「漫画職人松村努の魂のブログ❗」
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むちゃくちゃつまらない僕の日本語の拘り。

本当につまらない拘りなんですが、


「夢に向かって頑張る!」とか

「あなたの夢はなんですか?」とか

「よかったですね!あなたの夢が叶って!」という

場合によく使われる『夢』というワード。


以前に今使われている『カワイイ』という流行りワードがイマイチ理解出来ないのと同じというか、

最近の歌を歌う職業の方を「ヴォーカリスト」「ミュージシャン」と言わずに『アーティスト』という言い方をするみたいな、なんか少し引っ掛かりがあっていちいち聞き流せないという僕の変な拘りの1つで、


「夢」というのは寝ている間に見ている映像のことで

起きている間に見ると「妄想」であったり

一生懸命頭を働かせる場合は「想像」だったり

「空想」だったりします。


要するに

現実的には表現出来ないレベルの

個人個人の中に全く別々に存在していて

他人とは共有出来ない空間。

それが『夢』だと思っています。

だから「夢占い」なんてものまであるくらいです。


最初に例えで言ったものは

『夢』ではなくて各々の『目標』かあるいは

『目的』であって、全て置き換えても文章も

成立しますしむしろそっちの方が内容も分かりやすいと思います。


なのにみんなやたら『夢』という言い方ばかりを

使いたがるのは何故なんでしょうか?


なので僕には『目標』や『目的』はたくさんありますし

その為にチャレンジするモチベーションもあります。

デカければデカいほど厳しければ厳しいほどメラメラする性格です。


『夢』は普通に見ます。

寝ている時やうなされている時に見ます。

鮮烈に印象に残ったものはアイディアとして

使えるかもしれないので起きた際にメモします。


そんな感じです。


誰が言い出したのかいつの間にか一般化していって

厳密に言うと日本語としては完全に使い方を間違えているのに誰も疑問に思わない。

そんな気持ち悪い言葉がいっぱいあって

そんな気持ち悪い使い方が当たり前になっても

異議を唱えると変人扱いされてしまうのが

今の当たり前の現状です。


漫画のお仕事が忙しい時には

そういう細かい言葉使いはセリフにしてもしても何にしても今で言うコンプライアンスの問題で細かく厳しくチェックされて来て、今もいろんな宣伝や表現の場において最大限に分かりやすい内容や誤解を招かない言い方や言葉使いに気をつけている身とすれば

全然納得がいかない状況がまだまだ続きそうで

毎日気持ち悪い日々です。






松村魂の人気企画。

ずいぶんとご無沙汰なことでございます。


しっかりとブログを書く為の「文章書き脳」に

切り替えることがここのところの天候のせいかイマイチ体調が整わず出来ずにいましたが、

その間も世に出すほどのこともないことならば

メモ代わりに書き記すことはしていました。

(書くには書いたがうまくまとまらずにたくさん保存スペースに入ってます。)


前回のブログを書いた頃は

新作ソフビ『兜の妖精キャスキィ』を発売してすぐの頃で、そこからの数ヶ月はソフビの制作やイベントのことなど本来ここに書かなくてはいけないトピックスがたくさんあるのですが、


とにかくここ数ヶ月の異常な暑さに大雨や台風が全て災害級で、実際災害になっている地域がたくさんあって去年とも違う「ホントにここは日本なのか!?」という気候の連続で身体が付いて行けず毎日のルーティンも崩れて体調管理がなかなか大変だったり、「マンションのエレベーターをそっくり新しくするぞ工事」で数週間毎回7階分の階段の往復生活だったり等アクシデントもたくさんでその間もイベントや通販と頑張ってたくさん拵えたソフビたちをなるべくたくさん世に出す為に奮闘はしておりました。


