宮田宿を歩いてみよう | 美里山倶楽部

美里山倶楽部

Nゲージのレイアウト作成記事が中心。
大型のレイアウト美郷山鉄道の進捗、レイアウト制作に役立ちそうな話題、車両の小加工、などなどを模型歴半世紀以上、オートバイ歴45年のライダーが書いていきます。
信州・上伊那の話題も提供中。

 今日から夏休みが始まりましたので、平日のブログアップが朝縛りから解き放たれましたので、いつ書き上がるかはそのとき次第です。
 
 美里山倶楽部が住んでいる上伊那郡宮田村は、いわゆる宿場町です。
 
 今後「河原町鉄道」を作っていく上でも頭の片隅にこのことを入れながら作業していくことになるので、先日「河原町を比較」のときに河原町周辺にスポットをあてて紹介しましたが、宮田村の宿場町を紹介します。
 
 鉄道模型というものは、つい鉄道が敷かれた後だけを振り返りがちですが日本人の歴史は、もっと古くからあるわけですから鉄道以前から発展して衰退していった街並みもレイアウトを作る上では参考になるはずです。
 
 宮田宿を走る三州街道は長野県塩尻市と愛知県岡崎市を結んでいます。
 
 中山道から分岐した三州街道は庶民向けの道で、当時貴重だった塩や海産物の輸送、お伊勢参りや善光寺参りへ向かう参詣客が通った道でした。
 
●喜多屋(きたや)

 伊那街道の運送業と醤油醸造業を営み、町役も務めた名家。一度中に入ったことがありますが、塩梅が昔の商家の趣きたっぷりでした。

 

●柏屋(かしわや)

 江戸時代の旅籠建築です。多分お隣も同じような建築物だったんでしょうが、取り壊されたために壁がトタンで貼られています。

 二階の格子窓が美しいですね。

 

 

●井桁屋(いげたや) 

 今はタカノ株式会社が所有していて本社敷地内にあります。

 旅籠を営んでいた家の土蔵二棟

 この写真は通り添いの棟

 

 このように奥にも蔵があります。 

 

 

 こちらもきれいに改修しています。

 

●恵比寿屋(ゑびすや)

 この宿場内で一番古く、1760年頃に作られた江戸時代の旅籠跡。

 格子には貴重な宿の看板跡も残っています。

 

●増屋(ますや)

 宮田村最初の造り酒屋で宝永元年(1704)から名主を務め、年貢米等を入れる土蔵があります。

 

 黒っぽいのは黒漆を使っているそうですよ。
 
 蔵兼住宅。
 
 
●宮田宿本陣跡
 本陣まであるなんて立派な宿場町でしょ。

 三州街道は、中山道、東海道の脇道的存在だったため関所もなく、主に飯田藩の殿様行列や、旗本等が宿泊したそうです。

 
 現在、本陣は新田地区へ移築されました。
 
 この石碑がそれを示していて4km離れた文化会館前に移築したと書かれています。
 
●宮田宿本陣(新田地区)
 ということで本陣に来てみました。
 
 
 とても趣がある建物です。
 中は以外と広くて馬を置く所や、当時殿様しか入れない場所も見ることが出来ますが、今日はやってませんでした。
 
 たまに無料開放されます。
 
●仲町交差点

 明治23年に大火があったときに大火による延焼は仲町信号辺りまでで、その北側(写真左方面)からは紹介したような江戸期の建物が残っています。

 

●銭屋(ぜにや)

 宿場の中心にある立派な建物です。

 

 ここから南側は明治23年の大火で焼けてしまったため、以後に建てられ防火のための土蔵造り瓦葺になっています。

 江戸時代は旅籠屋、明治期は肥料製造業を営んでいたそうです。

 

●郵便局跡

 これは郵便局跡ではなかったかと思うんですが、資料が見つかりませんでした。
 
 蔵造りの建物の特徴、なまこ壁はこの地区にはよく見られます。
 
●正木屋(まさきや)

 明治23年(1890)の大火で先に紹介した仲町交差点より南側の大半を焼いてしまいました。

 

 しかし主屋は焼けてしまっても左右の蔵は、当時造り酒屋として酒造りをしていた多くの職人さんが、蔵の窓に味噌を塗りこんで延焼を防いだと言われていて、現在まで江戸期の蔵が残っているとのことです。

 

 こちらが右の蔵で、中が涼しく高級ワインや生酒の貯蔵に適しているため現役で活躍中。中に入ると蔵の匂いがします。
 
 こちらが左の蔵。何に使っているのか分かりません。
 
 正木屋さんは現在は村に残る2件酒屋さんです。
 
 おっと美里山倶楽部が住んでいるところも昔は酒屋さんでした。
 
●長屋作り
 宿場町に限らず昔の街道沿いは間口税が取られていたために軒先は狭く長屋のようになっていて、近所の商店ではいまでもその名残があります。
 
 こちらもそうですね。 
 
 河原町周辺は再開発により景観作りが一定の基準で作られることになって平成時代初期に新しい街並みとして生まれ変わった部分です。
 
 そして30年以上が経ち昔元気だった経営者も年を取りました。
 今後はどうなっていくのか?
 
 「河原町鉄道」はそんな河原町のパラレルワールドとして作っていきます。
 
●河原町駅
 橋上駅をバラバラに分解して、次回は塗装作業を始めましょう。
 

お知らせ

 2023.8.13(日) 午前6:30からのラジオ体操

 宮田村から全国生放送になります口笛

 

次回は上手くいけば

塗装作業を

お見せできます

 

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