ケンブリッジは言わずと知れた大学の街。
ある日ふと思い立ち、車で出かけました。
オックスフォードは何回か訪れる機会がありましたが、
こちらは初めて。
思えば、大好きな映画『炎のランナー』の舞台にもなり、
あの日本のフィクサーとも呼ばれた白洲次郎氏が学んだ場所でもあります。
実は、以前白洲氏に関する本を読んで以来ずっと、
ダンディかつ豪快で知的なこの方の大ファンだったんです。
そんな私が今まで行かない方がおかしかったのかも。
高速を降り街に入ると途端に風格溢れる街の佇まいに圧倒されます。
あいにくの小雨模様でしたが、それがより重厚な空気感を創っているような。
早速車から降り、歩いてみることに。
まず目に入ったのがこれ。
レンガや石の色ばかりの場所ではこの鮮やかさが目立ちます。
ケンブリッジ大学はいくつものカレッジで構成されています。
これはその一つで最も大きなキングスカレッジ。
ヘンリー六世によって開設されたものです。
チャペルの中。

荘厳な中にも、学生街ならではの軽快さがどことなく漂う不思議な空間です。


中庭

勝手に炎のランナーの競走シーンを思い出し、
頭にあの有名過ぎる主題歌『Chariots of Fire』が流れます。
実際にはお隣のトリニティカレッジの中庭が舞台だったようで、
更に映画の撮影はイートン校で行われたらしいのですが、
あの名場面に思いをはせるには充分な景色です。
クレアカレッジ

あの白洲次郎氏が学んだ場所です。

とにかく私は白洲氏の生き様に感銘を受け、
息子にも無理やり彼に関する本を読ませては
ことあるごとに『常に信念と美学を持ちなさい!』
と言っていたものです。
ま、彼が得ていた莫大な金銭的援助は
親としてとてもマネできるものではありませんが…
白洲次郎氏も歩いたであろう場所を散策してるのかと思うと
とにかくワクワク感が増します。
あのベントレーもこの街を走り抜けたのでしょうか。
ケンブリッジで学んだ日本人は数多くいるはず。
でも、あの時代に日本人でありながら、
この重厚で少しスノビッシュな雰囲気に彼ほど馴染んだ人はいないのでは?
とファンならではの思いを強くしておりました。

ケム川と数学橋。

名物のパントと呼ばれる船での川下りツアー目当ての人が
たくさんいます。
さながらベニスのゴンドラのよう。
でも船頭も客引きもみなケンブリッジの学生がやっていると聞いた途端、
なんだか急に理知的なツアーに見えてしまい不思議です!笑
街全体の雰囲気が、どことなく以前訪れたイートン校の周りを彷彿とさせるかも...
と思い調べてみると、イートンもヘンリー六世が開設したカレッジとのこと。
似ているのも納得です。
どこを撮っても絵になり、様々なエピソードが詰まった伝統の街ケンブリッジ。
派手さはないけれど、すっかりその美しさと気高さに魅せられました。
私の気まぐれに付き合ってくれ、ずっとガイドしてくれた友人にも感謝!
何気なく訪れた場所でしたがすっかりはまってしまい、
また来てじっくり散策してみたいと心から感じた場所となりました。












