食中毒の予防と食品の管理 | 腸内フローラ健康法「ドクトルかっちゃん笑顔で元気」ラジオ大阪放送記事

腸内フローラ健康法「ドクトルかっちゃん笑顔で元気」ラジオ大阪放送記事

毎週水曜日 17時45分ラジオ大阪1314OBC
ドクトルかっちゃん笑顔で元気・医療健康情報番組

今年も蒸し暑い季節がやってきました。

高温多湿で体調を壊しやすい時期です。

特に低血圧の方は、天気の悪い日は気圧が下がるので、血液循環が悪くなり体内酸素不足で体調不良になりがちです。

でも、この時期に元気になる物が幾つかあります。

それはカビなどの雑菌とダニと庭の雑草など。

湿度が高いのでカビがよく繁殖します。

そのカビを食べてダニも大繁殖します。

通常、家の中にはダニが数百万匹以上いると言われています。

梅雨時になると100倍以上に増える家も多い様です。

ダニ除けには、生姜などの葉っぱが効果あります。

数センチの生姜を植木鉢に植えたり、水につけたりすると芽が出て葉っぱも増えてきます。

その葉っぱを刻んで50ccぐらいの消毒用アルコールに漬けると、数日でエキスが出ます。それを希釈して噴霧すると、忌避剤(ダニ除け)として使用できます。人間には分からない程の香りで、ダニが逃げていきます。

生姜を擦ってアルコールに漬けてもある程度は効果がありますから8月頃まで活用してください。

気温と湿度が上がると、雑菌も増えて食中毒要注意です。

調理器具や食品の管理も大事です。

まな板などの調理器具は洗って熱湯をかけると殺菌できます。

スチーム洗浄機があれば便利ですね。

風呂場の黒カビも50度で死にますので活用してください。

小麦粉や開封後の鰹節は必ず冷蔵庫に入れてください。

コナダニが繁殖します。

農作物の小麦粉などには、稀にコナダニがいます。

アレルギーを起こすほどには増殖しませんが、冷蔵保存が好ましいですね。

カレーやシチューなどの食品の管理は、冷凍が一番ですが、お茶などは70度以上の熱いうちに密閉容器に入れると常温で長期保存が可能です。(フタの白いペットボトルは耐熱性)

食中毒を起こす菌

「サルモネラ菌」乾燥に強く熱に弱い。卵、半熟オムレツ、魚、肉のたたき、生レバー、食後6~48時間で発症します。(吐き気、腹痛、下痢、発熱、頭痛)

「黄色ブドウ球菌」皮膚、鼻の中にいる菌で、調理前に傷やニキビを触らない事。

おにぎり、弁当、巻き寿司、サンドイッチなどで増殖します。

毒性が強く、加熱しても毒素は分解しません。

食後30分~6時間で吐き気、腹痛などの症状が出ます。

「カンピロバクター」乾燥に強く、加熱すれば死滅します。

潜伏期間が長く、食後2~7日で下痢、発熱、吐き気、腹痛、筋肉痛などの症状。

鶏肉、野菜、湧き水、ペットなどからも感染します。

「腸管出血性大腸菌」O-157、O-111、加熱で殺菌できます。

肉、生野菜、井戸水などが原因です。

食後12~60時間で激しい腹痛、下痢、下血などの症状。

「E型肝炎ウイルス」加熱で防げます。

加熱不足の豚肉、レバーなどの内臓などが要注意です。

感染から6週間でだるさや黄疸などの症状。

「ノロウイルス」加熱殺菌で防げます。

牡蛎などの2枚貝や患者の吐瀉物などが原因。

食後1~2日で吐き気、下痢、腹痛などの症状。

多くの細菌やウイルスは十分な加熱で予防できます。

ただ、芽胞を作るウエルシュ菌やセレウス菌は高温にも耐えますので、付着した食品は調理後の食品管理(冷凍)が大事です。

食中毒も同じ物をたべて、発症する人と発症しない人がいます。

違いは腸内フローラと腸管免疫です。

腸内フローラを発酵型にしておくこと、日々の食養生が大事です。

腸内発酵すると、有機酸を作り、腸内を酸性にして有害菌からお腹を守ってくれます。

便の色(ビリルビン)で発酵型、腐敗型を確認してください。(発酵=酸性⇒黄色い便、腐敗=アルカリ性⇒黒い便)

梅干や梅肉エキス、酢の物などでクエン酸を摂取すると腸内腐敗菌の殺菌効果も期待できます。

クエン酸+胆汁=殺菌作用があります。

お腹が緩い時は熱いお茶に梅肉エキスを溶かすのも良いでしょう。

梅肉エキスは夏バテ予防に活用しているスポーツ選手も多いです。

特に5月からは、ティースプーン半分を1日1~3回食べて、試合やトレーニングに活用しています。

通常は朝、ティースプーン三分の一ぐらい食べれば良いでしょう。

ラジオ大阪放送音声⇒http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC240612_Dr_K_Egao.mp3