Aさんは、浅黒い肌に口ひげ、おしゃれブランドのスーツを着こなす40代の営業マン。
今夜も仕事を終えて、ワインバルのカウンター席へ。隣席では、30代くらいの女性が2人でワインを飲んでいます。
「店長、オレ、いつものワインね」
そう言うと、しばらくワインを飲みながら店長と話したAさん。その後、隣席の女性にさり気なく声をかけました。
Aさん 「キミたち、この店によく来るの?この近くに、おいしいイタリアンがあるんだ。知ってる?」
女性たち 「ええ~、そうなんですか?どんなお店ですか?」
女性が大好きなイタリアンレストランの話題をきっかけに、料理やワインの話で盛り上がり、数十分後には
「LINE交換しようよ」
と、ごく自然に言うことができるのがAさんの特徴です。
一見ただのナンパ師のようですが、実はAさんはデキる営業マン。
何しろ彼は、輸入食材を扱う会社に勤務しており、女性が大好きなおしゃれ系食材には、めっぽう詳しい。
前述のイタリアンレストランは、彼のお取引先です。さり気なく、自分のお取引先を女性たちにアピールしたわけです。
女性とすぐに仲良くなったり、女性が好きなものについて詳しい男性を見ると
「アイツは、いつも女性とばかり話して、チャラチャラしてる」と思う人もいるでしょう。
でも、Aさんのような人にとっては、女性と話をすることもビジネスのうち。エンドユーザーである女性たちの好みを探っているのかもしれません。女性たちが嫌がっていない限り、やさしく見守ってあげましょう。