02月11日、今年のテーマは原点回帰、手始めはやっぱり江の島 | Cycling Wonder

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プレスポで行く神奈川の道

■原点回帰
自転車に乗るのを止めたのはいつだろう?
いや今でも乗ってるよ、通勤と近所のお使いにはね、週末のツーリングを止めたのは何時かなということ。

泣き言の様で哀しいけれど、山歩きを本格化するとお金が掛かるのです。
自転車で丹沢に通ううちは良かったけれど、県外の山に行くとなるとそれ相応の費用が掛かります。
定年を過ぎたシニア社員としてはその費用捻出が正直キツイのです。
子育ても、家のローンも終わったけれど、呼応するように収入もガタ落ちしました。
ザックリな話をするとシニア社員の収入は正社員の頃の半分ほどになりました、ボーナス込みでね。
これだけでは生活費を賄うのがやっとの状態なので、私はボーナスで余裕が出来る8月の夏休みに県外の山をまとめて行くようにしている。
幸いにも百名山制覇のような大きな目標もないので、気の向くままなのが救いです。

個人的な感想ですが、頑張って遠くの山に行っても、その過程は楽しいけれど、山歩きの部分だけ見ると近くの丹沢や箱根の山に登った時と満足感があんまり変わらない気がしている。
北・中央・南アルプスからの景色が雄大で絶景だということに異論は全くないのですが、自分に必要だとは感じないのです。
「行ってみたい」「見てみたい」という人が行けばよいと思う。
もう少し若ければ感覚も違うと思うけど、そこまで頑張る気はない。
(グループ登山ではまた違う楽しみがあるのかもしれないが、私はソロ登山が好みなのでこのように思うのかもね)

と言う訳で今年の県外遠征はGWと夏休みの2回を基本とし、自分が登ってみたいと思った山を、地道に挑戦しようと思う。
それ以外は県内(丹沢と箱根)や周辺県(山梨や静岡)の低山をもう一度登り直すことに決めた。

それと、やめてしまった自転車ツーリングも無理のない距離で時々再開してみようと思う。
歳を取って動きが鈍くなったのでロードバイクに乗るつもりはない、スピードには興味はありません。
ボロボロのプレスポですけど、きちんと整備すれば十分だ。
“クロスバイクもどき”と後ろ指を指されながらも、2008年12月の購入から15年間走り続けている。
あと数年なんとか持ち堪えて欲しい。


■2月の3連休
2/10~2/11の3連休で、自転車と山登りの年始めを続けてやってみようと考えた。
2/11(日)に自転車ツーリング、2/12(月)は塔ノ岳の山行を狙っていた。
自転車での遠出は久しぶりなので無理しないことを心掛ける。
塔ノ岳では尊仏岩跡を探してみようと考えていた。
そしたら前週の月曜日に大雪が降り丹沢は雪山に変わってしまった。
私は一応雪国生まれではあるが、雪山は好きじゃないのよね。
滑って歩きずらいし、頼りにしている踏み跡が消えて困るから。
人の踏み跡に沿って歩くのも、あまり好きではない。
最悪、塔ノ岳は雪がなくなってからでも良いと考え、自転車を優先することにした。

自転車ツーリングを再開するなら初回は、私の原点である「江の島」が相応しい。


■本日のコース予定
(1)中田駅前のK22長後街道からスタートし境川CRに合流後、藤沢橋へ走る。
(2)藤沢橋からはR467を南下して、片瀬海岸の“海風のテラス”へ向かう。
(3)江の島の灯台に行って、鎌倉山方面の写真を撮る。
(4)聖天島公園近くの猫を観察して江の島を出る。
(5)R134で江ノ島から鎌倉の材木座海岸まで走る、小坪トンネルの手前でR134を離脱して披露山住宅地へ向かう。
(6)大崎公園で江の島を撮り、葉っぱのない木を撮影する。(お昼が近い時はここで昼食)
(7)披露山公園に立ち寄り猿山を見学する。
(8)R134に復帰して秋谷漁港を目指す(コロナの時期は一般者立入禁止だった)
(9)休憩後、体力と時間があれば大楠山に自転車で登る。(これはオプション)
(10)秋谷から逗子海岸の「渚橋」まで戻り、田越川沿いを走り田越橋でK311に左折合流して鎌倉駅方面に向かう。
(11)名越切通しを越えて、「下馬」で若宮大路に右折合流。鶴岡八幡宮前から北鎌倉方面に向かう。
(12)北鎌倉駅前を通過して、小袋谷を直進、道なりに走り大船駅南側の踏切を越える。
(13)柏尾川沿いを走り戸塚の南からK22長後街道に向かい、中田駅前でゴール。

