「漫画職人松村努の魂のブログ❗」
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「地球の化身イーラス」という作品。そのさん

サンプル品をいただいて間もなく

完成素体が届きました。

金型をなるべく安く、自分たちの手で彩色しやすいことを考えてツヤ無しの明るいオレンジ色の素体をお願いしました。



そして、
見え方のバランスが悪かったほとんど左目しか見えない状態でも「頭」「顔」「身体」「脚」「左右の拳」等ほとんど対称に作ることが出来ました。

仕上がり具合もまるで昭和の駄玩具のように100%デザインイラストの通りではない
「立体化する為の妥協」を思わせるソフビならではの立ち姿には満足しています。

そしてそして、
費用も手間も掛かりましたが速やかに金型から引き抜く為に増えた分割のおかげで


いろんなポーズが付けられて
「ごっこ遊び」にはもちろん写真を撮ったり飾ってみたりいろいろ遊び勝手なが広がりました。





敢えて表情を現す部分を目だけにして
生物感を感じさせないようにした顔も含めて表面上のディテールを極力少なくしたことでいろいろなカスタムペイントが出来るという利点も改めてわかって現在までにかなりたくさんのカスタムペイント作品も
拵えました。


価格もそれまでの他の松村魂のソフビは
安いもので1500円から1番高くても限定カスタム作品で5000円までにしていましたが、「イーラス」はスタンダードカラーで
6000円という価格にしてカスタム作品でも8000円を越えることはしないことにしました。

本当はお子様にガシガシ「ごっこ遊び」をして欲しい作品なのでもっともっと買いやすい価格したかったのですが、
そこはインディーズの弱いところ。
それでもアートなコレクターアイテムソフビのような何万円もするソフビとは全く違う素養のソフビと自負してイベント等にも
参加しているので行列が出来る限定商品が毎回大人気のブースの側で縁日のパチもんソフビ売りの屋台のように「イーラス」も並んでいます。

しかしそんな我が駄玩具ソフビ「イーラス」も最近は大御所の漫画家の先生の
作品の記念イベントにもカスタムペイント作品で参加させてもらったり


短編映画の小道具や
民放地上波のドラマの小道具にも
使用してもらったりもして
うちのキャラクター作品の中では
なかなかの活躍ぶりを見せてくれる
ソフビに育ってくれています。






2026年の夏の時点で
身体的なところではアラ還になろうとしていることもあるのか
それとも最近のリハビリが足りていないのか
視力もさらに調子はイマイチだし
手もなかなか言うことを聞いてくれない様子でひとつの粘土原型制作に掛かる作業の時間というか作業のスピードというか
なかなか思うように進まず昨年の
自作漫画作品のソフビ化として拵えた
「BiNGO!30周年記念指人形」以来
1年以上新作を作っていないという状況です。

可能ならば
「地球の化身イーラス」で会得した技術やノウハウでさらなるチャレンジ作品に挑みたいところですが

果たしていろんな意味で「イーラス」を越える作品を作れるのはいつのことやら…

と今はただひたすら
松村魂の次なる新作ソフビ作品のアイデアを練っている日々です。

おしまい。


「地球の化身イーラス」という作品。そのに

それまでは2パーツの作品しか

制作して来なかった自分が

初めて拵えるパーツ数増のソフビ作品、

「地球の化身イーラス」ですが



特に意識した昭和を代表する

漫画やアニメのスーパーヒーローであるキャラクターのシルエットを



どうしても取り入れたいという拘りが予想もしない障害になります。


それがディフォルメした大きな手足。


最初の案では頭と身体で1パーツ

腰から下で1パーツ

左右の腕が2パーツの合計4パーツで

原型を作っていましたが、


金型工場の方から「首と身体を1パーツにするならば首を縮めて身体のパーツともっと密着させないといけない」ということと、
「腕の嵌着の穴をもっと大きく開けないと腕のパーツが金型から抜ける形にならない」ということを言われました。

しかし「地球の化身イーラス」の拘りのシルエットの特徴のひとつが身体部分が
『地球』そのものを表す「球型」であるということ。


それでいて腕の付け根は「肩」というわけなのでここをデカくすると下半身もバランスを取ってサイズ感が変わり
結果シルエットは全然違うものになってしまいます。
「身体部分を普通の胴体にしては?」という意見もありましたが、最大の特徴が無くなるということでやはり難しいとなりました。

