インターネットを使って誰かほかの人の写真を使った偽プロフィールで近づいてくる国際ロマンス詐欺師。その写真が他人のものだとわかると相手が詐欺だと納得する被害者の方は少なくありません。しかし、その写真が盗用されているとわかった時、写真の人にコンタクト取りたいという衝動にかられる被害者の方は少なくありません。国際ロマンス詐欺被害者の方々には写真の人とコンタクト取らないようにアドバイスしていますが、残念ながら様々な動機からコンタクト取ってしまう方々はおられます。

 

では、写真を盗用された方々は、自分の写真盗用や、それに伴う詐欺被害者からのコンタクトについてどんなことを言っているでしょうか? 『写真の人は何と言っているか』というシリーズを毎週火曜日リリースでお送りします。

 

■ 韓国系アメリカ人の美容整形医師、Donald Yooさん

 

韓国系アメリカ人のドクター、Dr. Donald Yooさんも深刻な写真盗用の被害に遭っています。このお医者さんはカリフォルニアのビバリーヒルズ在住で、戦地などで働く医師ではありません。Instagramを見ると、美容整形の医者であることがわかります。

 

この方は韓国系アメリカ人の奥さんがいる、つまり既婚です。もし、この方が素敵だと思って好きになったのであれば、尚更この方の奥様との幸福を願って差し上げるのが良いですよね。

 

Instagramのアカウントには、毎日非常に大勢の、1万ドルから10万ドルもの大金を詐欺師に送金てしまったアジアの国々の女性たちから連絡を受けていると書かれています。このDrYooの写真は主に国際ロマンス詐欺でアジア系女性を狙うのに使われています。

 

instagramの写真には時々本物のファンや友人知人、クライアントさんに混じって詐欺被害者と思われる女性のコメントも見かけます。どうしたらこの人を助けてあげられるだろうかと考え、頼まれていないのに自警団のつもりでフォローされる方もおられるようです。しかしフォローしても詐欺団によるこの方の写真盗用を止めることも出来ませんし、被害者を減らすこともできません。既にFBIにも訴えており、調査は素人が関与する必要はありません。

 

InstagramもYoutubeもFacebookもこの方は仕事で使っています。電話番号もプロフィールで公開されています。この電話番号はクリニックの電話番号で、クライアントさんが美容整形の予約や問い合わせをするためのものです。この電話番号に詐欺被害者の方が電話をすべきではないですね。これはこの韓国系アメリカ人の医者に限らず、日本のスポーツドクター、栗原隆先生や歯科医師の吉野敏明先生についても同じです。ホームページやSNSには電話番号やクリニックの住所が書かれていますが、それはクリニックを利用する患者さんのための情報で、電話に出るのはクリニックのスタッフです。

 

Donald Yooさんは、instagramが偽アカウントをなかなか削除してくれないともおっしゃっています。もし何か協力して差し上げたいのであれば、フェースブックやインスタの偽アカウントをご本人にではなくSNS運営媒体に通報することでしょう。

 

同じ方法で写真をホームページやSNSに掲載しているお医者さんは沢山おられます。そのなかのほんの一部の方々の写真が詐欺師の目に触れ、「これは使える」と勝手に盗まれたわけです。写真の医師には写真盗用の責任はありません。

 

 

 

本物はフォロワーが3万人います。