■見所
★境川(さかいがわ)
東京都および神奈川県を流れ相模湾に注ぐ二級河川。
川の名称はかつて武蔵国と相模国の国境とされたことに由来しているそうだ。
川の延長が52.1km。
ここは、川よりもサイクリングロード(CR)が有名です。
大和市国道246号目黒交差点 ~ 藤沢橋まで20km(江ノ島までだと24.5km)

★湘南海岸公園「海風のテラス」
藤沢市鵠沼海岸にある神奈川県立湘南海岸公園。
公園中央に位置し両側の芝生広場に挟まれたテラスではビーチスポーツ(スケボー)をする若者が集まる。
海岸沿いにウッドテラスが用意されていて、潮風を感じながら、江ノ島やサーファーをまったりと眺められる。
夏は"海の家"が立ち並び、騒々しい。秋から冬のオフシーズンがお薦め。

★大崎公園
逗子市小坪にある公園。
相模湾に突き出した岬(大崎)の上に広がりソテツが茂る公園です。
眼下に小坪漁港・逗子マリーナを見下ろし、富士山・江ノ島などを一望できる。
なお、ここで食事をする場合は、とんびの襲撃に注意すること。 

★披露山公園(ひろやまこうえん)
逗子市小坪の披露山(標高92m)の山頂に広がる公園。
逗子の隠れた名所と言われている。
眺望がよいことで知られ、逗子市全景、江の島、相模湾の海岸線、富士山などを一望できる。
園内では、ニホンザルや鳥などの小動物を飼っており、小さい子供連れの親子に人気である。 
公園の隣が、”湘南のビバリーヒルズ”と呼ばれる高級住宅街”披露山庭園住宅”である。
ウロウロするのは良くないが、本当の高級住宅というのがどんなものか分かりますよ。

★立石(たていし)
立石とは、三浦半島の秋谷海岸に突き出した高さ12m、周囲約30mの奇岩。
約2500万年前に海底に積み重なってできた地層が 固まり長い間波に削られ続けてこのような形になったもの。
立石と相模湾越しに江の島や富士山を望める景勝地として有名で訪れる人も多い。 
特に、立石と富士山や江の島を入れた夕日が美しいと評判。


■テーマソング
今回走っている間、ずっと頭を巡っていたのはピアニストの角野隼斗さんが街角ピアノで弾いていた曲だった。
 【角野隼斗×マイケル・ジャクソン】ヒール・ザ・ワールド

覚えやすいフレーズの繰り返しで頭に直ぐ入ってくる、何かをしている時に丁度良い感じだ。

■マップ
今回走った大体のルートマップを示す。
秋谷漁港が目的地なので往路が赤色、復路が青色です。


■実走データ
自転車で遠出するのが久々(5年振り)で、スピードメータと距離計のサイクルコンピューターのスイッチを入れたが、電池切れで反応しなかった。
電池を交換して設定し直すのが面倒だったので、細かい記録は無視することにした。


■実走結果
(1)出発から境川CRまで
08:03、近所の公園で出発の儀式を久々に行う。

境川CRには、裏道を走り和泉川沿いから境川遊水池公園事務所で合流する。
途中の景色は自転車でよく通った頃(7,8年前)と基本変わらずでなつかしく感じた。

前と変わったのはカメラマンの狙う鳥だった。
以前は和泉川沿いでカワセミを狙っていたのが、現在は遊水地の池に休む鳥を狙っているようだ。

事務所脇の橋で大きな望遠レンズのカメラを持ったおじさんに聞いたら、「カササギ」と「イソシギ」を撮りに来たと話してくれた。
「カワセミじゃないんですか?」 と尋ねたら、

「カワセミならそこら辺にいるよ、珍しくないから今は撮らないね」

と返された。
「へぇ~」と感心したら笑われた。(浦島太郎状態)
※おじさんからは「カワサギ」と聞えたけど、家で調べると“サギ”なら「カササギ」だし、境川なら「アオサギ」らしい。


(2)境川CRから片瀬海岸の“海風のテラス”
この区間も以前と変わらない。自転車ブームが遥か昔に去ったせいか日曜の朝なのに境川CRはガラガラだったのが良かった。
ムキになって走るロードレーサーが見当たらない今、自転車を再開するのは良いかもしれないと思った。

これは横須賀水道路で、このまま愛川まで続いている。

藤沢橋から国道を南下する

「藤沢脳神経外科」の看板の道向かいのビルから路地に入り、あとは直進するのみ。

江ノ電の踏切を渡る

引地川の橋の上から丹沢の全景が見えた。

小田急線を越えると海岸は目の前

片瀬海岸の西浜駐車場前の円形歩道橋に出る

ここの小鳥は肝が据わっていて、人を怖がらないのには驚いた。
直ぐ近くをランニングする人間が通っても全く動じない。

09:39、海岸線を押し歩いて“海風のテラス”に到着。

ここでも儀式を行う。それはプレスポ越しの風景写真を撮ること

↑丹沢が雪山なのがよくわかる


さっきの小鳥だろうか?

