ラミクタールに関する4つの神話② | 躁鬱病のサラリーマンの生活日記

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躁鬱病(双極性障害)のサラリーマンの日々の生活日記。毎月22日(夫婦の日)は、妻から私を見た愚痴?等も掲載。

神話2:ラミクタールは双極性うつ病の急性エピソードを治療する
CHRIS AIKEN: Katz氏の机の上にあった12の試験のうち、5つの試験は精神医学の歴史の中で最も失望させられた試験の候補としてふさわしいものでした。これらは、急性の双極性うつ病を対象とした5つの対照試験で、すべてメーカーが資金を提供し、すべて失敗に終わっています。この試験は発表されませんでしたが、ラミクタールが発売された当時、ほとんどの精神科医はこの試験のことを知っていました。そのため、ラミクタールは医師や患者にとって最重要ではない適応症でかろうじて承認された弱い気分安定薬という印象を持った人もいたでしょう。
ただ、非定型抗精神病薬のような即効性のある選択肢に比べて、少し時間がかかるだけであることがわかりました。問題は、初期の研究が7週間しか行われなかったことと、ラミクタールは治療レベルに達するまで4〜6週間かかるゆっくりとした滴定が必要であることです。その後、ラミクタールは、独立した資金による2つの無作為化プラセボ対照試験で、急性の双極性うつ病に有効であることが証明されました。
※滴定:容量分析の際の操作。ふつう、濃度のすでにわかっている標準溶液をビュレットから試料溶液に滴下し、反応に必要な滴下量から試料溶液の濃度を計算で求める。

Kellie Newsome: ちょっと待ってください。業界主催の試験はすべて否定的で、独立した試験は肯定的だったと言うのですか?それは初めての試みですね。
CHRIS AIKEN: ええ、違いは、独立機関がスポンサーとなった試験では、ラミクタールの投与期間が少し長かったことです。7週間ではなく、8~12週間でした。また、これらの試験では、ラミクタールは増強剤として使用されました。1つの試験ではリチウム(リーマス)を増強し、もう1つの試験ではクエチアピン(セロクエル、ビプレッソ)を増強しましたが、ラミクタールは急性うつ病に単剤でも効果があると思います。

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