02月03日、ローザンヌ国際バレエコンクール2024 | Cycling Wonder

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プレスポで行く神奈川の道

※4度目の更新(2024/2/4 2時過ぎ)
 決勝の結果を報告。最終更新。

※3度目の更新(2024/2/3 17時頃)

 セレクションのYouTubeを決勝進出者の演舞をピックアップして決勝を予想。

 更新結果はブログの最後に追記しているので最後まで見てね。

※2度目の更新(2024/2/3 4時ちょっと前頃)

 決勝進出者が発表された結果を更新。

※初稿(2024/2/3 2時ごろ)

 セレクションのシニアクラスのコンテンポラリー演舞中にブログを更新。

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1月末から2月の頭(1/28~2/4)にかけて開催される「バレエの国際コンクール」で日本人によく知られたコンクールがある。
スイスで15歳から18歳の若いダンサーを対象にしたもので「ローザンヌ国際バレエコンクール」と呼ばれている。

このコンクールは長い歴史がありインターネットがない頃の日本では、3月頃にNHKの教育テレビで放送されていた。
もう2月に結果が出ているのに映像は3月になるという、あきらかにマイナーな扱いの番組構成だった。
現在はホームページやYouTubeでリアルタイム動画配信されている。便利になりましたし、NHKなんて必要ありません。
日本のダンサーも数多く入賞していて、入賞のご褒美として与えられる欧州バレエ団への留学資格が参加者のモチベーションになっている。
コンクールはレッスンとセレクションに分かれており注目するのは、セレクションを経て決勝の20人に何人の日本人が残るかである。決勝の結果7~10人前後の入賞者が著名な欧州バレエ団への留学資格を与えられる。

※公式サイト
・ローザンヌ国際バレエコンクール公式サイト PRIX DE LAUSANNE
・ローザンヌ国際バレエコンクール公式YouTubeチャンネル Prix de Lausanne


■大会の概要
●主旨
若いダンサー(15歳から18歳)のプロへの成長を支援することを目的とし、レッスンとコンテストを行って、入賞者には希望するバレエ学校やバレエ団で1年間学ぶための奨学金が与えられる。
バレエ・ダンサーの登竜門とも言われていて、1973年から開催されている。
今年で52回目となる。

●開催期間・場所
1月28日~2月4日まで、スイスローザンヌのボーリュ劇場で若手ダンサーのための国際バレエコンクールが開催される。

●スケジュール
1月28日~02月1日(5日間):クラシックとコンテンポラリーのレッスン
2月02日(金):準決選を行い、最大20人のファイナリストを選出。
・審査員へのプレゼンテーションとして、クラシックバリエーションとコンテンポラリーバリエーションを舞台披露
・20名の決戦出場者が決定。
2月3日(土):決戦(ファイナル)
・クラシックバリエーションとコンテンポラリーバリエーションを舞台で公開発表
・表彰式:コンクール受賞者の発表
 

※ストリーミング(YouTubeでリアルタイム視聴可能)
・2/2(金)
17:30~20:15 ジュニア(グループA)審査
22:30~26:00 シニア(グループB)審査
26:45~ ファイナリスト発(2/3 2:45))
・2/3(土)
23:00~ 決勝

●各賞
・スカラシップ賞
 定められたスクールの中から受賞者が希望するスクールへ授業料免除で1年の留学ができる。
・コンテンポラリー賞
 ファイナリストの中から、コンテンポラリー・ダンスに優れたダンサー1名を選出。
・ベスト・ヤング・タレント賞
 スカラシップに選ばれなかったファイナリストの中から、優れた芸術性を発揮したダンサー1名を選出。
・ベスト・スイス賞
 スイス国籍のファイナリストの中から優れたダンサー1名を選出。
・観客賞
 決選当日に会場で観覧した観客の投票により選ばれる。
・WEB視聴者賞
 ライブストリーミング視聴者の投票により選ばれる。

●年齢構成
参加資格は15歳から18歳までで、16歳以下を”A”、17歳以上を”B”と分類している。
なので性別(女子=Girls、男子=boys)にA,Bが分かれている。

●審査
今年は世界43か国より425名(女子333名、男子92名)の応募があり、そのままでは大会を円滑に進められないため予備審査である動画(ビデオ)審査により80名程度にダンサーが絞り込まれる。
日本人の応募は76名(女子60名、男子16名)で、アメリカの86名(女子64名、男子19名)に次いで多かった。

予備審査を免除された者も合わせて今年は88名がローザンヌの会場に集まった。
5日間のレッスンを経て金曜日に翌日の決勝出場者を決めるセレクションが行われる。
ここで20名に絞られる。
土曜日の決勝では、同じ演目でクラシックとコンテンポラリーを踊り、7~10名前後の入賞者を決める。

●出場者の内訳
本選出場者は、
予備通過したのは17か国の81名(女子40名、男子41名)と、
予備審査を免除された事前のヨーロッパ予選で選ばれた4名と南米予選の3名を合わせて、
合計88名(女子44名、男子44名)となった。

