敬神と神徳ー御成敗式目で述べられた神と人の関係ー | 心の鏡

心の鏡

天の霊妙不可思議な法則、神道について書いているブログ。心の鏡とは内在神を表し、神社のおみくじの神の教に「神様の御光が我が心の鏡に映るその時、凡ての心の曇り、心の闇は晴れゆきて、広き明き御恵みを授かる事が叶う」とあったところから命名しました。

昨日は己巳(つちのとみ)の日だったので、また蛇窪神社にお参りして来ました。

鳥居前の道路の一部区間は車両通行止めで出店が並び、蛇窪神社への参拝者らが長蛇の列でした。

今回は行列に並んでいたら偶然となりにいらして並んだ女性とあれこれお話しながら楽しく参拝できるという良いご縁に恵まれました。

下の写真は花手水です。3月で可愛い吊るしびなが飾られて華やかでしたね。

白蛇種銭も前回のをつなぎ棒に戻してお賽銭して新たに拝受してまいりました。

 

私がこちらの神社に参拝するようになってから、もう3~4年くらいになるのかなぁ?

その間、老朽化した鳥居が新たに建て替えられたり、

摂末社の龍神社や白龍の滝と池、白蛇弁財天も、以前はもっと狭かった気がしますがその後、改修工事をされて明るく広々としてそれぞれ鳥居と祠が新しくなり、

さらに、実は密かに私は

『ここも弁天様の祀られている神社だから、鎌倉の銭洗い弁天みたいにお金を清める所があったら良いな』と思っていた「銭洗い所」も設けられました!

ありがとうございます♪弁天様~♪

ちなみに己巳の日は混雑するので石臼に載せた銭回しと銭洗いは中止なんですけど、白蛇種銭は洗い済みとのこと。

 

それと、前々からあったのかもしれませんが、社殿向かって左脇に祓戸大神が祀られて、福活岩・親子岩があって、愚痴壺も置かれてます。

その他、6月と12月末の大祓の時に紙の人形(ひとがた)に名前を書いて体をなでて息を吹きかけるじゃないですか、それが通年、常設で出来るようになって、そこにある水が入れられた清め壺に紙の人形を沈めて祓い清められるようになっていました。

 

そして稲荷社もこの前工事して新しく建て替えられて、昨年から稲荷社のそばには石が置かれた台があって、何か願いを想いながらそれを持ち上げて「重い」と感じればなかなか実現が難しい、「軽い」と感じれば願いは難なく叶えられそうという占い的な石のコーナーに、3つの素焼きの丸い小石を少し離れた所から投げ入れて、石でできた大鉢の中に入れば願いが叶うという運試し的なコーナーも新たに出来ていました。

 

ここで思い出すのが、

「神は人の敬いによって威を増し、人は神の徳によって運を添う」

という、神と人との関係を述べた一文です。

 

これは昨年のNHK大河ドラマ鎌倉殿の13人にも登場した北条泰時により1232年(貞永元年)に制定された御成敗式目の第一条で

「神社を修理し、祭祀をもっぱらにすべきこと」と御家人の神社に対する態度があげられ、その中でまず、

「神は人の敬いによって威を増し、人は神の徳によって運を添う」と

簡潔に神と人との関係を述べられたもので、

古来より人々が持っていた、人が神を敬い、社殿を整え、お祭りをしっかりと行う事で神威は増し、人もその神徳を受ける事で幸せになれるという考えです。

 

しかし何も社殿を整える財力が無い人でも神を敬い神威が増すのを願う事は出来るし、神徳を受けて幸せになれると思います。

 

蛇窪神社じゃないですが、ある神社は最初に行った時は、無人で寂れて暗くて、自分の他にお参りする人を見かける事もなく、御祭神の気配もしなかったし、手水舎の柱も古く屋根もトタン板がサビてボロボロだったり水道が壊れて怖いくらいでしたが、

私も別の都内の何社かの神社をお参りした時に拝殿の横に賽銭箱付のセルフサービスのおみくじ箱が置いてあるのを見て、

『せめてここの神社もそういうのを置けば、お賽銭箱だけより、まだ良いんじゃないか?』と思って、御祭神に益々のご発展をお祈り申し上げましたところ、すぐには実現しませんでしたが、

そのうち他の参拝者もちらほら出会うようになり、セルフおみくじ箱も置かれ、最近、手水舎の柱と屋根・腰壁も新調されていました♪