桜の季節になると | ビオラの花束

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毎年、桜の季節になるとOさんと一緒に見た桜を思い出します

 

 

(以前に撮った画像です)

 

 

 

10年以上前のはなし

 


Oさんは、美人で凛として清楚でオシャレ

 

わたしと年の近い娘さん二人いて

 

明るくて笑顔がステキで若々しく見えました

 

 

 

 

Oさんは、ご近所さんで

 

わたしが結婚して関西から関東に嫁いですぐの頃に

 

『使わないものが沢山あるのでよかったら貰いに来てね』

 

声を掛けて下さった

 

 

 

Oさんの家に行って

 

どれも新品で箱に入った高価な食器やタオルを沢山

 

玄関に置いて用意して下さっていた

 

Oさん『使わないものだから、全部持っていっていいのよ』

 

 

 

 

全部頂くことはしませんでしたが

 

沢山の食器やタオル類を貰って

 

生活用品が揃ってなかったので助かりました

 

 

 

 

それからOさんとは、

 

3年間、出会うと挨拶程度のお話しをするくらいでした

 

 

 

 

友人のお宅に行ったときOさんも来られていて

 

Oさんと一緒に歩いて帰ることになりました

 

 

 

 

帰り道のあちこちに桜が咲いているのを見ながら

 

Oさん『来年の桜は、見れないわ~』

 

Oさんの余命が短いことを知りました

 

 

 

 

 

 

わたしは、何と答えたのか覚えていませんが

 

あんなに桜が愛おしく鮮やかで綺麗だと思ったのは

 

命の尊さを感じながらOさんと一緒に桜を見たからなのだと思います

 

 

 

Oさんが入院をされているときに

 

当時のわたしは携帯を持っていなかったので

 

何度かお手紙を書いたのがきっかけで

 

 

Oさんが退院されてから家に頻繁に遊びに行くようになり

 

沢山お話しを聞いて話していっぱい一緒に笑いました

 

 

 

『病気が消えたの』って

 

奇跡が起きないかって祈り願っていました

 

 

 

少しずつ体調が悪くなり

 

桜の咲く少し前にOさんは亡くなられました

 

 

 

 

 

毎年、桜の季節になるとOさんと一緒に見た桜を思い出し

 

桜の季節が特別なものになりました

 

 

 

 

 

Oさんから頂いた食器を見てOさんを思い出します

 

 

 

 

 

 

わたし『Oさん ありがとうございます』

 

Oさんは、笑顔で『〇〇ちゃん ありがとう』

 

 

Oさんとこの世で会ってお話ししたときよりも

 

今は、いつでも繋がっているように感じています

 

電話やスマホはいらない

 

『今、お話ししてもいいですか?』って聞く必要もなく

 

いつでも話しかけることができる

 

話しかけたメッセージはちゃんと届いている

 

 

 

肉体のあるこの世と違って

 

肉体のない次の世は煩わしいものがない

 

亡くなられた方は、

 

『こっちはとってもいいとこ(よ)(ですよ)』って

 

喜びを伝えながら教えて下さった方が何人もいる

 

 

 

 

我が家のベランダから桜の木が見れるので

 

 

今年は、Oさんに話しかけながら

 

ベランダで花見をしてみようとブログを打ちながら思いました