僕は、大学入学より親元を離れてアパート暮らしの下宿生でした。家賃の安いところということで、近所に広大な墓地はあれど、店舗はなく、駅、バス停にも遠い不便な所に下宿していまして、自炊を余儀なくされました。よって、就職試験の面接の際、
面接官に「趣味は何ですか」と訊かれ、
僕 「料理です。」
面接官 「どんな料理を作るのですか。」
僕 「そうですね。ドーバー産舌平目のロール巻きトリュフソースかけとかですね。」
面接官 「ドーバー産舌平目と普通の舌平目とではどこが違うのですか」
僕 「ドーバ産の方がドーバー海峡の荒波にもまれているので、身が引き締まって、おいしいんですよ。」
面接官 「なるほど!」
この話を面接試験が終わって祖父にすると、「bipolar01!,趣味が料理とは何事だ!男子厨房に入るべからずと言うだろうが。その会社すべるぞ。」と言われてしまいました。結果は受かっていたのですが。
一方、我が息子は大学を卒業するまで親つまり僕と鬼嫁と同居でした。故に自炊はしておりませんでした。漸く去年の今頃から、少しは料理に慣れないと、ということで、試しにカレーライスを作ったり、肉野菜炒めを作ったりしてくれましたが、料理が得意とは思えません。そのくせ味には家族の中で誰よりもうるさいのです。息子の下宿から5分圏内には、コンビニ、マック、ファミレス等僕の大学時代の下宿と比べたら遥かに便利な環境下にあるにも関わらず、コンビニ弁当を含めたそれらで食事をすることを拒否しています。そんな息子から昨日午後、電話がありました。
「今日は自炊に挑戦してみようと思う。先日ばあちゃんが来てくれて、近江牛入り鍋を作ってくれて美味しかったから。僕は包丁を使うのは面倒なので、包丁を使わずに調理する。これから買い物に出かけてくる。じゃあね。」がちゃん。
15分ぐらいして、また息子から電話がありました。
「近所のスーパーで材料買ってきた。けど、卵一個割っちゃった。」
オイオイ、息子の下宿からスーパーまでの距離は徒歩1,2分の筈。それで卵割るか、と思いつつも
「鍋用のカット野菜も買ってきた。これを沸騰している鍋の中に入れていってと。」ポッチャンと湯がはねたようで。
「うわっ、きゃっ!」となんともにぎやかな息子の喚声が電話越しに聞こえます。
「じゃあ次に、豆腐だな、アレッ、裏返しても豆腐が出ないよ。」
「充填豆腐だね。取り出し方はね・・・。」と出し方を教える。
となんだかんだと30分ぐらいline電話で話しながら、やっと作った鍋でした。
肉はもちろん「豚肉」です。近江牛ではありません。
息子は、これからも料理をちゃんと作れるんでしょうか・・・?
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