加賀屋新田会所跡の続きです。
 
江戸時代の豪商の手による、贅をつくした書院や鳳鳴亭に感心しながらお庭へ出ました。
 
リーフレットには、技巧を極めた小堀遠州風の築山林泉廻遊式庭園と書かれていました。
 
お庭の南側から滝が落ち、U字に流れて東池に注ぎます。
 
 
 

 

茶室の鳳鳴亭が見えていい感じです。

もみじが多いので、秋は真っ赤に色づいてきれいだろうなぁ紅葉

 

ピンぼけ青もみじも、光のグラデーションできらきらしてました。

 

 
花が少ないタイミングで、馬酔木くらいしか見つけられませんでしたが、四季折々を感じられそうです。
 
 
 
苑路のアップダウンを進み、急な坂を登ると築山に四阿(あずまや)がありました。

 

明霞亭(めいかてい)

 

かつては2階建ての茶室風建物でしたが、空襲により焼失。

平屋の四阿として再建されました。

手前にある石のように見えるのは、階段に使われていた古木だそうです。

朽ちた木に年月を感じます。

 

今は、マンションや住宅に囲まれていますが、昔はここから新田や生駒山、淡路島が見えたそうです。

 

 

 

待屋 偶然亭

 

ここから石橋を渡り、露地を通って茶席に入ります。草木が茂り茶室の入口はわかりませんでした。

 

 

池は西側にも続き、広い庭園でした。

 

土蔵

中は公開されていませんが、何が入っているのでしょう?

 

お手入れされている方がおられましたが、植栽が多くこの広さを維持・管理するのは大変だと思いました。

 

 

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敷地フェンスの外側に、加賀屋新田会所創建270周年記念の、真新しい案内板が設置されていました。

 

加賀屋甚兵衛は「海を埋め立てて大阪を作った男」

 

と書かれています。

 

まったく知りませんでしたが、品格ある鳳鳴亭や書院は、江戸時代の大坂の高い文化をしのばせる、思っていた以上に素晴らしい所でした。

もっと知られていいんじゃないでしょうか!

 

 

 

 

帰りは、加賀屋の地名がついた大阪メトロ「北加賀屋駅」まで一駅歩きました。

 

 
駅のそばには、かつて造船業が盛んだった街に残る銭湯の案内板がありました。
 
 
突然ですが、マンホールは通常版の「大阪城と桜」の図。
 
 
そのすぐそばにあるのは、「ラバーダックちゃんと桜」
 

 

大阪城がラバーダックちゃんに入れ替わり、桜の花びらが散らされてます桜

 

きゃん、かわいいーラブ

 

 

2021年、駅近くの8カ所に設置されました。

ここでしか見られないマンホールデザインです!

 

マンホールMap

 

 

駅前ビルの裏の噴水(?)には、小さめラバーダックちゃんを発見!

 

 

 

 

住之江区北加賀屋は、2004年からアートによる街づくりを推進しています。

 

ラバーダックは、オランダのアーティスト、フロレンティン・ホフマンが制作した巨大アート作品で、世界中を旅してあちこちのまちに登場しています。

 

大阪には2009年に初登場し、中之島周辺や北加賀屋に何度か現れてます。

 

2012年10月ばら園にて

 

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2023年12月堂島川にて

 

 
 

毎年秋に、「すみのえアート・ビート」というイベントが行われるそうです。

その時にも、ラバーダックちゃんがお出ましするかも?

 

 

 

古いものと新しいものが混在し、アートで変っていく住之江区。

 

知らなかった大阪に触れられて、面白かったです照れ