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★ネット情報が正しければだが、
野田圭甫さんは『大天狗』、『神變 鞍馬八流』、
『東京可章馬研究會』など色々と名乗りまくっておられた模様。
★1925(大正14)年には『鬼殺』としていたのに
1926(大正15)年には『可章馬(かしょううま)』と
変えた模様。
『鬼殺し』戦法自体は既出で野田圭甫さん考案と
いうわけでは無い模様。
★出版された小冊子はかなり種類があったように思われる。
★1926(大正15)年には既に詰将棋も冊子に
掲載されていたものと思われる。
★野田圭甫さんが東京の路上で活動を開始された時期は
諸説あるようだが、関東大震災1923年(大正12年)9月1日よりも
もっと前の、1916(大正5)年頃頃では無かろうか?
残ってる印刷冊子は大正14年以前のものは確認できないみたいだけれど。。。
昭和4年の冊子までは確認出来るのでその頃までは冊子販売を
行っていたと思われる。
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【野田圭甫(けいほ)さんの著作例】
●1925(大正14)年1月15日:
『定跡破 早指はめ手 將棋必勝法 早圭馬百番斬(鬼殺)』
著者:野田圭甫(大天狗)さん
ページ数:40
定価:1円
●1926(大正15)年11月5日:
※12月25日から31日までのわずか7日間が昭和元年。
『早指必勝定跡破 可章馬全書 (神變 鞍馬八流)』
著者:野田圭甫(東京可章馬研究會)さん
ページ数:52
定価:50銭
●1926(大正15)年11月5日:
※12月25日から31日までのわずか7日間が昭和元年。
『將棋必勝法 可章馬奇襲全書(神變 鞍馬八流)』
※上下巻の合本らしい。
著者:野田圭甫(東京可章馬研究會)さん
ページ数:44
定価:1円
●大正15年:
『可章馬□□ 詰將棋圖巧全集(神變 鞍馬八流)』
●1928(昭和3)年10月12日:
自他樂亭 棋家必携 圭甫撰 羅針盤
『詰将棋名局新題 巧妙脱俗無比儔』
※昭和3年の詰将棋冊子の一例
●1928(昭和3)年4月15日印刷
1929(昭和4)年1月10日卅(30)版發行
自他樂亭 棋家必携 圭甫(けいほ)撰 虎之巻
『本定跡駒組大意~從六枚落至平手』
ページ数:24
定価:50銭。
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可章馬戦法だが、3手目に桂跳ねた時点でもう評価値溶かしてるwww