国別の内訳ではアメリカ17名、韓国13名、日本10名、オーストラリア7名、中国6名の順となっている。

国別の下にエリア別の集計値もまとめてみました。


■傾向分析
●エリア(大陸)別
アジアは日本、中国、韓国の東アジアが毎回多い。
今回は日中韓3ヵ国で全体の33%となっており、昨年(2023年)の38%から若干落ちている。
本選出場者が増えたのは北中米、南米地域からの参加者。

お膝元のヨーロッパは昨年が20%で今年は23%と毎年2割弱なのかとも思う。
私の偏見で自国に国立or王立の有名バレエ団がある国では関心が低いのではないかと考えてきたが、データを見る限り欧州でも応募者の数は多い、ビデオ審査で落ちている人が多いということのようだ。

●国別比較
これまた、根拠のない思い込みで考えると、決勝の入賞者数を7~10人ほどとすると、決勝には20人に絞るというのは妥当な気がする。
すると本選出場者は80~90人の間くらいが限界だろう。
審査する方も大変だからね。
今年の応募者総数が425人で本選出場は予備審査免除を除けば81人で通過率19%である。
通過した国別なら17ヵ国で平均の通過率は21%。

↑の表中でピンク色の国は通過率が平均より高い頑張った国である。
日本の通過率の低さにはちょっとがっかりする。
昨年の日本人成績は1名の入賞者に留まっており、最近日本の元気がなくなっているように感じる。
特に女子のレベルが落ちているように見えるのは思い過ごしだろうか。
今年の日本人本選出場者は10名で女子は3名、男子が7名である。

素人の見た目で判断になるが、日本女子は小柄でちょっと手足が短い印象。
これに対して、近年レベルが上がっている韓国女子は背が高く手足が長い。
韓国のダンサーは全員プロフィール紹介で英語を話しているし、海外への意識が高いのかなと思った。
日本の参加者も同じだけどね。
プロフィール紹介で母国語を使う中国人は、市民でも習近平が怖いのかな(世界の中心である中国が英語など使うんじゃない、とか言われてたりして)

●日本人本選出場者
以下の10名が本選出場します。
山谷 優月(15) GIRLSA カンヌ・ロゼラ・ハイタワー国立高等ダンス・センター(フランス)
福山 麗(17)   GIRLSB コンセルヴァトリオ・インターナショナル・デ・バレエ・エ・ダンサ・アナレラ・サンチェス(ポルトガル)
小林 愛里(18) GIRLSB デパルクバレエスクール
大澤 圭悟(15) BOYSA  渡部ブーベル バレエアカデミー
加藤 壮真(15) BOYSA  森高子バレエ教室
清水 舞斗(15) BOYSA  愛里バレエスタジオ
利田 太一(15) BOYSA  アーキタンツ・トレーニング・プログラム
山﨑 千夏(15) BOYSA  白鳥バレエ学園
木村 建心(17) BOYSB  山本禮子バレエ
堀 貴文(18)   BOYSB  チューリッヒ・ダンス・アカデミー(スイス)


日本の場合は海外のスクールに留学している人数が多いのが気になる。
昨年は14名中の7人で海外のスクールに留学中だったけど、全員入賞しなかった。
今年は10名中3人が留学中で昨年より減少している。
国内でよりレベルの高い学校を探すとなると通える場所になかったりして、国内留学なら海外へ、なんですかね。
日本国内の育成システムの維持が難しくなっているのでしょうかね。
指導者の高齢化と後継者に問題があるのかもしれない。
海外留学してレベルが明確に上がるものなのでしょうか?疑問です。


■まとめ
毎年取り上げているネタですが、私自身バレエにあまり興味がない。
新人のコンクールなので気になるだけなので、今年はどうしようか迷いました。
グズグズしてたらセレクションの日になってしまって、慌ててYouTubeのライブ映像をみながらこの記事を書いている。
大体にして80人のクラシック/コンテンポラリーダンスを見続けるなんて大変だ。
深夜1時にまだコンテンポラリーダンスの演舞中である。
決勝行の20人が決まるのは朝になるだろう。
日本人が一人もいないとは考えられないが、そんなに多くもないような気がする。
2か3人くらいと予想する。
さてどうなりますか。

国立バレエ団もない国なのになんでそんなに頑張るの?
と思って来たけれど、熊川さんや吉田さんらが帰国して頑張っていらっしゃるので以前より環境は良くなっていると思う。
コンクールだけが全てじゃないよ。




ではでは(⌒_⌒)v




■2/3,03:01追記

セレクションが2時過ぎに終わり、決勝進出者の20人の選定中です。

日本の候補者は以下の10人

GIRLSA:107

BOYSA:202,203,206,207,208

GIRLSB:306,315

BOYSB:404,431

私の予想では、315,431は決勝行くと思うが、もう一人いけるかどうかです。


o(><)O
 

 

■2/3,03:42追記

決勝進出の20名が以下のように決まりましたよ。

日本人は3名残りました。

Argentina  1    317
Australia   2    313,414
Brazil       1    201
France     2    211,417
Italy         1    407
日本        3    207,315,431
韓国        4    122,123,307,318
中国        1    212
Portugal   1    415
Romania   1    111
USA         3    106,302,408
 

