むすび(産霊)/造化三神 | 心の鏡

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天の霊妙不可思議な法則、神道について書いているブログ。心の鏡とは内在神を表し、神社のおみくじの神の教に「神様の御光が我が心の鏡に映るその時、凡ての心の曇り、心の闇は晴れゆきて、広き明き御恵みを授かる事が叶う」とあったところから命名しました。

 

 むすび(産霊)

日本古来の信仰や思想を表現する民族宗教である神道の特質を示すものとしては

まず「むすび(産霊)」の霊力とその神格に対する信仰がある。

 

むすびの信仰は「生産」に対する畏敬と、農業を重んじる国民性に由来するものと思われる。

むすびは産霊、魂、産巣日とも書き表わし、

「生産」もしくは「創造」における神秘的な力に対する上古からの用語。

 

『古事記』では天地の最初に天之御中主神が、

次いで「高皇産霊(たかみむすびの)神」と「神皇産霊(かみむすびの)神」が成り現れる。

『日本書紀』では天地開闢の一書に、この2神に高皇産霊尊、神皇産霊尊の文字をあてている。

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  古伝では

高皇産霊尊…天孫降臨に際して、天照大御神の補佐的な位置にあった。

 

神皇産霊尊…国土の開拓者である素戔嗚尊や大国主神などの祖神と崇められた。

 

  八神殿の御祭神中五柱がむすびの神

『先代旧事本紀』や「延喜式祝詞」、『古語拾遺』が伝える神祇八神殿における御祭神の中で、神魂(かみむすび)、高御魂(たかみむすび)、生魂(いくむすび)、足魂(たるむすび)、玉留魂(たまつめむすび)の五柱は、むすびの神である。

 

 

  光華明彩(ひかりうるわしくして)

太陽信仰もまた「むすび」の信仰と関係がある。

古典における天照大御神への信仰は、

「光華明彩(ひかりうるわしくして)、くにのうちに照り徹(とお)る」神格として、広大な神恩が崇められている。

皇室の祖神として、ひいては国民全体の祖神として仰がれ、後世の神道説には神の道を創始された神聖な存在として崇敬された。

 

天照大御神

  本居宣長の解説

産霊とは凡(すべ)て物を生成(な)すことの霊異(くしび)なる御霊(みたま)

 

これによって、思兼神や少彦名命、皇孫を産んだ、たく幡千千姫(たくはたちじひめ)も、高皇産霊神の御子として、むすびの霊威によって生み出されたとした。

同時に、この霊妙な「むすび」の御神徳によって森羅万象が生成し発展するものであると力説し、日本の国土の成立と天照大御神の神意も、また、皇孫の天下りを巡る一切の事柄も、これに基づく国民生活の発達も、すべてこの、高皇産霊、神皇産霊の神たちのむすびの霊力と、その発現である天神の命に淵源するものであると述べている。

それは宣長の神観、宇宙観、人生観、また、それらを基盤とした神学的見解を形成するもので、その神道説の重要な一面を成している。

 

ひいては古代日本における信仰として強く留意すべき一面でもある。

 

…と、いつもの『神社のいろは要語集 宗教編』には、これからもっと話が進んでいくのですが、国学者の名前と著書なども出てきて、専門的になってくるので、

神社巡りの際に一般的に役立つような情報に切り替えたいと思います。

 

 造化三神

この天地初発に最初に表れた造化三神が祀られている神社のご紹介。

東京だと、東京大神宮。

造化三神の御神徳は天地万物の生成化育、つまり「むすび」なので、えんむすびの神さまとしても有名ですね。

東京大神宮

 

それから高皇産霊尊は高木神社の御祭神でもあります。

墨田区押上にあって、おむすび型のお守りや絵馬がありますね。

御神徳は万物生成、心願成就、交渉・相談事がまとまるって公式サイトに書いてありました。

 

近畿地方だと京都大神宮とか。