禊の流れ 災害神を調伏する行事?! | 心の鏡

心の鏡

天の霊妙不可思議な法則、神道について書いているブログ。心の鏡とは内在神を表し、神社のおみくじの神の教に「神様の御光が我が心の鏡に映るその時、凡ての心の曇り、心の闇は晴れゆきて、広き明き御恵みを授かる事が叶う」とあったところから命名しました。

 

禊の流れ

この前、図書館でリクエストしていた平田篤胤の「霊能真柱(たまのみはしら)」ともう1冊の本が取り寄せられたと連絡がありました。江戸時代の人が考えた死後の霊魂の行方、とても興味深いです。

さて、先日市立図書館で借りてきた神道入門の本に、

「穢れを流す禊の流れ」も載っていたのでご紹介したいと思います。

禊では単に自分の体を浄化するだけじゃなくて、災害を引き起こす神を調伏する動作まであったんですよ。

 

【穢れを流す禊の流れ】

1服を脱ぐ

2『祓詞』を唱える

3鳥船行事を行う

4雄健行事を行う

5雄詰行事を行う

6伊吹行事を行う

7禊行事を行う

8水から上がって…

9鳥船行事を行う

10雄健行事を行う

11雄詰行事を行う

12伊吹行事を行う

13衣服を着る

 

※3,9鳥船(とりふね)行事は船の櫓をこぐ動作を声を出しながら行う魂振りの行事

 

※4,10雄健(おたけび)行事は、

両足を開いて腰に手を当て

「生魂(いくたま)、足魂(たるたま)、玉留魂(たまとまるたま)、国常立命(くにとこたちのみこと)」

と唱える

 

※5,11雄詰(おころび)行事は、

左手を腰にあて、右手の人差し指と中指を伸ばして気合と共に振り下ろす。

これを3回繰り返すことで、災害を引き起こす神を調伏する。

 

※6,12伊吹行事は、

両手を広げて上げながら空気を吸い込む。

両手を頭上で組み合わせてから徐々に下げ、息を吐いていく。