかれてアラベゴンまっしぐらなのかもしれません。

 

ちなみに短期間で習得したような書き方していますが

数か月は3コマ目から4コマ目までかかりました。

 

軸足の意識が育つまで地道に訓練できたのかな??

 

 

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