↑箱根の山がはっきり見えた

↑何という数のサーファーだろうか


09:51、海風テラスを後にして、“江の島の灯台”を目指す。

(3)江の島の灯台
10:08、江の島の灯台に到着。

私は灯台から鎌倉山方面の景色を撮る。

良いところだと思うけど貧乏人には住めないね。

港から出ていくディンギー(小型のヨット)とクルーザー

↑ヨットハーバー越しの丹沢


10:19、灯台を後にする。


(4)江の島の猫
江の島を出る前に聖天島公園周辺の野良猫を撮ってみる。
昔より減ったみたいでなかなかお目に掛からない。

一件の住宅に3匹見つけたので、撮影して道に戻った。

(5)R134
江の島に続く歩道に観光客の数が物凄い、連休で天気も良かったからだろう。


当然だがR134は大渋滞していた。
誰が考えても渋滞すると分かるだろうに、なぜ高級車を運転する者はR134を走りたがるのだろうか?
私なら絶対に走らない。走るならチャリが断然良い。

10:39、鎌倉学園駅を過ぎた先で江ノ電のすれ違いを見た。

振り向いて江の島


(6)大崎公園
鎌倉材木座海岸前の交差点を直進し小坪のトンネル直前でR134を離脱する。
細道を進み車一台が通れる小さなトンネルを抜ける。

披露山住宅地へ続く道を走るが、住宅地が近づくと急坂になり、最後は押し歩く。
無理はしない、住宅地を真直ぐ急降下した先に大崎公園の入口がある。
11:20、大崎公園に到着。
昔と何も変わっていない。

↑江の島のポッコリは南足柄の矢倉岳


↑金時山と明神ヶ岳

 

今日は生憎富士山が雲に隠れてしまったが、晴れていたら江の島越しの富士山がバッチリ撮れるポイントなのです。

そして、冬の大崎公園なら奥にある葉っぱの落ちた大木を撮るのも目的の一つなのだ。

葉っぱのない木2024です。

隣りにピンクの花が咲く木があったけど、これは何て言う花かよく分からない。
(花好きではないのでご勘弁を)

この公園に訪問者はあるのかと思ったら、案外人が絶えなかった。

(7)昼食
11:35、時間が良いので広場のベンチで昼食にしようと考えた。
ベンチで用意を始めたところでトンビの襲撃に遇う。
食べ物を出す前だったため超低空を通り過ぎただけになったが、空を

見上げると上手にホバーリングするトンビが見えた。
狙われているようだ。
屋根のあるベンチに移動する。

本日の昼食は、保温コジーで作るチキンラーメンとコンビニの調理パンです。
最近はコンビニセブンのタルタルフィッシュバーガーが気に入っていて、そればかり食していたので、今日は別のパンにした。
今回の工夫は、チキンラーメンを半分に割り、下と上にカット野菜を敷いてお湯を入れた。
麺の上とか下に野菜より良い気がします。

屋根のおかげでトンビを気にせずゆっくり食べられた。
11:25、食事を終え公園を出る前にもう一度景色を撮影する。

狙うのは海上のディンギーと伊豆大島

戻る途中に咲いていた黄色い花。彩が少ないのでとても目立つ。

12:42、大崎公園を後にする。

(8)披露山公園
大崎公園から披露山公園は近い。

住宅地を出て公道に出たら100mほどで到着するが急坂なので上れない。

12:45、披露山公園入口に到着。
自転車を駐輪して中に入る。
猿山を見に行く。

細かい網越しになるので写真は分かりにくいが、これは恐らく観光客からの食べ物の投げ入れ防止のためだろう。
仕方ないですね。

続いて展望台に上がり江の島方面の景色を見る。
大崎公園で見つけていた“初島”を探す。

↑ちょっと見にくいけど、中央やや右寄りの水平線上に平らな島影が見えるよ。それが初島。

 

まさか逗子から熱海沖の“初島”が見えるとは思ってなかったので新しい発見です。
初島は平らな山なので、空気が澄んだ冬じゃないと見つからないともいます。

江の島の後ろに見えるのは箱根の山々


披露山から望む丹沢の全景


丹沢の右に突き出ているのが多分辺室山仏果山です。左側の窪んだところに宮ケ瀬湖がある。
辺室山の奥には雪山が見えていた。私のテクニックではうまく撮れなかったけど、多分奥多摩高尾山だと思う。