日本の予想で小林、堀さんは納得です。

利田さんは大健闘です。

今年も韓国が強そうです。

 

決勝の日本人予想では2名入賞と思います。

堀さんは確実で、小林さんが入賞できたらいいなぁ。

 

堀さんは435番で最終演舞者です。

この方のコンテンポラリーダンスは絶対に見た方が良い。

キレッキレのバレエ(早くて優雅)でびっくりしました。

優勝は無理でも入賞は絶対するでしょう、太鼓判です。

 

 

 

 

■2/3,17:10追記

ローザンヌのYouTubeのセレクション動画を見直して決勝の結果を予想してみる。

セレクションの結果、決勝に進出した20名は以下の通り。

GIRLSA     4    106,111,122,123
BOYSA      4    201,207,211,212
GIRLSB     6    302,307,313,315,317,318
BOYSB      6    407,408,411,415,417,431
それぞれのクラシックとコンテンポラリーダンスを見た結果、

私の予想は次のようになりました。

 

★決勝予想
GIRLSA    本命111,対抗106,122
BOYSA    本命212,対抗207,211
GIRLSB    本命317,対抗315,318
BOYSB    本命415,対抗417,431
各グループで2名は入賞すると想定し、本命は1名、2人目が対抗の2名のうちのどちらか。

結果8名の入賞はかたく、プラスアルファで9人目以降があるかもしれないと予想している。

正直435の堀さんは入賞すると思っている。

本命に挙げた4人のうちから1-3位が出ると思う。

 

実際の決勝は2/3の23時からなので結果が楽しみです。

 

( ^ー^)ノ

 

■2/4,02:58追記、最終更新
決勝の結果は以下の通り。
日本人では2名(利田、小林)が入賞しました。
おめでとうございます。


※発表された順に紹介。
・観客賞            =317(アルゼンチン)
・WEB視聴者賞       =201(ブラジル)
・ベスト・スイス賞  =407(イタリア)
・ベスト・ヤング・タレント賞=313(オーストラリア)
・コンテンポラリー賞=415(ポルトガル)
・ボーリュー賞(Beaulieu Award)=317(アルゼンチン)

※開催場所がBeaulieu劇場
以降、スカラシップ賞(9人)
・9位、207(日本)利田 太一(15)
・8位、302(USA)
・7位、417(フランス)
・6位、411(オーストラリア)
・5位、315(日本)小林 愛里(18)
・4位、106(USA)
・3位、317(アルゼンチン)
・2位、415(ポルトガル)
・1位、201(ブラジル)



431の堀さんは入賞すると太鼓判推したんだけど、しませんでした。
ごめんなさい。
m(_ _)m
決勝での踊りにはセレクション時の切れが少しなかったように見えた。
やっぱり素人の見立てじゃダメですね。
111、212や韓国のダンサーも良かったと思ったんだけど入賞しなかった。
1位の201も全然良さが分かりませんでした。
明るい男の子だなとは感じたけどね。

なお、9人の受賞者のうち海外のバレエ学校に留学しているのは、

ポルトガルの415だけでした。

欧州の学校に留学している日本人参加者で入賞する人は少ない印象です。(海外に自費で留学できるなら、他のコンクールにも行けるでしょ、って言う事かな)
わざわざ海外の財団で応援する必要もないだろう、とも思える。


これで2024年のローザンヌバレエコンクールの話題はお終いです。
また来年お目に掛かりましょう。

 

※参考情報(上段がスポンサー、下段が受賞者)
The nine Prix de Lausanne 2024 Prize Winners are:
(9人の受賞者)
1. BOURSE JEUNE ESPOIR
201 - Joao Pedro DOS SANTOS SILVA - Brazil

2. CARIS FOUNDATION
415 - Martinho LIMA SANTOS - Portugal

3. BOURSE JEUNE ETOILE
317 - Paloma LIVELLARA VIDART - Argentina

4. OAK FOUNDATION
106 - Crystal HUANG - United States

5. FONDATION COROMANDEL
315 - Airi KOBAYASHI - Japan

6. BOURSE ASTARTE
411 - Jenson BLIGHT - Australia

7. AUD JEBSEN SCHOLARSHIP
417 - Juliann FEDELE-MALARD - France

8. FONDATION MAURICE BEJART
302 - Natalie STEELE - United States

9. FONDATION DAMM-ETIENNE
207 - Taichi TOSHIDA - Japan

Other awards:
(他の受賞)
RUDOLPH NUREYEV FOUNDATION
Best Young Talent Award: 313 - Ruby DAY - Australia

BEAULIEU SA
Beaulieu Award: 317 - Paloma LIVELLARA VIDART - Argentina

MINERVA KUNSTSTIFTUNG
Contemporary Dance Award: 415 - Martinho LIMA SANTOS - Portugal

ANONYMOUS DONOR
Best Swiss Candidate Award: 407 - Giuseppe SCHILLACI - Italy

Web Audience Favourite Award: 201 - Joao Pedro DOS SANTOS SILVA - Brazil
Audience Favourite Award: 317 - Paloma LIVELLARA VIDART - Argentina


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