さらに身体部分が球型ということで肩部分だけではなく腰の部分の嵌着の穴も小さくなってしまいこのままではもう少し「拳」の部分や「足先」の部分も小さくしないと金型から抜ける形にならないと言われ
拘りのシルエットを作るということに
一気に赤信号点滅な状態になりました。

なかなか良い道筋が見つけられないまま
いろいろイベントに参加する度に
多くの作家さん達から原型を見せてはアドバイスをいただいていました。

その中でいくつかいただいた
アドバイスの中にその後に改めて
打ち合わせに行った金型工場での
スタッフの方々からの意見が同じものがあったのでその方向で進めることになりました。

それはさらに分割点を増やして
パーツ数を増やすという案。

今までの「頭と身体」「左右の腕」「下半身」の4パーツにさらに「左右の足首と手首」そしていっそのことということで「首」も分けた合計9パーツ!!
初めて2パーツ以上にチャレンジすることになったらいきなり9パーツ!
それに伴いデザインを少し変更して
こんな感じになりました↓↓↓

そして急いで作り直した原型が
こんな感じ↓↓↓




ようやく完成形が見えてきました。

もちろん費用の方も当初考えていたものより上がってしまいますが、この原型のシルエットを見てしまったら躊躇することはすでになく、工場長を始めスタッフの皆さんも「お客様の最初のシルエットを出来る限り最優先すべき」と言ってくださり、 
全ての作業過程でなるべく費用を抑えた
やり方をたくさん提示していただいて
ついに「地球の化身イーラス」は
サンプル品完成まで辿り着きました。






続く。


「地球の化身イーラス」という作品。そのいち

松村魂の作品の中で

僕が1番気に入っている作品が

「地球の化身イーラス」という作品です。


全くの素人の50歳のオッサンが

一念発起して金型屋さんの門を叩き、

ソフビの制作方法を指導していただき、

その全ての制作工程を把握すべく

まずは自分で出来る作業はなるべく自分の手でやろうと、(制作費の節約ということにもなると教えていただき) 障害のある身体を駆使して粘土原型から始めたソフビ制作も「怪獣」「鬼瓦」と制作販売して

同時に手作業でのカスタムペイント作品も

数々制作してなんとなくですが、

作り方や販売の仕方やペイント技術が

少しは上達したのかどうか

自分で試してみたくなって

制作開始してから三年経とうというタイミングである挑戦をしようと思いました。



それは「怪獣」ソフビと「闘いごっこ」が出来るキャラのソフビ、「怪獣」に対しての「ヒーロー」のソフビ。


しかも何ヶ所か稼働してポーズが取れる

「ヒーロー」を作るという無謀なチャレンジ。


最初の不安は

右目の角膜のレンズが無いという

左右の視力のバランスがほぼ壊滅状態の左目だけで左右のバランスをキチンと取れた原型が作れるかということ。


その為になるべくシンプルなキャラクターデザインにするということで

平成、令和のヒーローのような

アメコミ映画の影響も入ったクールな

デザインではなく、そもそも松村魂の

子供向け海外アニメのようなシンプルなデザインにした「怪獣」キャラクターに合わせてやはりシンプルなデザインではあるが、自分が子供の頃には当たり前にいた「手足が大きい」独特なシルエットの



↑↑↑こういう感じのいわゆる昭和の漫画やアニメのヒーローの雰囲気を持つキャラクターにしたいと考えました。


それがこちら↓↓↓


「地球の化身イーラス」と名付けました。

サンスクリット語の「母なる大地」と 
ラテン語の「怒り」を合わせた造語です。

「地球の妖精」である「イラ」が
地球環境に悪影響を及ぼす存在を感知してそれに対する「怒り」で変身したのが
「イーラス」という存在です。

ボディは球型にして「地球を表し
「空」のブルー「海」の青「陸地」の緑を配し「雲」の白「核」の赤
手足や頭はマグマのオレンジという
デザインになりました。

そして数週間かけて
最初に拵えた粘土原型がこちら↓↓


が、この原型、
このままではソフビにはならないと
いうことになります。

続く。


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