Bさんは、紺色のスーツにメガネをかけた、とある大手企業に勤務する人事系サラリーマン。
その日は、会社の後輩たちと一緒に、居酒屋へやって来ました。
Bさんは地味でおとなしい印象で、普段からニコニコと笑顔を絶やさず、人当たりがいいので、女性社員からも慕われています。
後輩「Bさん、本当に人当たりがいいですよね。誰かに文句言ったり、ケンカしたりしないんですか?」
Bさん「文句ですか?言わないですねぇ。言っても仕方がないですから」
後輩「わ~!尊敬します。私、Zさんが何かと口うるさいから苦手で…」
Bさん「ああ、あの人ですか。確かに、そうかもしれませんね。ああいう人に何か言われても、真に受けないでサラッと流すのがいいですよ。見てる人は見てますから」
社内外たちと一緒に飲みに行き、人間関係の悩みを聞くBさん。このように時折、いろんな人の本音をさり気なく聞き出し、情報収集しています。
もちろん、飲み会の話題に上った本人に社内で会っても、決して内容を話したりはしません。本人に言っても良いことと悪いことのバランス感覚は絶妙です。
普段から人当たりがいい人は、八方美人に見えることが多いもの。でも、感情をむき出しにせず、飄々と世渡りする姿は見習うべきところですね。彼のような人は、感情を出して人間関係をこじらせると、余計なストレスを抱えることを知っているのです。
もし、みなさんの周りにBさんのような人がいたら、仲良くなっておきましょう。何かと相談に乗ってもらえるかも。