12月18日に発売になった「双極性障害 (文庫クセジュ)」白水社刊です。
amazonのレビューも書きました。最初にこの原稿を書いて、amazonの方を削っています。amazonにupしたのは読み終わって早々ですが。
著者はマルク・マソン
原書は2016年にフランスで出版され、2018年改訂版が出た”Les troubles bipolaires”です。参考文献部分を除いた本体部分は153頁。字も小さすぎず、気分が安定しているときであれば、2,3時間で読めます。
僕がこの本を読もうと思ったのは、日本で発売されている双極性障害に関する本の大半は日本人の著作であり、外国人のものがあったとしても、その大半はアメリカ人の著作なので、フランスでは双極性障害に関してどのような角度で捉えているのか、興味がありました。
読んでみると、日本の双極性障害の本にはあまり出てこない精神医学史のようなことや、一般人の犯罪行為の頻度に対して、双極性障害患者は研究によってはどの程度であるとか、双極性障害によって併発することの多い精神疾患はもとより(双極性障害の患者の9割が、経過中にまた別の精神疾患を呈すると考えられている)、併発することの多い身体疾患のことも書かれています。
また、双極性障害は遺伝病ではないことは日本でも言われていますが、本書も遺伝病ではないとした上で、もし片方の親が双極性障害に羅漢していれば、その子供は15%の割合で発症するという。この確率は親が両方とも羅漢していれば、50%にまで上昇することなど。
脳に関する分析も、遺伝子からの考察はもとより、脳画像分析に関することも記されています。
治療法に関しても、簡潔かつポイントを押さえた記述となっています。ただ、記述されているのが薬品名のみで(例えば、薬品名(炭酸)リチウムであれば、リチウムとのみ記載され、商品名:リーマスなど といった記載がないので、患者からするとちょっとわかりずらいかもしれません)
第5章では「双極性障害と創造性は関連する?」として、双極性障害と創造性に関する考察も試みられています。
また、双極性障害当事者の手記も収められています。
双極性障害に関する概要をサラッと学び且つ、日本の双極性障害に関する本では(あえて?)触れられていない、ちょっとショッキングなことも記してある本です。
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