僕が心臓のネジを巻く時 -13ページ目

僕が心臓のネジを巻く時

出来れば僕が動かなくなった後でも、この世界が平和であって欲しい。大切な人達が幸せであってほしい。

ある時、弟が兄に言いました



「兄さん、この本によると
 昔、夜空には星というものが見えたそうだ
 星というのは遠くで
 惑星が燃え続けているのだけれど
 それが暗い夜空で輝いて
 とても綺麗だそうだ




 そして昔の人々は、その星を見て
 願い事をしたり
 星をつないで絵にしたり
 方位を確認したり
 いろいろしたそうだ




 今でも、それは確かに存在するのだけれど
 現在、それらは様々な理由から
 観測するは難しい
 

 この本にはそう書いてあるよ」




兄はその話を聞いて
「面白い話だ」と弟に言いました




「そうだろう、兄さん

 昔、空を飛びたいと思った兄弟がいてね
 彼らの願いはいつしか現実となった

 だから僕らも星を作ってみないか?」




兄はそれに対して
「面白そうだ、やってみよう」
と言いました
弟はそれを聞いて喜びましたが
兄はそんな弟に対して付け加えました





「おそらく星を作るのは
 そう簡単ではない
 作れたところで空に打ち上げて
 しかもそれを実際の星の様に
 空中に留めておくのは更に難しい




 もしも星を作り出せば
 俺達の一生はそれだけで終わってしまう
 俺達が生きている間に
 星を打ち上げることもできないかもしれない
 それでもお前は星を作りたいか?




 もしかすると俺達の一生は
 失敗や苦労の連続で
 終わってしまうかもしれない
 



 俺達が亡くなった後
 星を見た人々は喜ぶかもしれない
 でも、喜ばないかもしれない
 そして、そんな彼らの顔を
 見れないかもしれない
 


 それでもお前は星を作りたいか?」



兄が弟に聞くと
弟は満面の笑顔で「うん!」と言った
だから兄も笑顔で
「よし、やろう!」と言った



そして兄弟は作業を始めた



悲しみの先にできた星では
人々は喜ばないだろう
そういう理由から
出来るだけ楽しんで作ることにした




何度、失敗しても
諦めずに出来た星だから
人々もその星を見て希望を抱くのだろう
そういう理由で
最後まで希望を捨てなかった



そうして、その兄弟は
空にたくさんの星を打ち上げました




BUMP OF CHICKEN - 天体観測
昔々、僕達が大きな池のそばを歩いていると
彼女が突然、足を滑らせて
池に落ちてしまいました




僕が慌てて、彼女を助けようとしたら
池の中から美しい女神様が出てきて
言いました




「あなたが落としたのは
 世界一、外見の美しい彼女ですか?
 それとも
 世界一、内面の美しい彼女ですか?」




それじゃあ、まるで
僕が突き落としたみたいな言い方だけど
僕は彼女が心配だったので
正直に言いました




「いいえ、僕が落としたのは
 もっと普通の彼女です
 どこにでもいるような彼女です
 もう若くないけれど
 化粧品はいいものを使って頑張っています
 ペチャパイです
 泣き虫です
 頑固です
 わがままです
 それから・・・」



僕が女神様にそう説明していると
池の中からまるでホラー映画の様に
彼女が出てきて
僕に聞きました
しかも、その手には2本の斧を持って




「金の斧で殺されたい?
 それとも銀の斧で殺されたい?」




だから僕は笑って
彼女に手を差し伸べました




そうして僕達は
金の斧と銀の斧を売って
どこかでおいしいものを食べることにしました



女神様はそんな僕達の様子を
呆れながら見ていました




めでたしめでたし





僕がそのお話を子供達にすると
彼らは嬉しそうに笑っていました



僕が振り返ると
そこには
腰に手をあてた彼女が立っていて
ムッとしながら言いました




「そんなお話を聞かせたら
 子供達が変な風に育つじゃない」




だから僕は子供達と一緒に
笑って言いました



「それでも僕と君の子供達さ」




Radwimps Otogi おとぎ
彼女の完璧すぎる所と
僕の適当すぎる所が加わって
丁度いい所になるんだよ



彼女の優しすぎる所と
僕の冷たすぎる所が合わさって
丁度いい温度になるんだよ



彼女の頑固さと
僕の自由奔放さが合わさって
いいバランスが生まれるんだよ



彼女の泣き虫と
僕の不器用さが合わさって
2人とも謝ることになるんだよ




彼女のわがままさと
僕の力の無さが合わさって
結局、2人でやるんだよ



短所と短所
それが合わさって丁度いい所が生まれる
それは1人ではマイナスで
2人いて初めてプラスになるもの
それが2人の長所




RADWIMPS 最大公約数