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木版画家 葉風のブログ

神秘的な「宇宙と自然」に抱かれ、けなげに生きる「小さないのち」の美しさに魅せられて、多色摺り木版画を制作しています。「花鳥風月の世界」から見える景色や感じる事について、自由気ままに書き綴ります。

住みたい町の一つが大分市。

「彫刻のある街づくり」を目指すだけあって、市内を散策すると至る所に屋外彫刻が。

今日は、県庁そばの遊歩公園まで歩いて。



先ずは、ポルトガルの青年医師ルイス・デ・アルメイダの「西洋医術発祥記念像」。

この地に日本初の「洋式病院」が建てられ、西洋医学の外科手術が盛んに行われたと。



南蛮文化を普及させた進取開明の人物、キリシタン大名の大友宗麟がいたからこそか。



彫刻には、ひとつひとつの物語があって。

アルメイダは、私財を投じて「乳児院」を建てたそうな。

貧しさから赤児を捨てたり、間引きしたりしていた時代。その現実を目の当たりにし、ショックを受けた故の行動で。

2頭の雌牛を飼って、幼な子に牛乳を飲ませて育てたと。



病人や乳児、弱き者のために尽くし続けた医師アルメイダ。

ちなみに大分市には、医師会立アルメイダ病院があり、彼の偉業を引き継いで。

その時代から500年近くも経った今、遠くウクライナでは、病院や学校が無差別爆撃されて。

ロシア正教会の総主教すらが、ウクライナ侵攻を正当化し、高らかな祝福を与えるとは。



「わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない」(マタイ福音書)。ウクライナに平和を!