桂馬を主力とする可章馬はあまりに簡単な△6ニ金の
一手で凌げると一般的に解説されてるものですけど、
△6ニ金はAIの候補手10位には入ってないですね(笑)
『早指必勝定跡破 可章馬全書 (神變 鞍馬八流)』(大正15年)の
手順でもミエミエ王手飛車の8四に飛車を打って互角→敗勢の
局面から逆転する手順が解説されてある。
※AIによると▲8四飛ではなく▲7四飛と指すらしい。
野田圭甫さんの可章馬解説冊子は
有段者が示すエンタメ手順の一例という印象だ。
『ここで可章馬側が王手飛車をかけられるんですが
もちろん読み筋でして…続きの可章馬側の用意している切り返しが
お知りになりたい方はどうぞ小生のこちらの冊子をお買い求め下され』
とでもやっておられたのかなあ?
可章馬側も悪手を指させていて
評価値グラフがグダグダwww
桂跳ねを阻止して△6四歩と突いてきた時の指し方も解説。
可章馬側が後手番の時も解説してある。
その他、後手の中飛車と後手三間飛車に対しては可章馬側は中飛車で対応、
後手四間飛車に対しては三間飛車で対応、
なども解説されている。
冊子の総ページ数も40~50ページと
研究手順と言えるかは別として、
縁台我流級位者レベルを楽しませる力作に
なってはいると思う。
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詰将棋冊子の出題の1例。
開き王手の問題だ。
4七の角と9五の金の配置の意味が分からない。
初手は▲9三金。
△同玉には▲8ニ銀△8三玉に、この▲7三飛成の両王手がある。
以下△9二玉▲8一銀不成△同玉▲7二龍までの9手詰めだ。
冊子の解答は早く詰む7手詰めの方を掲載してある。
▲9三金△同桂▲9二銀△同香で
ミエミエの質駒の金を取って両王手。
△6一金に腹金までの7手詰。
△6一金と角を取らずに△8ニ玉なら
1)▲8二龍△9一玉▲8一金
2)▲8二角成△9一玉▲8一金
3)▲8一龍△同玉▲7二金
の3択いずれも9手詰である。
難解な『大道詰将棋』とは違って
オーソドックスな“詰む将棋”と思う。
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自他樂亭 棋家必携 圭甫(けいほ)撰虎之巻
『本定跡駒組大意 從六枚落至平手』
東京可章馬研究會撥表
サイズは雑誌「将棋評論」の付録と同サイズだ。
約180×126.6㎜。
カウントの仕方にもよるが全24ページということで。
『物置』を整理していたら出てきたそうだが
令和の時代までよく生き残ったものと思う(笑)
隷書体??
「東京可章馬研究會」。
裏。
ミシンで縫ってんじゃね?
裏。
ほつれてはいないが、縫い糸がダラ~ン。
紙質は「ザラ紙」で「木版刷り」らしい。
●『版權所有 不許複製』になってるが
公表後70年は過ぎており著作権切れなので全ページ公開しよう。
●定價金五拾錢。
この50銭の当時の貨幣価値がよく分からない。
定価50銭なので浅草地下鉄食堂のライスカレエ2杯分ではあるみたい。
しかし、丁稚奉公なんてのもあった時代だろうし、
購入された方というのは金銭的にも余裕のある
限られた人間だったように思える。
案外売れたそうだが購入された方の人物像が興味深い。
1)同時代の『將棋大觀』が1円50銭なので
遥かに内容の薄い路上売りの冊子に50銭を支払うことの出来る
金銭感覚の人物と言えそう。
2)恐らくは我流の縁台将棋の低級位者だろうが
将棋が強くはなりたいという向上心はある人物と思われる。
3)東京なので図書館が地方よりは充実しているはずである。
上野の帝国図書館の「普通閲覧室」利用料は3銭、
「特別閲覧室」利用料は10銭。
外に列が出来るほど盛況だったようだが、
図書館を利用して棋書を読んで勉強するほどの
知識人では無く、庶民派の人物が購入しがち
という理屈が成り立ちそうに思う。
●「可章馬研究會」様は野田圭甫さんの
ワン&オンリー&ロンリーハーツクラブバンドだと思われる。
しかし、印刷者も同じ苗字の「野田」なので
家内工業みたいに支援者がいた可能性はあるかも?
●野田さんがお住いだった「寺島町」は戦前の1932(昭和7)年まで
東京府南葛飾郡に存在した町らしい。
●「卅(30)版發行」になってるがこれは盛ってる気がする。
棋譜の表記法は同時代の『將棋大觀』等とは違い、
江戸時代の棋書にならっていると思われる。
手合割:六枚落ち
下手:あなた
上手:あなた
△4二玉 ▲2六歩 △2二銀 ▲2五歩 △3二金 ▲1六歩
△6二銀 ▲1五歩 △5四歩 ▲5六歩 △7二金 ▲3八銀
△5三銀 ▲2七銀 △4四歩 ▲2六銀 △3四歩 ▲1六香
△3一玉 ▲2四歩 △2一玉 ▲2五銀 △2四歩 ▲1四歩
△同 歩 ▲同 銀
まで26手で中断
↑
こんな手順の六枚落ちは見たことが無い。

『九八玉ノ處』の表記法はペリーさん来航の頃の『将棊精選』(1853年)
にそっくりである。
手合割:六枚落ち
下手:あなた
上手:あなた
△4二玉 ▲2六歩 △2二銀 ▲2五歩 △3二金 ▲1六歩
△6二銀 ▲1五歩 △5四歩 ▲5六歩 △7二金 ▲3八銀
△5三銀 ▲2七銀 △4四歩 ▲2六銀 △3四歩 ▲1六香
△3一玉 ▲1八飛 △2一玉 ▲2四歩 △同 歩 ▲1四歩
△同 歩 ▲同 香 △2三銀 ▲1二歩 △1四銀 ▲同 飛
△2二玉 ▲1三銀 △3一玉 ▲2四銀成 △2三香 ▲1三飛成
まで36手で中断

この手順は駄目と思う(笑)
【別傳】
手合割:六枚落ち
下手:あなた
上手:あなた
△4二玉 ▲7六歩 △6二金 ▲6六角 △8二銀 ▲5六歩
△2二銀 ▲5七角 △3二金 ▲1六歩 △3四歩 ▲1五歩
△3三金 ▲1四歩 △同 歩 ▲同 香 △2四金 ▲1八飛
△1五歩 ▲2四角 △同 歩 ▲1二香成 △3三銀 ▲1五飛
まで24手で中断

途中の『五三銀(▲5七銀)』は▲5七角の誤植だ。
天野宗歩さんの示された九筋角切り定跡の一筋バージョン
みたいな手順だ。
▲1ニ香成の前に▲1五飛と走り、香は1三に
成るべきじゃないかなあ。
手合割:六枚落ち
下手:あなた
上手:あなた
△6二金 ▲7六歩 △2二銀 ▲6六角 △8二銀 ▲9六歩
△6四歩 ▲5六歩 △7四歩 ▲9五歩 △7三金 ▲9四歩
△同 歩 ▲同 香 △8四金 ▲9八飛 △9五歩 ▲8四角
△同 歩 ▲9二香成
まで20手で中断
九筋角切り定跡も掲載されているが
先に香車を1ニに成るらしい。
手合割:四枚落ち
下手:あなた
上手:あなた
△6二銀 ▲2六歩 △5四歩 ▲2五歩 △5三銀 ▲2四歩
△同 歩 ▲同 飛 △2二歩 ▲2八飛 △3二金 ▲3八銀
△2三歩 ▲2七銀 △2二銀 ▲3六銀 △4四歩 ▲2五銀
△4二玉 ▲1六歩 △4三玉 ▲1五歩 △3四歩 ▲1四歩
△同 歩 ▲1二歩 △3三金 ▲1四銀 △2四歩 ▲2三歩
△同 銀 ▲同銀成 △同 金 ▲1一歩成 △3三桂 ▲1二銀
まで36手で中断

