癌の治癒と再発、悪性腫瘍と良性腫瘍の違い | 腸内フローラ健康法「ドクトルかっちゃん笑顔で元気」ラジオ大阪放送記事

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毎週水曜日 17時45分ラジオ大阪1314OBC
ドクトルかっちゃん笑顔で元気・医療健康情報番組

二人に一人が癌になる時代、癌の「悪性」と「良性」の違いは何でしょうか?

がんは悪性腫瘍と言いますが、いったい何が「悪い」のでしょうか?

「悪性」という意味は?

(1)どんどん増殖して大きくなる。自律性増殖(ストップの信号が無い)、アポトーシス(自滅)が無い

(2)正常細胞(臓器)を壊し、血液やリンパ液を介して他の部位で転移発症

(3)体内の栄養を奪う

これらを「悪性」と呼びますが、良性と悪性の線引きは実はあいまいです。

良性でも勝手に増えたり、周囲の組織を壊したり、遠くに移ったりすることがあります。

基本的には「良性腫瘍は命に別状はなく、悪性腫瘍は命に関わる」という事です。

CT検査は、放射線を使って体の中をかなり詳細に見ることができますが、それでも放射線被曝との兼ね合いで通常5ミリメートルおきの断片的な画像しか撮りません。

一枚と次の一枚の間に、たまたま2ミリメートルの大きさの癌があっても、発見出来ません。

2ミリメートルのがんはまだ大きいものですが、その何百分の一の大きさであるがん細胞が数十個こぼれ落ちていたとしたら、これはどんな検査でも発見できません。

検査の限界があるため、治療を受けて良くなっても「患者さんの体から、がんは完全にいなくなった」と言い切ることには無理があります。

癌細胞はいくつかあるだけで無限に増殖していきます。

「再発した」という言葉の意味は、「患者さんの体からがんは完全にいなくなったが、再び出てきてしまった」ではなく、「患者さんの体からがんは完全にいなくなったように検査上見えたが、実は細胞レベルでは残っており、それが再び増殖してしまった」のほうが正確です。

「がんはなぜ再発するのか?」再発では無く「そもそもがんは完全に退治できておらず、わずかに残っていたがん細胞が再び増えて検査で見つかるようになった」です。

 がん細胞は非常にタフなもので、過酷な環境でも死に絶えず、どんどん増えていきます。

つまり再発する力が非常に強いのです。

感染症と比較すると、代表的なインフルエンザは一度治ってしまうと再発はまずありません。

感染性腸炎でも、1ヶ月経って再発したということは極めてまれです。

しかし、がんは1年、2年、がんによっては10年ほど鳴りを潜めて人体に居続け、じわじわと増殖するという嫌な性質があるのです。

体の細胞は一秒間に500万個入れ替わります。

30秒(15000万個の細胞)に1個、癌細胞が生まれますから、1日に数千個の癌細胞が出来ます。

健康体なら自然治癒力で癌も消滅しますが、生活習慣の悪い人の体内では癌が増殖していきます。

1センチの癌(10億の細胞)が出来るのは1020年かかります。

癌が分かった時に癌になったのでは無く、もっと以前から癌になっていたのです。

但し1cmの癌は12年で急激に増殖します。

癌は低体温、無酸素、糖質を好みます。

予防の鍵は生活習慣と自然治癒力。

自然治癒力の原点・奇麗な血液が全身隈なく循環して栄養と酸素を細胞に供給する事

食事は和食中心にして、善玉菌優勢の腸内フローラを作る事。

適度な運動(血液循環促進)、発汗(排毒)、気分転換(緊張の緩和)、人に優しくする事(オキシトシン)も大事です。

ラジオ大阪1314OBCドクトルかっちゃん「笑顔で元気」

井草克一&仲みゆき                                         

放送音声http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC191016_Dr_K_Egao.mp3