もうすぐ閉幕する

特別展「北斎と広重 冨嶽三十六景への挑戦 江戸東京博物館コレクションより」

4月13日(土)~5月26日(日)

 

後期展示へ行ってきました。

 

 

前期はこちら下矢印

 

北斎の冨嶽三十六景は、前・後期に分かれていたので再び足を運びました。

会場は中之島にある、中之島香雪美術館です。

 

写真は会場で撮影したものです。
 
 
 
 

葛飾北斎 1760-1849

富士山 冨嶽三十六景

 

実際は、冨嶽三十六景に10点が追加され、全46点です。

ちょこっと感想メモメモ

 

冨嶽三十六景 凱風快晴

 

色も少なく潔いシンプルな構図

これぞ富士山って感じです

 

 

冨嶽三十六景 武州玉川

 

多摩川のこと?

川幅の半分のさざなみは空摺りに

 

 

 

 

 

冨嶽三十六景 東海道吉田

 

吉田宿の不二見茶屋

富士山を眺める女性に対して、駕籠かきは休まずわら草履を打ってます

痩せたからだで大丈夫か?と心配になる

 

 

冨嶽三十六景 本所立川

 

ツッコミどころがたくさん!

ありえへん、というシーンが面白い笑い泣き


 

木材の棒グラフ!?

そんなところでのこぎり引くん!?

 

 

『北斎漫画』にいろんな図があって面白いです。

構図もちゃんと計算して描いてます。

 

 

 

画室模型 北斎と娘の阿栄 

 

 

夜間延長開館の夕方に行ったら、勤め帰りの人たちでいっぱいでした。

昼間も時間によっては、入場規制がされていたり。

 

関東では、浮世絵を観る機会が多いと思いますが、関西ではまとまって観る機会が少ないので混雑するのかな。

 

 

 

 
歌川広重 1797-1858

名所江戸百景 目黒元不二

 

富士山を信仰する富士講は、関東を中心に盛んでした。

関西では普段目にできないので、新幹線の車窓から富士山の姿がみえると、今でもうれしくなります富士山

 

 

今回は、広重の雪景色が印象的でした。

 

東海道五拾三次之内 蒲原 夜之雪

 

しんしんと積もる静謐な世界

 

江戸名所三つのなかめ 芝増上寺雪中

 

 

 

雨の描写も細かくて雨

 

東海道五拾三次之内 庄野 白雨

 

夕立で急ぐ人々

背景の樹木はモノクログラデーション

 

 

名所江戸百景 大はしあたけの夕立

 

雨雲から落ちる、角度が違う2本の線。

対岸が斜めになっているのも、急がなきゃという焦る気持ちにさせられます。

 

 

名所江戸百景 深川万年橋

安政4年(1857)

 

こうきましたか!

放生会で売られていたカメの奥に富士山。

鶴は万年、亀は千年。

 

 

この約25年前に、北斎が描いた同じ橋

葛飾北斎 冨嶽三十六景 深川万年橋下

天保2~4年(1831~33)頃

 

 

広重のクローズアップサーチ

目のつけどころがすごいです。

 

 

見ていて楽しくなったのが、こちらの大判錦絵3枚続。

 

東都名所 高輪二十六夜待遊興之図

 

二十六夜って?ですが…

江戸時代には旧暦7月26日に月見が行われていました。

新月に近い月を拝むと幸運がえられるといわれ、二十六夜待ち信仰があったそうです。夜半までの月待ちの間、食べて飲んで、余興を楽しむ時間を描いているんですね。

 

タコのかぶりもの爆  笑

鼓もって走る女性

 

志るこに寿司、スイカも見える?

わいわいと楽し気な話声が聞こえてきそう。

 

でも二十六夜の月は描かれておらず…

実際に見ようね、ということかな?

花火が二ヵ所見えてます。

 

 

 

 

他にもたくさんの錦絵、資料がありました。

 

*「北斎と広重」は5月26日(日)までの開催です