東京都墨田区にある江戸東京博物館は、現在、大規模修繕工事のため休館中です。

 

 

その間に、北斎と広重の浮世絵が大阪にやってきました!

 

特別展「北斎と広重 冨嶽三十六景への挑戦 江戸東京博物館コレクションより」

4月13日(土)~5月26日(日)

前期 5月6日(月・祝)まで

後期 5月8日(水)から

 

江戸東京博物館で2021年に開催された展覧会と同じ内容と思われます。

 

これまで実際に観たことがなかった冨嶽三十六景に会いに行ってきました。

会場は肥後橋駅そばにある、中之島香雪美術館です。

 

 
 
 

葛飾北斎 1760-1849

富士山 冨嶽三十六景

 

実際は、冨嶽三十六景に10点が追加され、全46点です。

今回は前期と後期にわかれるため、一度にすべてを見られず残念…

写真は会場で撮影したものです。

 

冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏

 

ざっばーん波

波の動と富士の静。

ベロ藍:合成顔料のベルリンブルーが鮮やかです。

写真ではわかりにくいけれど、8色で刷られた配色が絶妙。

サーフィンしてるみたいな舟にも驚きました。

 

今年7月に発行される新千円札のうらに、デザインされています。

 

国立印刷局サイトよりお借りしました

 

感想メモです下矢印

 

冨嶽三十六景 尾州不二見原

 

桶の中に富士を小さく入れるこの構図が好き

 

冨嶽三十六景 隠田の水車

 

生き物のような水!

水の描写には並々ならぬ力を注いでいたと感じます。

 

冨嶽三十六景 隅田川関屋の里

 

駆ける3馬のたなびく尻尾と疾走感

馬馬馬

 

 

冨嶽三十六景 甲州伊沢暁

 

早朝に宿を発つ旅人たち

青は空ではなく、静かな空気を伝える

 

 

 

 
歌川広重 1797-1858

広重は火消し同心だったと、先日NHKで放送された「広重ぶるう」で知りました。

 

三保松原図 安藤徳太郎(広重の幼名)

 

広重10歳ごろの墨絵。

 

家業の火消しをしながら絵を描いていた。

北斎人気が高く、なかなか売れなかったけれど東海道五拾三次で売れっ子に。

ざっくりですみませんあせる 本もでてます。

 

 

 

東海道五拾三次之内 箱根 湖水図

 

モザイク模様の山はだは、渋い色使い

小さく描かれた旅人は山水図みたい

 

 

 

江戸近郊八景 吾妻杜夜雨

 

きれいな景色だけでなく、日常のひとこまを描く

雨の摺りには胡粉が使われている

 

 

名所江戸百景 吾妻橋金龍山遠望

 

奥に浅草寺の五重塔

人物をちらりとしか入れないところに想像がふくらみます

はらはら舞う花びらもきれい

 

 

名所江戸百景 水道橋駿河台

 

富士山よりはるかに目立って主張する鯉のぼり

錦絵からは江戸時代、空に泳ぐのは真鯉の一匹だけだったようです

 

 

デフォルメされた大胆なデザイン

クローズアップした切り取り

日常にあるものをどう描くかで

絵の印象は大きく変わると、今さらながら感じました

 

富士見百図 

 

広重が亡くなる前に刊行された、富士山20図のうちのひとつ

10歳のときに描いた《三保之松原》と同じ構図です

 

 

他にも

 

勝川春章 三都美人図 

 

北斎が若いころに入門していた、勝川春章の肉筆画

大量生産される錦絵は後世に残るのが難しい、と自覚していたからか、晩年は北斎も一点ものの肉筆画に精力を注ぎます

 

司馬江漢 サーペンタイン池 

 

西洋絵画の影響ということで、司馬江漢の銅版画も並んでいました

 

 

北斎漫画や北斎の家模型などもあり、盛りだくさん。

有名な錦絵ということで、外国人も多く入場していました。

昼間は混雑が予想されるので、夜間特別開館がおすすめです。

 

 

*GW中5月6日まで5月23日(木)は

19時30分(入館は19時)まで夜間特別開館 されます

 

会場を出ると、茶室「玄庵」がありました。

 

 

以前来たことがあったけど、ずいぶん前でどんなところか忘れていました。

 

香雪美術館は朝日新聞創業者である、村山龍平氏のコレクションを有しています。

旧村山家住宅とともに御影に本館がありますが、現在長期休館中です。

 

 

 

 

 

中之島にあるツインのフェスティバルタワー。

東のビル(写真右)にはフェスティバルホールや朝日新聞社などが入り、2018年3月ウエストの4階に中之島香雪美術館が開館しました。

 

 

先月4月20日、フェスティバルタワー・ウエストに大阪で5店舗目のザシティーベーカリーがオープンしました。

 

以前は高級時計店があった場所で、オフィスビルだけど近寄りにくい雰囲気でした。

まったくご縁のない高級ホテル コンラッド大阪もあったりで。

 

人がどんどん吸いこまれていくので、入ってみました。

 

 

カフェの席数多そうで、天井が高く開放感ある店内でした。

 

売切れが多くあまり種類がない中、マフィン、スコーン、プレッツェルクロワッサンを持ち帰り、久しぶりに食べましたコーヒー

けっこうボリューミー!

 

 

円安がつづく中、ニューヨークで食べたらいくらになるんだろう?

日本でも高いなぁーと思ったけれど、海外だったら4000円くらいするのかも?

 

なんて思いながら、GWは掃除、片づけにいそしんでます笑い泣き