禊の流れ
この前、図書館でリクエストしていた平田篤胤の「霊能真柱(たまのみはしら)」ともう1冊の本が取り寄せられたと連絡がありました。江戸時代の人が考えた死後の霊魂の行方、とても興味深いです。
さて、先日市立図書館で借りてきた神道入門の本に、
「穢れを流す禊の流れ」も載っていたのでご紹介したいと思います。
禊では単に自分の体を浄化するだけじゃなくて、災害を引き起こす神を調伏する動作まであったんですよ。
【穢れを流す禊の流れ】
1服を脱ぐ
2『祓詞』を唱える
3鳥船行事を行う
4雄健行事を行う
5雄詰行事を行う
6伊吹行事を行う
7禊行事を行う
8水から上がって…
9鳥船行事を行う
10雄健行事を行う
11雄詰行事を行う
12伊吹行事を行う
13衣服を着る
※3,9鳥船(とりふね)行事は船の櫓をこぐ動作を声を出しながら行う魂振りの行事
※4,10雄健(おたけび)行事は、
両足を開いて腰に手を当て
「生魂(いくたま)、足魂(たるたま)、玉留魂(たまとまるたま)、国常立命(くにとこたちのみこと)」
と唱える
※5,11雄詰(おころび)行事は、
左手を腰にあて、右手の人差し指と中指を伸ばして気合と共に振り下ろす。
これを3回繰り返すことで、災害を引き起こす神を調伏する。
※6,12伊吹行事は、
両手を広げて上げながら空気を吸い込む。
両手を頭上で組み合わせてから徐々に下げ、息を吐いていく。