びりたんが入所した就労移行支援事業所に同じ回復期リハ病院出身の訓練生Aさん(仮)がいた。

半年ほど通った後、就労移行支援事業所を変えようか迷っていると相談を受けていると

びりたんは回復期リハ病院の外来スタッフから事前に聞いていた。

似た境遇ということでびりたんが入所すると訓練生Aさんから話し掛けられた。

Aさんはスタッフは一人も好きでは無いそう。

しかし振り返り日報をスタッフの所に持って行き

「今日は日本語ワープロ検定試験初段の問題に取り組みました!」

「わあー、初段なんて凄いですねえ」とおだててもらって

親しげに長々と話し込んでおり、不思議に思っていた。

元システムエンジニアのスタッフに聞いてみた。

「試験問題が悪いからパソコンスキルがある人間は2級より上の問題には

取り組まないという理屈が成り立ちません?」と。

「ですね」というお返事でした。

例えばワードを使って地図を作るなんて悪問である。

解説動画の作り方も当然だがワードしか使う能が無い者が

無理やりワードで地図を作ってみますたな非実用な手法である。

出来る人間は、パワポやCanvaで作った地図をワードに挿入するものだろう。

びりたんは事務職の経験は無いのでパソコンが

出来ることの具体的な証としてエクセルのMOS 365の資格のみ取得した。

履歴書にそれを記入してるのにパソコンスキルを聞かれたら、

その面接官はパソコンスキルも面接官としてのスキルも無いという理屈が

成り立つように思えたので踏み絵のつもりだった。

実際に就職してからは必要に応じてワードの差し込み印刷も

エクセルのピボットテーブルも突貫工事で

対応できるようになったし、看板に偽り無しを

証明出来ているであろう。

 

転勤になってしまったものの、自身もメンタルの障害があるのに

支援者をやっているスタッフが一人いて、

訓練生Aさんは彼だけは身体障害に対する配慮が出来ていて

好きだったと話していた。

 

他の訓練生さんのことも聞いた。

ある時、みんなでイベントをしようという話合いが持たれたそう。

で、トランプでババ抜きをしようとなったそう。

身体不自由はひとりだけで、片手が不自由なのにババ抜きなんて、

仕切っていたスタッフも配慮が足りないと話しておられた。

しかし、その後も訓練生さんとも親しげに話しておられるわけで不思議だった。

粘土やパテにトランプをぶち刺してやったり、バイスで固定するなりして

麻痺手の固定機能を代用させてやればババ抜きなんざ、容易く出来る。

小学生じゃ無いんだし、片手が不自由なのでババ抜きは気が進みませんと

話すのも一案だ。

他人の悪口を打ち明けてくれる人間というのは

次はびりたんが悪口を陰で言われる対象になる可能性があるわけでして

警戒が必要そうだと思っていた。

ちなみにAさんはびりたんより障害は軽かった。

びりたんの麻痺手は生活廃用手だが、Aさんは生活補助手だった。

びりたんは杖歩行だが、Aさんはプラスチック装具は着用して

おられたが、杖無し歩行で自転車を漕いで通所出来ていたほどだ。

 

Aさんはパソコンのタイピングも早くは出来ないようだった。

で、片手タイプ用のゲーミングキーボードの購入を考えておられるようだった。

(びりたんは健常者用のキーボードをまずは超人的に早く打つべき主義)

そして2つ以上のキー同時押しの為に「フットスイッチマウス」を

購入し、びりたんにも触らせてあげると事業所に持って来て下さった。

1)他人の物を土足の靴で踏みつけて使うのは気が進まない

(試したいなら自分で購入して気兼ねなく使いたい)

2)デバイスドライバをインストールせずに動作するとしても

会社のパソコンに名の知られていない私物の一般的でない

デバイスの接続許可を得るのはハードルが高い。

3)同時キー押仕込みは自助具を使って既に対策済みなので

ニーズは感じていない。

 

なので使い勝手を教えていただけたら十分ですと

丁重に折角の申し出をお断りした。

そんな些細なことで機嫌を損ねたものと推理してるが翌日から明らかに

話し掛けないでくれオーラを発していた。

気難しい&面倒くさい人だなあと思いつつ

話し掛けず距離を取ることにした。

そしたら、ほどなくして、Aさんの姿を見なくなった。

親しげに話しをされておられたように見えた

複数の訓練生さんに聞いてみたが、

誰も理由は知らなかった。

1)事業所を変わった。

2)就職が決まった。

3)その他

「突然」がやって来るビートルズの「イエスタデイ」の世界である。

小学校、中学校、高校なんかなら

転校する時には事前に知らせがあるものだ。

しかし、就労移行支援事業所の一大特徴は

スタッフも訓練生も突然理由も分からず消えるのである。

理由は推理する以外には無いのだ。

卒業が決まってお別れの挨拶をして下さる方の方が

逆に少数派である(笑)

 

※びりたんの勤める会社は私物のデバイスを使っている

スタッフがたくさんいる。

1)ワイヤレスキーボード

2)ワイヤレスマウス

である。

びりたんは半年が経過してテンキーの接続許可を上司から得た。

(システム課にはいちいち連絡はしていない)

富士通のデスクトップパソコンのキーボードなので

テンキーはついている。

しかし

1)片手打ちの場合、数字キーから「Tab」キーが遠いという

お悩みを解決できる。

(両手が使えたら「Tab」キーは左手で押せるので問題無い)

2)経理用電卓みたいに「00」キーがあるので「0」を押す回数が

半分になる

というメリットがあるのだ。

スーパーのレジも「万券」キーがある。

「0」を連打するのは非効率だ。

しかし、「00」キー付きの特殊キーボードを使っておられる

課長ひとりを除いて全員営業は「0」を連打主義で不思議でならない。

 

入社時の配慮事項のすり合わせで、

私物のキーの同時押し自助具、ミニバイス等を使わせてもらいます

と話すと、何かパソコンにインストールしたり、

パソコンにデバイス等を接続するわけではないですよね?と

聞かれた。

そういうものなのだ。

「テンキー」の使用についても、

「キーボードにテンキーはついているじゃないですか?」

(不要じゃね?)と言われたほどである。

デバイスドライバ不要と理解が得られやすい

一般的な部類のデバイスなので認めてもらえたけれど。