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木版画家 葉風のブログ

神秘的な「宇宙と自然」に抱かれ、けなげに生きる「小さないのち」の美しさに魅せられて、多色摺り木版画を制作しています。「花鳥風月の世界」から見える景色や感じる事について、自由気ままに書き綴ります。

先日、所用にて文京区湯島へ。

いつも立ち寄る「湯島天神」には、大勢の学生さんがお詣りに。

 



今回は、参拝のハシゴ気分で、近くの「神田明神」まで脚を延して。

 



ところで「天神様」と「明神様」、その違いは?

 



神話によれば「天神」とは、高天ヶ原に座す「天つ神」。それがいつ頃からか、「学問の神様」の菅原道真公を祀る神社を指すように。

 

「明神」は、神様の一般的な尊称で、特に霊験あらたかな「大明神」もおわして。

 



「神田明神」の御祭神はお三方。

一ノ宮には大黒様(縁結びの神)、二ノ宮の恵比寿様(商売繁盛の神)、三ノ宮が平将門命(勝負運の神)。

 



徳川家康が関ヶ原出陣の際、戦巧者の平将門に「戦勝祈願」を行ったことから、世の中の注目を集めて。

 



実は、「湯島天神」の道真公と「神田明神」の将門公のお二人には、得も言われぬ繋がりがあるそうな。

 

ともに非業の最期を遂げて、怨霊伝説を残した道真と将門。道真の没年に将門が生を受けたことから、「生まれ変わり」との説も。

 



鎌倉時代の「将門記」には、道真の霊魂を宿した巫女が、「八幡大菩薩が貴殿に天皇の位を授ける」と将門に告げたと書かれて。

 



単なる伝説に過ぎないと思いきや、道真公と将門公のお二方が並んで、相殿神に祀られた「築土神社」(千代田区九段北)が。

 



ちなみに「築土神社」は、日本武道館の氏神として、「武運長久」を守り続けていると。

 



国を守るため命懸けで戦っているウクライナの人々に、どうか「天神様」と「明神様」のご加護がありますように!