僕が心臓のネジを巻く時 -28ページ目
僕には僕の夢があり、理想がある
彼女には彼女の夢があり、理想がある
それは全く別の分野の夢であり
お互いがそれぞれの夢を追いかけた時
当然のことながら
2人の距離は近づくどころか離れていく
だからこそ、彼女は
自分の夢を諦めてもいいと言う
でも僕はそれをさせたくない
出来るだけ理想に近づいてほしいと思う
だから僕は
僕の夢を諦めることを考える
でも彼女はそれをしてほしくはないと言う
このまま行けば僕らは互いに
平行線を走り続けることになる
だから僕はその平行線を
1度でも内側に曲げる努力をし
彼女は丁度いいバランスを探そうと言う
僕は彼女の為に
彼女は僕の為に
自分の夢を追いかけながら
別の道を探す
出来ればお互いにうまくいく道が見つかってほしい
でも、もしかすると
そんな好都合な道は見つからないかもしれない
だからいつか、きっと
自分の夢か彼女かを選ぶ決断に迫られる時が来る
その時、僕がどちらを選ぶかは
その時になってみないと分からない
でも僕は心のどこかで
どちらかを捨てなくてはいけない日が
来るかもしれないことを考えている
夢を追いながら、夢を捨てる日が来る覚悟
彼女と共に生きながら、彼女と別れる日が来る覚悟
そうならないように
僕は答えを探し続ける
言葉は嘘をつくよね
綺麗事を言うよね
分かっているんだ
ついつい冷たくしてしまうよね
素気ない態度を取ってしまうよね
分かってるんだ
言葉でも態度でも伝えられないから
歩調を合わせるんだ
呼吸を合わせ
鼓動を合わせ
そして一緒に生きていることを
伝えるんだ
言葉では伝えられない
態度でも伝えれらない
僕が生きている証
嘘をつけない
ありのままでしかない
僕がここで生きている証
それを僕は伝えるんだ
僕がナイフを持って
彼らの前に現れても
彼らはリンゴの皮を剥くのだろうと思うだけです
そのナイフで
僕が自分の胸をえぐって
初めて「どうしたの?」と聞きます
でもその時、僕にはもう
答えるだけの力は残っていません
そのナイフを
僕が相手に向けて
初めて驚きます
僕が今まで送り続けたサインを見過ごして
突然、隕石が落ちてきたような顔をします
それでも彼らは
問題を起こした生徒の
担任の先生が言うように
「いい生徒でした」と言って
おろおろするばかりです
夫に自殺された妻の様に
「どうして何も相談してくれなかったの」と言って
泣きわめくばかりです
ナイフを自分に突き立てれば
「負け犬」と呼ばれ
相手に突き立てれば
「ばけもの」と呼ばれ
僕は何て呼ばれようといいんだけれども
彼らは必死になって止めるんです
だから僕はそのナイフで
彼らとの間に境界線を引きました
彼らはその線を見て
「何で?」と言いました
「どうして?」と聞きました
でも、これで誰も傷つきません
これで僕と彼らは違う世界です
これで彼らとは関係ありません
だからもう僕のことを
気にする「ふり」をしなくてもいいんです
だからもう僕のことを
心配する「ふり」をしなくてもいいんです
だからもう僕のことを
知っている「ふり」をしなくてもいいんです
あなたと僕は
もう無関係です
だから安心してください

