この世界にはね
バランスがあると思うんだ
何かが増えると
何かが減って
何かが上がると
何かが下がる
そういうバランス
そういうバランスがあるから
いろんなものは保たれていくのだと思う
でね、それでね
そのバランスは私達の中にもあると思うんだ
誰かが笑う時
その分、誰かが泣いてるの
誰かが泣く時
その分、誰かが笑うの
そうやって
1人の人に多くの悲しみが集まらないように
なっているんだと思う
だからね
私が泣く時、
きっと、どこかで誰かが笑ってて
私が笑う時、
きっと、どこかで誰かが泣いてるの
だから私が泣く時
その分、誰かが笑ってくれるから
そんなに悲しくない
笑う時も一生懸命、笑う
心の底から笑うの
その分、誰かが泣いているはずだから
だから私が泣いた時は
その分、笑ってね
あなたが泣いた時
私が笑うから
そんなに悲しまないでね
彼女は僕にそう言いました
そのバランスはきっと存在すると思う
そして彼女の言うことは、きっと
僕が出した答えより
正解に近くて
僕の理想より
現実に近いだろう
でも、その彼女が
僕の為に、
僕の分の悲しみを減らすために
その分、悲しみを背負うというのなら
僕はそのバランスを壊すだろう
僕はそんなバランスを望まない
誰かの悲しみの上に成り立つ
喜びなど僕は望まない
それが自分の大好きな人なら、なおさら
だから僕はバランスなど望まない
例え、それが理想でしかないとしても
僕は1人でも多く
笑える道を探すだろう