皆さま、こんばんは。
夜7時を過ぎた辺りから、激しい雷が鳴り響き、雨も降り続いていました。
ホロスコープの天体の偏り(強調)シリーズ、今夜は南半球です。
南半球といえば、つい地球の下の方を思ってしまいますが、ホロスコープでは上半分なのですよね。頂点のMCがある側です。
これまで、講座やセッションに来てくださった中で、南半球に天体が集まっている方々も、とても多くいらっしゃいました。特に、10ハウスに太陽を始め、天体が集まっている方々と多く出会いました。
10ハウスに関しては、過去に書いた記事があります。
私が出会ったことがある南半球に天体が多かった出生図は、北半球にほとんど天体が入っていないものが多く、月、またはカイロン、ドラゴンヘッドがあるものの、他の天体は全て南半球にずらりと並ぶものが殆どでした。
これはあくまで、私が出生図の持ち主であるご本人の方々に確認したことなのですが、南半球が強調されている場合、「私は何者であるのか」ということを常に探求し続けているような印象を持ちました。
特に、小さい頃や若い時に、自分のことがわからなくて、とても苦しかったとお聞きしたこともあります。
南半球を占めるハウスは、他者と出会い、深く関わる中で、人々に人生とはこういうものだと伝えたり、これまで関わったことがない人々や世界に向けて旅をしたりしながら、理想の人生を探究して行く7〜9ハウスと、社会に見せる顔の形成、同じ価値観で繋がる仲間づくり、目に見える成功から脱皮し、表世界とは離れて、純粋な自分に帰って行くような10〜12ハウスから成り立っています。
南半球には、自分を表すものよりは、他者や、社会が存在します。
すでに出来上がっている自分を、他者の前に差し出し、社会と積極的に関わって行く世界が広がっています。
すでに出来上がっている自分と言われても、私のことがわからなくて苦しい。
私が何が好きかは知ってるし、好きなものはよくわかってる。
いや、もしかしたら、自分の好きなものも、わからないかもしれない。
私は一体、何がしたくて、何をするために生まれて来たのだろう?
周りからは、あなたはすごいと言われることもある。私の何を見て、そう言ってくれるのだろう?私はこんなにも、自信がないと感じているのに。
考えても、考えても、余計にわからなくなってしまうことがあったかもしれません。
常に、誰かや社会に向かって何かを言っていたい。伝えていたい、表現していたい。私の言うことを聞いてほしい。皆!元気出して!と。
南半球に天体が多い場合は、特に何かを探そうとせず、毎日を一生懸命に生きているだけで十分なのだと思います。この人達がいるだけで、世の中の役に立っているし、多くの人々に自然に貢献しているはずです。
多くの人達とは、世界中の数多くの人々ということもあれば、ご自身が生きる世界で関わる身近な人々の両方が存在します。
無意識に、誰かのために、周りのためになろうと動いているはずなのです。
それが当たり前過ぎて、意識にすら上らない。そんな感覚なのではないでしょうか。
社会と関わっていないと、どうして良いのかわからなくなることがあるかもしれません。安心出来る場所が、社会と関わる場や、人と関わる場であることもあります。
何がしたいのかがわからなくて苦しい。
南半球は、常に、ここではない何処かへ、と思っているような印象です。
飽くなき私への探求。
その答えや、道がわかった時、誰にも負けないほどの、力強い、生きるエネルギーが湧き上がるはずです。
私を作るよりも先に、回ってくる役割に応えていたら、いつのまにか私が出来上がっていた。そのような成り立ちがあるのかもしれません。