というわけで

その間の新作ソフビの状況や参加イベントのことを

思い出した順に書くことで記憶の整理も

していきたいと思います。


まずはここ最近のイベントでは

秋葉原に場所を移して開催された

「まんだらけ」さんの『創作ソフビ決起集会』で

タレントのイジリー岡田さんのYouTube番組『イジリーチャンネル』で取り上げられるということがありました。









いろいろと楽しいお話で盛り上がりましたが

良いテンポにうまく編集されて僕自身もガッツリ写っております。


秋葉原自体がかなり久しぶりだったことと

この時期むちゃくちゃ暑かったこととさらに金曜日という平日開催だったことでいつもと違う段取りに

不安がかなりありましたが、

会場が秋葉原駅出て目の前ということや会場の中も広くてブースも端っこだったのでぐるりと周りが外国の方々のブースに囲まれるということを除けば快適で

終わってみればなかなかの楽しいイベントになりました。


そして

そのイベントで来られた方々にも言われた

というよりもここ最近イベントがある度に言われることが増えてきた「松村魂」オリジナル怪獣ソフビ『わがまま怪獣ダスティ』カスタムペイント企画「あなたも着ぐるみダスティに入ってみませんか?」という催しのリクエスト。


うちのオリジナルキャラクターソフビ第1号

「わがまま怪獣ダスティ」という世に認知されるまでなかなか苦労したこの作品を使ってこの世に1体しかない

究極のワンオフ(👈自分で言ったんじゃないです💦購入していただいた方々に言われております💦)を販売する企画。


簡単に言うと

「ダスティ」という怪獣の大きく開いた口の部分に

希望者の似顔絵を描いて、その人がまるで「ダスティ」の着ぐるみに入っているかのような仕上がりにしてお届けするというもの。







最初に思いついたのは
「転売対策」の1つのアイデアとしてだったんですが、

そもそもうちのソフビは高値で転売されるものでは
全くなくて飽きられて手放されるか他のメーカーの高い新作を購入する資金稼ぎに中古店に売られるくらいしかないので
あまり現実的なアイデアとは言えないアイデアだと今になっては思いますが、

漫画の仕事の際に見てきた転売されない為のアイデアの1つ「サインを要望された方の名前や顔を書く」ということ。
一見するとけっこうなサービスのようにも思いますが
実名や顔が大きく入ったものは転売したらすぐに素性がわかってしまいますし、そもそも転売目的で購入しに来る人や雇われて購入列に並び価値を上げる為にサインを求めてくる人には逆に大変困ることなので、
それをソフビでやったらどうか?と提案するつもりで
実際にやってみたものの
誰もこんなに効率の悪い作業をやろうと思わないな!
と、やってみてわかりましたし、
実際企画に賛同していただいた方々が本当にこの世に1体の記念品のように喜んでいただいているというご意見をたくさんいただいて、最初の意図とは全く違う方向で僕の予想をはるかに上回る人気企画になりました。

まだまだ購入したいと言ってくださる方々がたくさんいるのですが、
会ったことがある人ならば参考になる画像が1つでもあれば漫画風に描くことはできますけども
会ったことがない人の似顔絵を本人の「この画像を参考にお願いします。」はなかなか大変で、
写真で顔出しが無理な人にはイメージに近いイラストや
自分に似ている漫画やアニメのキャラの画像でもOKということにはしていますが、万が一送られて来た画像が本人ではなく全くの赤の他人ではかなりめんどくさいことになるので、心配な場合は希望の画像プラス最近の自撮り画像か本人と証明できるものを1枚いただいてから
似顔絵にします。
そしてBoothでの販売ルールで商品代金が支払われたら
(うちの現在の設定では7日)決められた期間内に発送しないといけないので似顔絵ペイントしてさらに描き下ろしのイラストカードまで揃えるのには毎回3人が限界なので毎回早い者勝ちな販売方法になってしまいたくさんの方にご迷惑をおかけしております。

さらに面白いことに
去年のハロウィンの時期に行った着ぐるみアクター似顔絵企画をハロウィンのコスプレに掛けて着ぐるみになるダスティをゾンビだったり昭和ヤンキーだったりとカスタムペイントして中に入るアクターも同じコスプレをするという「コスプレアレンジ似顔絵」という企画を実施してから未だにヤンキーコスプレ似顔絵を描いて欲しいリクエストが止まらない状況です。

さらに「わがまま怪獣ダスティ」だけじゃなく、
今度は松村魂オリジナル怪獣第2号「この企画は不定期ですが続けていこうと思っていてもちろんそこにも
昭和ヤンキーコスプレ着ぐるみを用意しています。

みんなそんなにヤンキーコスプレしたいのか!

