用明天皇は短い在位期間でしたが、
用明天皇紀の冒頭部分に、
「天皇、仏法をうけたまひ、神道を尊びたまふ」と、あるのが、
「神道(しんとう)」という語の初出となっているそうです。
「神道」の語は、漢籍では「易経」にも見えていて、
これは「天の霊妙不可思議な法則」という意味だそうで、
私も易占いをするので、
『え?易経の何の卦?どこに載っているの??』と思って、
今度易経入門をよく読んでみようと思ったのでした。
我が国固有の信仰・規範を示す言葉として
日本書紀では
継体天皇紀に大道(読みは、たいどう、他)
皇極天皇紀に古道(こどう)
孝徳天皇紀に帝道(ていどう)
古事記序文にも「本教(ほんきょう」の語が用いられています。
用明天皇紀では、外来思想である「仏法」と対になっていて、
我が国の固有信仰を示すものとして使われています。