2020年の夏、母はアルツハイマー型認知症と診断されました。

自宅で生活していましたが、2023年4月にグループホームという施設に入所しました。それまでの備忘録ですクローバー

 

 

 

2022年5月まで

 

 

母は手先が器用で、15年くらい前までは樹脂粘土を使った花作りを教室で習い、作品をたくさん作っていました。

 

色がついていない粘土に絵の具で着色し、それぞれの形をつくりグラデーションをつけたり葉脈を描いたり、とても根気のいる作業だと思います。

こんな細かいこと、わたしにはできません。
 
写真は、うちにある母が作ったいちごです。
 

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今思えば診断されるまで、あれ?と思うことはたくさんありました。

例えば

 

①同じ話を何度もする

②お中元をいただいたお礼の電話を、二日連続で義母にかけていた

(義母から「大丈夫かしら」と夫経由で聞きました。義母のお姉さんは認知症です)

 

本人の性格というか、もっている習性としてもともと「おしゃべり」だったこともあり、①については「またしゃべってる」くらいにしか思っていませんでした。

数年前、日帰り旅行のバスの中でずっと話しかけてきて、疲れてるから寝させてほしいと言っても、話すのを止めず閉口したことがあります。察してよ!と思ってイラッとしてました。

 

 

ですが、認知症と診断された時はショックでした。

「そうだったのか・・・」

「もっとはやく診てもらえばよかった・・・」

本人はあまり反応がなかったように思います。

 

 

同じ話をするのも「脳が変化しているから」と考えるようになり、なるべく聞いて答えるようにしましたが、聞かれる間隔がどんどん短くなり「さっき言うたやん」とイライラは増えました。

 

 

それでも生活自体に大きな変化はなさそうで買物、洗濯や、時々は昔からかかりつけの歯科へ、ひとりで郊外から大阪市内まで電車に乗り通っていました。

 

 

コロナ禍のステイホームで、あまり人と関わらなかったことがよくなかったのかもと思い、週に1度は実家に帰り、話を聞き(しゃべってもらい)一緒に食事をしました。パズル雑誌で「まちがい探し」や「てんつなぎ」をやってみたり、キーボードで童謡や簡単な曲を弾いて歌を歌ったり。デイサービスに通うことを嫌がっていたので、家で真似事みたいなことをしていました。

 

 

まちがい探し こちらより

 

 

てんつなぎ こちらより

 

 

こんな感じで、絵がたくさん載っている雑誌を書店で購入していました。

「一緒にやってみよう!」とペンを持たせると、結構集中して向かってくれました。ひとつ終わるともうひとつ!と乗ってくることも。

でも母につき合い、おだてながらやってもらうのは、かなり疲れました・・・

 

 

そんなこんなで介護サービスは受けないまま、昨年4月の様子がこちらです。

 

 

妹が連れて帰ってくる柴犬に、かまい過ぎて何度も噛まれることもありました。

食餌を余分に与えて、わんこの体重が増えたりもしたなぁ。

あげたこと忘れてたんですね。出されたら食べてしまうよね。

ごめんね。

 

 

 

この頃から母は、同じ市内にあるお墓や母の実家など、頻繁に行っていた場所へ、たどり着くことができなくなりました。

 

 

みてねみまもりGPS公式サイト

 

 

こども用のGPSでしたが、高齢者にも使えそうなので、こちらを母のかばんにつけました。

 

どこにいるのかわかることで、また出て行った!と、心配が増えたことも事実ですが、これのおかげで何度も助かりました。

 

 

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つづき、あと2回ほど書く予定です。

 

読んでくださってありがとうございますクローバー