ご訪問ありがとうございます。
ヴィジュアルスタイリスト窪田千紘です。
この年齢になってわかるのは、
仕事も人生も
「 すっからかんにならないと次に進まない」
ということ。
私が過去、一番大きい問題にぶち当たったのが
トータルで数千万円のプロモーションの仕事を
していた時のこと。
企画の流れから使っていた
フランス語のキャッチフレーズ
の文字に間違いが見つかったこと。
簡単に言うと、
小文字の i にすべきところを
大文字の l で仕上がって
しまったという些細なこと。
ようは、点があるかないかのだけの違い。
たったそれだけ？！のことだけど、
当然、仕事なので、そういうわけにはいかず、
印刷物やら何やら
全部、作り直し？！という悲惨な流れに・・涙
でも、全部作り直すとなると、
莫大な費用がかかるので、
さっさとやり直しましょう！と
軽く言えるような状態ではなく、
非常に辛い状態。
こういう時、大きい会社だと
どうってことないと思うけど、
当時、勤めていたのは
零細企業。
しかも、
今でいうブラッック気味なところがあって、
「そんな流れを作ったのはお前！」
「全部、自分でどうにかしろ」
という会社の姿勢。
今考えると「ありえない」。
でも、当時、２０代の私は
それが普通だと教育されていたので、
自分の貯金を引き出して、
少しでもその補填に当てなきゃ
と考えるほど・・・
当然、ご飯は喉を通らず、
週末も休む気分にはなれない状態。
「何で早く気がつかなかったんだ」
「私ってバカじゃない？」と
落ち込むだけ落ち込んで、
自分を責め続ける毎日。
でも、そうやっていても、
状況が良くなるわけでもないし、
誰も責任を取ってくれるわけでもない。
うじうじ悩むだけ悩んで、
会社に行っては怒られて、
クライアントから怒られて・・・の
繰り返し。
まさに、のっぴきならない状態。
ただ、
下がるところまで下がって、
わかったことは、
誰も助けてくれない
といこと。
自分で対処しなきゃいけない
とうこと。
これがわかった途端、
どうせダメなんだったら
「これを逆手に取れないものか？」
「これがあったことで、
プラスになることって何？」
という発想に大転換。
だって、
これ以上、責め続けられても
何もできないし、
進むしかない。
すると、ふと ひらめいた！
本来あるべき小文字のiの「点」
を可愛く演出すればいいんだ！と。
クライアントがウエディング関係だったこともあり、
おしゃれに飾るというアイデアが生まれることに・・・・
これが大当たり！
これを目にした顧客の方から
「気が利いている」「いい感じ」と大評判。
結局、このプロモーションをした年は
全てが大当たり。
おかげで、クライアントも儲かりまくって
ウハウハの状態で無事終了。
フーーー
下がるところまで下がったからこその
新しいアイデアの創造。
これを考えると、物事って
行き着くところに行き着いてこそ
本当の意味での次が来る・・・
でも、それってどちらかというと、
自然にやってくるわけではなくて、
スッカラカンになって
自分で取りに行く感じ。
アインシュタインが残した名言の中に
『問題はそれが起きたのと、
同じレベルで解決することはない』
というのがあるけど、
まさにこれ。
「間違えちゃった」
「自分てダメなやつ」という
自分を責めたり、
誰かのせいにしたり
または、
誰かが助けてくれるんじゃないかと
思っている時って
全く前には進まない。
だけど、視点を変え
見る次元を変えると
新しい次が見えてくる
一般的に行って、
困難はない方がいいけど、
でも、長い目で見ると、
それが成長のタイミングだったり
チャンスだったりする♪
人生って本当侮れない。
素敵な１日をお過ごしください
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★大人になったら「ゆるく」「どんくさい」ぐらいが丁度いい
８月でこのフォト企画は最後になります。
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