というわけで
松村魂は今のところ販売実績や売り上げ重視でソフビ販売するよりもお客様を巻き込んでの楽しいお祭り騒ぎ的な賑やかしメーカーになっております。

良いのでしょうか?








漫画描き松村努のキャラクターは喋る。

わたくしはあくまでも

漫画描きの端くれとしていつも自分の気持ちを

ここに記しております。


漫画描き脳で話しております。


そんなわたくしがなんにも無いところから

キャラクターを創造するということは

おそらくデザインを専門にやられている方や

イラストを中心に仕事をされている方たちの

キャラクター制作とは少し違っていると思います。


ゲームをするためのキャラクター、マークのためのキャラクター、宣伝用の着ぐるみのためのキャラクター等々

目的によってデザインのコンセプトも出来上がって来た物もいろいろ違うと思います。


しかし「漫画」のキャラクターは

何よりストーリーを動かすための登場キャラクターなので見た目が完成して終わりじゃなくて

その性格やしっかりしたプロフィールまで合わせて考えないといけません。


これは二十歳の上京したての僕が

最初にキチンと教わったことです。


デビューが決まって上京してすぐのことアシスタント経験が無く「師匠」と呼べる先生がいない僕は

担当編集さんにいろんな作家の方の仕事場に連れて行っていただきその場でいろんな指導を受けたりしました。


その最初の訪問先が「湘南爆走族」の吉田聡先生の作業現場でした。サンデーでの短期連載を終えたばかりの作業場で担当編集さんに紹介していただきました。


そしてそこで教わった漫画制作の仕方が今でも

僕の漫画描きとしての骨になっています。

(なので先生本人に許可を得て“師匠”と呼ばせていただいています🙇)


ものすごくたくさんいろんなことを教わった中で

今回の話の最初の「キャラクター創り」の吉田先生流のやり方とは、(まずは漫画の場合)物語の舞台設定に合わせて主人公を始め数人のキャラクターが、それぞれ何をやらせる為のキャラクターかによって見た目のデザインも内容や意図が違ってくるのですが、なるべく最初はどのキャラクターもシンプルにデザインしたらそのキャラクターのプロフィールをびっしり細かく決めるということ。簡単に言うともう履歴書を作ってしまえば良いということ。


必要な主要キャラクターの履歴書がそれぞれ出来たら

物語の場面場面でどのキャラクターをそこに配置すれば

1番場面が面白くなるかをシミュレーションしてみると

もうキャラクター同士がそれぞれ取るべきリアクションをしてくれてもうどんどん話が展開して行くということ。「このシチュエーションならこのキャラクターはこういうリアクションを取る」の組み合わせで面白い展開はもう半分以上出来ているということ。


神様『手塚治虫』先生が考えた「スターシステム」に近いやり方だということでした。


それからずっと僕の漫画作品は

コミカライズ作品でさえ全てこのやり方で

描いて来ました。

で、今のソフビ制作におけるキャラクター創りにも

そのまま同じやり方でキャラクターを創造しています。


「怪獣キャラ」にしても「ヒーローキャラ」にしても「可愛らしいキャラ」にしても「鬼瓦ソフビ」に至っても「鬼瓦の中に封印されている鬼」というキャラ設定をすでに創ってあります。


なので完成したソフビを使って

購入してくれるお客様に向けた遊びの1つとして

4コマ漫画のようなショートストーリーを写真で

X等に挙げたりしていますが、

僕にはそれぞれのキャラクターがしっかり性格まで

完成しているので出てくるセリフもポンポン出て来ますし、なんなら声優さんの声みたいな感じで喋って聞こえて来ます。


(たまに許可を得て他のメーカーさんのソフビをコラボとして使用させてもらう時は簡単なキャラ設定等をお聞きする場合もあります。😆)


そうすると

カラーバリエーションを増やしたり

カスタムペイントしたりする時も面白い完成予想図が

ポンポン出て来ます。


やはり僕が描く漫画作品や登場キャラクターも

ソフビのキャラクターも基本的に手にしてくれる人に

いかにたくさん楽しんでもらうか、ということの為の

工夫や楽しみ方を考えて「共感性」を1番にこれからもしっかり創っていきたいと思います。






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