13:03、披露山公園を後にする。

(9)秋谷漁港
次は最後の目的地である“秋谷海岸”を目指す。
R134を南下して「渚橋」の交差点を右折してR134を離脱、海岸沿いの道を走る。
葉山御用邸前で再びR134に合流後、長者ヶ崎へ向かう。
長者ヶ崎を過ぎたら秋谷は近い、立石公園前を通過した先のファミマが目印で、コンビニ横の路地に入っていく。

ファミマの向かい側にある古い家、足げく通っていた頃はまだ人が住んでいたんだけど、もう無人のようだ。
この家の右横の路地を進むと、平家の落人伝説も囁かれる子安の里へ抜ける古道で”子安道”(こやすみち)とか”花立(はんたて)の山越え”と呼ばれた道となる。
↓2016年01月までは人が住んでいた


13:52、秋谷漁港入口に到着。
遠くから見ても岸壁に人がいないのでダメかと思ったけど、やっぱりダメだった。
コロナ前なら岸壁に沢山の釣り人がいたんだが、なにか港とトラブルがあったのかもしれない。
コロナを理由に立入禁止となり、コロナが収束しても一般人の立入は禁止が続いている。
注意書きが2つあるのがミソで、漁港内での釣りは一切禁止、一般客の時間外も禁止、なら一般客で時間内は良いのかと読めるが、それは遊漁船のお客さんということだ。だから一般客で釣りに関係ない人も入ってはダメということである。
仕方がないので諦めよう。

暫し、近くの岸壁で休憩して秋谷を後にする。

↑立石

(10)戻り道
大楠山はとても上れる気がしないので、ここで帰ることにする。
時間も丁度良い。
14:16、R134沿いのファミマ前から戻り道を開始する。

記念のバス停が変わっていた。
関根海岸では海岸沿いを直線の道が長く続いていて海が障害物なしで見渡せる。
その途中にバス停があるのだが、風情があって良い景色だったのだ。
それがなんと変わっていた。しかもピンク色のハートマークという品のなさ。
これが逗子のセンスなのか、超絶ガッカリしたよ。

昔の方が良いと思うけどな↓


↑大島

↑長者ヶ崎


↑渚橋から
この後渚橋近くで大ハプニングに遭遇した。


★鳥のフン攻撃に焦る

渚橋でR134を離脱して田越から鎌倉を目指そうと、川沿いを走っていたら、14:50頃電柱の通過時に鳥のフンの直撃を食らってしまった。その量が半端なくデカくて泣きそうになった。
ちょっとティッシュで何とかなるような量じゃなかった。

↓これはストリートビューでキャプチャした現場画像

(走る向きは逆です)

画像の奥から走ってきて曲がり始める前の電柱に鳥が停まっていたようです。

走りながら困った。
(このままでは帰れないし、水で流せる場所が分からない)
当てはないが最悪海岸で何とかしようと考えて、路地から海岸を目指して走った。
R134を潜れば砂浜と言うところに修理中のマンションがあり、たまたま、ジャンパーのおじさんがバケツを持って出てきた。
管理人さんと思って、声を掛けた。
「あのー、すみませんが、水を使わせてもらえませんか」(俺)
私をみてキョトンとする管理人さん。
「途中で鳥のフンの直撃を食らってしまい、洗い流せてもらえないかと思いまして」
ビックリした顔だったが、察してくれたのか、裏手にある水道を教えてくれて、
「修繕中で、蛇口ひねれば水出るから、使って良いですよ」(管)
(助かった、天は我を見捨てなかったぜ)(俺)
マジでほっとしたよ、写真を見たら気分が悪くなると思えたので写真は撮らなかったよ、全身フンだらけだったから。

15時からフンを洗い流すのに30分掛かった。
水を含んだタオルでふき取ったので水を流し続けたわけじゃないけど時間掛かったよ。
ちゃんと落とさないと臭いんだよね。海が近いので生臭さが加わったなんとも形容しがたい匂いでした。

ここで洗い流せてホントに良かった。この後鎌倉の若大路から鶴岡八幡宮を通過するまで物凄い観光客だったからね。
そのままじゃとても走れないもの。

17:09、無事に帰宅する。


■感想
本日の感想は?
満足( ̄ー ̄)、満足( ̄ー ̄)、満足( ̄ー ̄)

帰り道で鳥のフン攻撃には驚いたけど、地元のおじさんのやさしさに救われた。
披露山公園に向かう長い急坂では太ももがピクピクして慌てたけど直ぐに下りて押し歩き。
久しぶりに一日中走り回り、ヘトヘトになることなく日没ギリギリで帰れたので満足3つです。
江の島から三浦半島西岸一帯は良いところだと再認識しました。
昔と違うのは、翌日に山に向かう気力が湧かなくて昼まで寝ていたことかな。
無理しない、無理しない。

ではでは( ^_^)/~~~