夫と現実的な不安について話し合うのとはまた別に、
面白い観点からのアプローチができました。
それは、「ヒプノセラピー(催眠療法)」。
半年ほど前にたまたま、仕事で仲良くなった人が
「資格持ってるので、よかったらやりましょうか?」と言ってくれて、この世界を知りました。
中途半端にその言葉は聞いたことがあって、興味はあった半面、
お金がかかりそうなわりによく正体がわからないので、それまでスルーしていました。
でも、「催眠」という言葉から受けるうさんくささとはかなり違い、
「人を深いリラックス状態に誘導して、
自分の普段気づいてない心のうちを外に引き出してくれる技法」だと知りました。
決して、「意識が無いうちに、思ってもいないことを喋らされたり
行動させられたりするもの」ではありません。
初めてやったときは、また別の問題を抱えていて、それにフォーカスしたのですが、
「ねりさんは入りやすい。するすると言葉が出てきて面白い、またやりましょう」と言ってくれていました。
知っている人だったので、安心して入っていけたのかもしれません。
そして、その次の機会(2019年1月)に
「夫とのコミュニケーションと妊娠のことで悩んでいる」という話をしたら、
前世を見る方法を試してみようということになりました。
************************* 以下、私の前世ストーリー ********************************
人が住まなくなって荒れていく都市に砂漠の砂が吹いてくる。
私は、騎馬民族の襲撃で幼い息子を奪われた女性だった。
町には誰も残っておらず、私は一人でそこにいる。
他の住民は、他の場所へ皆で逃げたが、
私は、待っていればいつか息子が戻ってくるのではないかと思っていたのだ。
(町のイメージ: トルクメニスタンのクフナ・ウルゲンチ)

しかし、いつまで経っても息子は戻ってこない。
「待っていてもだめなんだ」と気づいた私は、知人に馬を借りる。
それに乗って、息子を取り戻す旅に出たのだ。
広い砂漠が広がるにも関わらず、首尾よく息子が捕らわれている部族の領地にたどり着く。
そこで息子は、部族長夫婦の子として育てられていたのだ。
それを見て「到底あの二人には敵わない」と思った私は、
そこで下女として働くことにした。
(ここに出てくる部族長のイメージは、厳つい感じの帝釈天で、
妻は実在の妹。昔から私は、妹には到底勝てないと思っている。)
言葉も通じない他部族の村で働くのは決して楽ではなかった。
夜は馬小屋みたいなところで眠った。でも、近くで息子を見ていられるのが慰めだった。
そんな生活が10年続き、息子は15歳くらいになって成人し、ある部族への襲撃を任された。
その場所を聞いて私は青ざめた。そこは、自分がもといた村で
生き延びた人たちが避難した場所だったからだ。
私は意を決して、息子(現世の弟)に彼の出生の秘密を打ち明けた。
しかし、そんな話を急に信じてもらえるはずはない。
無礼で気持ち悪い女だ、出ていけと言われ、その村を追われることになった。
ショックで、自分が連れてきた馬とともに、しばらくさまよう。
しかし、「こうしてはいられない。故郷の人たちに危険をしらせなければ」と気づき、馬を走らせる。
でも、そこは、砂漠の真ん中。地図も羅針盤も持っていない。
なんとかオアシスにはたどり着いたりはするが、
結局、村にはたどり着けず、道に迷ったまま、渇きで死んでしまう。
馬も一緒に息絶える。
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ストーリーが最後まで行ったところで、セラピストさんが聞く。(まだ催眠状態)
「ストーリーの中に出てきた人たちは、現世で出会っていることが多いんですけど、誰かわかりますか?」
まっさきに出てきたのが、
「部族の有力者は、帝釈天」
(後で調べたら、帝釈天像って優雅な顔のが多くて、私の考えていた人はもっとゴツい感じ。
画像検索すると柴又帝釈天像というオリジナル像で、似ているのが一つだけ出てきます)。
「妻は・・・妹!」
「息子さんは?」
「息子は・・・弟かな」
「前世の旦那さんは、出てきませんね」
「そうですね・・・。全然わかりません。生きてたのか死んでたのか。」
「もしかしたら、今のお父さんかもしれませんね」 (私は父とあまり仲が良くない)
「今の旦那さんは、どこかに出てきましたか?」
「・・・・・・あぁ・・・・・・馬です・・・・・・」
最後の最後まで気づかなかったんですが、ずっと行動を共にしていた馬が、夫でした。
それに気づいてから、私に10年以上も黙ってつきあわせたあげく
死なせてしまったことが申し訳なくて、ぼろ泣きしてしまいました。
セラピストさんは、続けて私に、馬に謝りたい気持ちや、
馬が私に対してどう思っていると思うか、ということを言わせて
「それは、現世の問題とどうつながっていると思いますか?」というところまで
催眠状態のまま答えさせてくれます。
夫の「私の自由にさせてくれる優しさ」が、
この黙ってついてきてくれる馬に投影されていたであろうことと
それに私は、本心では気づいているということを意識化できました。
日常の私は「意見を言ってくれない」「積極的になってくれない」とやきもきしていたけれど。
こういう話、夫はどうとらえるかなぁと思ってたんですが、興味津々で助かりました。
根本は、コミュニケーションの問題だったから。
「え!?馬??」って言ってましたが。
自分でもかなり鮮明にイメージとお話しが出てきて面白い体験でもありました。
町のイメージで出てきた「クフナ・ウルゲンチ」というのは、前知識として知っていたわけではなく、
ググって近そうな場所を探してみました。イメージはここがぴったり。
チンギスハンに滅ぼされてるんですね・・・。
そして、私の語ったストーリーの元ネタだと確信しているものが二つあって、
ひとつは、鈴木光司の『楽園』という小説 https://www.shinchosha.co.jp/book/143811/
もうひとつは、
とボロディンのオペラ『イーゴリ公(韃靼人の踊り含む)』 https://www.youtube.com/watch?v=m2EY3AZ7YFg&feature=share&fbclid=IwAR3zWEPRC7qXgeBf8yYcJlH9C1VKAPy32kT9yIbM75ywFK7HS8gIyaQ3D7g
(実は、ここに出てくるコンチャック汗が、いちばん前世の「部族長」に似てます。
妻役の妹は、「おっさんじゃん・・・」とショックを受けてました。)
こういう「(意識の上では忘れているものも含め)どこかで見た膨大なイメージの寄せ集め」を使って、
今の自分の状態を表現させたり、問題解決の糸口だったりを探すのが
ヒプノセラピーという手法なんだと理解しました。
このセッション以来、少し素直に夫と向き合えるようになった気がします。