夏の睡眠不足、不眠症の解消法 | 腸内フローラ健康法「ドクトルかっちゃん笑顔で元気」ラジオ大阪放送記事

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毎週水曜日 17時45分ラジオ大阪1314OBC
ドクトルかっちゃん笑顔で元気・医療健康情報番組

梅雨時から夏にかけては寝つきが悪くなる季節です。

元々不眠症の人は大変です。

多いパターンは「お布団に入っても30分~1時間以上寝付かないで、熟睡出来ないから夜中に何度も起きてします。朝は起きる予定時間の2時間以上前に目が覚める。寝てはいるけど、眠りが浅く睡眠時間の長い割にはスッキリ起きれなくて疲労感が残る」などの症状をお持ちの方も多いです。

ストレスや不安などで、無意識にいつも考え事をしているから、大脳が休んでいないのかもしれませんね。

不眠症は結構複雑ですが、脳の酸素不足(首から上の血行不良)やメラトニン不足もあります。

いくら寝ても眠い人も同じかもしれません。

特に低血圧ぎみの人は肩甲骨と首のコリのひどい人が多いです。

肩甲骨のストレッチや首の指圧、首のストレッチが有効です。

血流を良くする事以外に、顔色の悪い人は、筋肉や脳の酸素量を増やす事も重要です。

筋肉中にはミオグロビン、脳の中にはニューログロビンという蛋白質があり、ここに酸素を蓄えています。首の筋肉中のミオグロビンが増えれば、首のコリも緩んで脳の血流も良くなります。

脳内のニューログロビンが増えれば、脳内酸素量が増えて精神的にも落ち着きます。

ヘモグロビン(赤血球)や酸素を蓄える蛋白質は、鉄が核になって形成される蛋白質ですから、鉄分の多い食品をしっかり食べる事です。

食材ではホウレン草、小松菜、春菊、切り干し大根、海藻類、木綿豆腐、豆類、小魚、アサリやシジミなどの貝類などです。

鉄分はドーパミンやセロトニン、メラトニンなどの脳内ホルモンの形成にも必要です。

特に睡眠に大事なメラトニンはセロトニンから形成されます。

体内時計のズレからメラトニン不足になっている方は、朝起きたら朝日を浴びるとメラトニンの分泌も促進されます。

体内酸素量や脳内ホルモンも大事なのですが、緊張をほぐしてリラックスする事は更に重要です。

アメリカ海軍飛行訓練学校がパイロットの入眠改善のために考案した方法があります。

その方法とは?

全身の力を順番に抜き全身をリラックスさせる事。

先ず目を閉じ、ゆっくりと深く呼吸します。

そして、ゆっくりと顔全体の筋肉をすべて緩めます。(額の筋肉から始め、徐々に顔の下のほうへ向けて緩めていく)あご、頬、口、舌、顔全体をすべてリラックスさせます。

目も含めて、すべての力を抜きます。

首、肩、手の力を抜きます。首から背中にかけての肩甲骨周辺の筋肉の力を抜き、布団に沈み込むような感覚になって下さい。

次に、右腕の上部から力を抜き、腕から手へゆっくりとリラックスさせます。

反対側も同じように行います。ゆっくりと深い呼吸を続けましょう。

息を吐いて胸まわりをリラックスさせます。

肩と腕の力が抜けていれば、胸まわりも簡単に力を抜くことができます。

そして脚の力を抜きます。

まず右足の太ももから、ふくらはぎ、足首、足裏も同じように行ないます。

左脚も同じように繰り返します。

ここで心をクリアにしますが、何も考えないというのは難しいことです。

そんな時は、心の中に何かリラックスできるイメージを思い浮かべてください。

暗闇の中で心地よく横たわっている自分自身を思い描いてみましょう。

しかし、それでもうまくいかない場合は・・・

「考えない」という言葉を10秒間繰り返します少なくとも、眠れなくなるようなことを考えずに済みます。

この軍隊式睡眠法は、練習が必要です。

最初の数回はまだ早く眠れないかもしれませんが、続けることで、力や緊張感を手放すことができ、自分自身をリラックスさせることが可能です。

より早く眠ろうと「努力」してもしなくても、誰でもリラックスすることによって眠れます。

それでも出来ない方は、暑い時期、昼食後の短時間の昼寝も疲労回復には有効です。

胃下垂などで呼吸の浅い方は、仰向けになって腰に小さな枕を当てると、内臓も少し上がって呼吸も楽になります。

ラジオ大阪放送音声⇒http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC240703_Dr_K_Egao.mp3