この△2二歩と凹んで受けておいて△3二金△2三歩と立て直す手順は
小野五平十二世名人も棋書で解説されていました。
野田さんは▲2三歩と打つようです。
大正時代の「鬼殺し戦法」講義ばかりじゃ、何年もはやっていけないので
路上で我流の縁台級位者を公衆の面前で六枚落ちや四枚落ちで
負かしておいて、虎の巻と言って冊子を販売しようと
目論んだのではないかと思ってしまいました。
ただ、そういう昭和3年頃のご活動の話は聞かないし、冊子も
これ以降は見掛けないのでご年齢のこともあり、
この頃、ご活動が終了したのかもですね。
手合割:四枚落ち
下手:あなた
上手:あなた
△6二銀 ▲2六歩 △5四歩 ▲2五歩 △5三銀 ▲2四歩
△同 歩 ▲同 飛 △2二歩 ▲2八飛 △3二金 ▲3八銀
△2三歩 ▲2七銀 △2二銀 ▲3六銀 △4四歩 ▲2五銀
△4二玉 ▲1六歩 △4三玉 ▲1五歩 △3四歩 ▲1四歩
△同 歩 ▲1二歩 △3三金 ▲1四銀 △3二玉 ▲1一歩成
△同 銀 ▲2三銀成 △同 金 ▲2四歩
まで34手で中断
手合割:四枚落ち
下手:あなた
上手:あなた
△6二銀 ▲1六歩 △3二金 ▲1五歩 △2四歩 ▲2六歩
△2三金 ▲9六歩 △7二金 ▲9五歩 △8四歩 ▲9四歩
△同 歩 ▲同 香 △9三歩 ▲同香成 △同 桂 ▲9四歩
△8五桂 ▲9三歩成 △7四歩 ▲7八銀 △4二玉 ▲8六歩
△7三金 ▲8五歩 △同 歩 ▲2五歩 △同 歩 ▲同 飛
△2四歩 ▲2八飛 △3四歩 ▲8三歩 △5四歩 ▲8二歩成
まで36手で中断
桂馬を取り返す手順は天野宗歩さん著「将棊精選」の手順の
模倣だろう。
開始日時:2026/05/09 15:07:31
手合割:四枚落ち
下手:あなた
上手:あなた
△6二銀 ▲1六歩 △3二金 ▲1五歩 △2四歩 ▲2六歩
△2三金 ▲9六歩 △7二金 ▲9五歩 △8四歩 ▲9四歩
△同 歩 ▲同 香 △9三歩 ▲同香成 △同 桂 ▲9四歩
△9一香 ▲9三歩成 △同 香 ▲9七歩 △3二銀 ▲2五歩
△同 歩 ▲同 飛 △2四歩 ▲2六飛 △3四歩 ▲8六飛
△8三金 ▲7六桂
まで32手で中断

ずいぶん乱暴な手順だ。
手合割:二枚落ち
下手:あなた
上手:あなた
△6二銀 ▲7六歩 △5四歩 ▲4六歩 △5三銀 ▲4五歩
△3二金 ▲5六歩 △6二玉 ▲5八金右 △4二銀上 ▲4七金
△7二金 ▲4八銀 △6四歩 ▲5七銀 △7四歩 ▲4六銀
△6三玉 ▲5八飛 △7三金 ▲7八銀 △8四金 ▲4八玉
△7三桂 ▲3八玉 △9四歩 ▲3六歩 △9五歩 ▲3五歩
△7五歩 ▲同 歩 △同 金 ▲6八金 △7六歩 ▲3七桂
まで36手で中断
二枚落ちはもう1枚の金が4八なら金多伝なんだけど
6八なので「金他傳チック」か。
「變化應用」手順は手数が合わず並ばない。
手合割:二枚落ち
下手:あなた
上手:あなた
△6二銀 ▲7六歩 △5四歩 ▲4六歩 △5二金右 ▲4五歩
△5三金 ▲3六歩 △6四金 ▲4八飛 △5三銀 ▲3八銀
△3二金 ▲3七銀 △4二銀上 ▲4六銀 △6五金 ▲5八金右
△7六金 ▲7八金 △8四歩 ▲3五銀 △8五歩 ▲9八香
△9四歩 ▲4四歩 △9五歩 ▲4三歩成 △同 銀 ▲4四歩
△5二銀 ▲4五飛 △8六歩 ▲8五飛
まで34手で中断

絶対こうなるわけがないwww
まだしも△8六歩のところで△6二玉として
以下▲8五飛 △8四歩▲同飛 △7二玉で
我流の縁台将棋レベルじゃここから勝てんやろ。
その2に続く。


























