茅(かや)の植生観察 | 美里山倶楽部

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 おはようございます!
 日曜日に信州上伊那の中川村に行って、村公民館自然探訪講座「茅の植生観察」というのに参加してきました。
 
 中川村南陽地区に残る茅葺き住宅を見学。
 右手の住宅がそうなんですが、残念ながらトタン屋根(瓦っぽく見えるけど装飾トタン屋根)を被せていますが、その下には茅葺きが残っていました。
 
 そもそも茅(かや)というのはイネ科の植物を屋根に葺く時の総称でススキがメインですが他の植生でもいいんだそうでその地域によって異なるそうです。
 この日は飛騨の茅葺職人の方がいろいろ茅について説明してくれました。
 例えばかやぶき屋根は数十年に一度全部張り替えますが、その後はメンテナンスフリーではなくって、こまめな手入れをしないと傷みが早くなってしまうので、一部を差し替えたりしながら保たせるそうです。
 
 実際にこのお宅に上がって見ました。築200年近いとも言われていますが、木枠ガラス戸なのは100年くらい前にリフォームしたからだそう。
 
 当時は電気が来ていなかったので、後付け配線には苦労の跡が見られます。
 隠蔽配線がほとんど出来ないのでむき出しです。
 
 屋根を見上げることが出来る場所。
 細めの木々を縦横に通して荒縄で結んでいてその上に茅がふかれていました。
 
 お宅から出て庭に出るとかつて牛を飼っていて牧草を入れていたサイロが残っていました。
 
 こちらは牛舎跡。
 3頭くらい乳牛を飼っていたそうです。きっとニワトリなども庭を駆け回っていたんでしょう。
 
 こちらが屋根材の茅を保存していた場所。
 
 おやっ?なんかいますか?
 
 小さな水路にサワガニが来ていました。昔はウジャウジャいたそうですが大分少なくなったとのこと。
 ここのおばあさんは昭和33年頃にここへお嫁に来たそうですが、昭和35年に茅を葺き替えた時には乳飲み子に乳をやっている頃だったと言われてました。
 現在はこの広い敷地をお一人で守っています。
 
 信州は昭和36年の豪雨大災害がありましたが幸いこの地域は大きな被害がなかったとも言っていました。
 
 そんな尽きない話もありましたが、次があるのでここでお別れして南陽地区から美里地区へ移動しました。
 
 美里地区にある熊野神社に車を停めて歩きで移動開始。
 なかなか良い雰囲気の熊野神社です。ここから歩いて茅場へ向かいました。
 
 ここが茅場。ススキ畑といった方が分かりやすいかもです。
 ススキは根で増える植物です。秋になってススキを刈ったら野焼きするといいんだそうです。
 表面の刈り取った茎が燃えて翌年にまっすぐなススキがまたはえてくるとのこと。
 
 野焼きが自然破壊させるというのは誤った考えで野焼きをしないと強い植物だけが残り植物の多様性が失われ、やがて森林だけになってしまいます。
 里山を維持するためには、人が加わって調節することが大事なんですね。
 特に最近はやりの太陽光パネルは里山を殺してしまう再生可能エネルギー体ですから、中川村では早い時期からそういった事業を制限しています。
 
 この丸っこいのがカヤネズミの巣です。ここで子育てします。
 野焼きがあってもカヤネズミ、テンなどの小動物はサッサと逃げ出すので心配ないみたいですよ。
 
今日は一日雨模様
バイク通勤は無理
軽トラックで
会社に行きます
 

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