あまのよしもとさんがしょうぎの大会に遠征と
おっしゃられていて
、しょうぎ大会が本日2015年4月5日、日曜日に
行われることを知り、見学に行って参りました。

りゅうこせんという大会らしいです。
11年目という歴史ある大会のようです。
出場は当日飛び込みは不可のようです。
もちろんびりーさんは出場する気はありませんが。

「S級(無差別) 参加費3,000円
A級(三段以上) 参加費2,500円
新A級(三段以上) 参加費2,500円
B級(二段以下) 参加費2,500円
C級(女性と子供) 参加費2,000円」


びりーさんが仮に出るならB級みたいです。
ただし、明らかに「迷人に定跡無し」な方を
A級の対局などでお見かけしたので、
自己申告で場違いなクラスに参戦することも
できるのかもしれません。

「原則、昼食時間はありません。
軽食を用意しますので、
スピーディーな進行にご協力ください。」

メロンパンとか調理パンなどが配られていました。
ペットボトル飲料も用意されていました。

「午前9時受付、同10時開始」

びりーさん、ネットで9時からとしかチェックせず家を飛び出してしまいました。

「賞品:伝統織物小倉織り高級信玄袋(京都仕立)」

トロフィーは並んでいましたが、
信玄袋は掲示されていませんでした。
どんな袋なのかは見たかったので残念でした。

スタッフの方のお話が漏れ聞こえてきました。
今年は174名の申込みだったそうです。
とにかく人が多くてびっくりしました。
9時開始かと思っていて9時時点では
そこそこかと思っていたら、
10時が近づくにつれ、エレベーターの扉が開く度に団体様が続々と。
まだ来るのか~?&まだ来るのか~?と言わんばかりに。

全国強豪の方も多数おられました。
きたがわさんとか
あなぐまん、こと、えんどうさんとか
元しょうれい会三段のすずきえいしゅんさんとか
前年度優勝のはやさきさんとか
まあその他たくさんです。
顔見知りの方々ばかりのようで、
「遠路遥々ようこそ。
軍資金は出来たんですか?」
のような会話がなされていました。

 

10時からスタートと知らず、
9時からと思い込んでいたもので
朝6時に起き、8時30分頃には会場周辺に
到着しておりました。
開会式前の様子から見学したかったのです。
会場周辺に貸し自転車のサービスがありました。
福岡県内でこのようなサービスがあることを知りませんでした。

 

パナソニックの電動自転車のようです。

 

会場の貸しビルでございます。
9階会議室が会場のようです。
受け付け時間30分前に会場に到着しまして、
通りから1階入り口のガラス戸を1枚入ったところを
覗きますと、関係者と思われる方が
たくさんおられまして、視線が合ってしまいまして、
何か入り難くて会場前を無関係を装い通過してしまい、
一旦信号をこっちまで渡ってしまいました。(´・ω・`)

 

近くのセブンイレブンで8時45分まで時間を潰し、
道路の向かいから、遠~く、入口の様子を伺うびりたん。
どうやら、出場者の皆様は階上に上がられたようですな。
ほっと一安心。
びりたんもこそーり向かいます。

これより先は撮影は控えました。
ご了承下さい。

受け付け開始が9時からで、9時からも
貸しビルの会議室の会場設営をスタッフの
方がまだまだ準備中、そんな状況でした。

女性のプレイヤーはA級に中学生ぐらいの方が1名でした。
残りは皆C級出場でした。
内訳はセーラー服の女子高生(?)の5名くらいの団体様がひと組と
お母さんに連れられた小学生くらいの女の子が1名と、
えんだいしょうぎで有名な、しらはまさんぐらいでした。

しらはまさんは商店街でえんだいしょうぎを企画されていたようです。


現在は将棋道場のスタッフをされているようです。


大会スケジュール的には9~18時までとなっております。
早々と負けた方が帰ってしまい、決勝戦の頃は
寂しい会場といった事態を無くす為に
負けた人から順番に優先で審判として招かれた
ふかうらプロと、あじきじょりゅうプロの指導対局が
受けられる&自由たいきょくコーナーを設けてあるなど、
参加者には1日中楽しんでもらえる工夫がなされています。

大会の運営スタッフの方々の手際の悪さみたいなものも
多数見受けられました。
しどう対局の申込みカードを参加者が長テーブルで記入するようになっていました。
申し込み者の方がどこに行ってしまったかを呼び出す為と
思われますが、携帯電話の番号等も記入するようになっていました。
これらの個人情報の記入用紙が、人目につくところに
放置されたままでした。
また、お客様からお預かりした参加費の1,000円札を
金庫の中に収める前に、長テーブルの上に放置したまま
スタッフが席を外し、会場をウロウロしておりました。
ちょっとおねいさん!
お金風で飛んでいっちゃったらどうするですか!!

開会式は10時2分より始まりました。
10時15分くらいにエクセルを使った組み合わせの抽選が始まりました。
同じ道場仲間など手の内を知った者同士が3回戦からしか
当たらないように配慮した組み合わせに
なるようにプログラミングしたそうです。
ですが、何か上手く機能していないらしく、
エラーメッセージが出て、エクセル操作で大難航中。
予定では10時30分対局開始のようですが、
B級クラスに至っては10時45分になっても
まだ対局が開始できていない模様です。
全国強豪の方のこんな笑い話が聞えてきました。
「おい、おまい、自分の頭を指差して行って来いよ。
ここに良い(抽選用の)コンピュータがありますよって。
このコンピュータの方が早いですよって」
確かにアマチュア強豪の頭脳は抽選に向いているかどうかは
別としてしょうぎに関しては化け物みたいなスペックと言えそうです。
「今まで抽選がスムーズに行ったのは1回だけあるよ。
申し込み順だったんだよ。
強豪の身内同士が固まって申し込んでいたもんで、
それがみんな1回戦で当たって潰し合い…
もう俺、帰って良い?ってなったもん。
(*゚∀゚)あはあは」

S級クラスは特に県外の方も多いので欠席も多く、
その為、当日抽選の必要があるようです。
しかしパソコンを使った抽選で
処理時間15分以上なんてあり得ないと思います。
しかもエラーが出て予定通りにプログラムを
動かせていない風ですし。
「スピーディーな進行にご協力ください」と言いつつ、
スタッフの方がもたついてちゃダメでしょう。
申込者の情報は全てデータべース化する。
申込者にはバーコードを印刷したはがきを送付する。
お越しになったお客様が持参したはがきのバーコードを
バーコードリーダーでスキャンすれば
本日の出場者情報は全て登録完了。
コンビニのPOSシステムの要領です。
バーコードをスキャンすれば商品名が分かる。
当日の手入力は不要です。
画面に表示されたお名前に間違いないか本人確認するのみです。
「エクセルがあれば秘書要らず」と言われます。
抽選ボタンを押せば一瞬で組み合わせ表が完成し、
後は印刷ボタンを押すだけという状態でなければおかしいです。

開会式ではフカウラ九段が「フカウラ、キュウダン」と
女性スタッフからアナウンスされました。
「クダン」という言い方が一般的なので
新鮮な響きでした。

お偉いさんの挨拶で「このように幅広い年齢の方に
ご参加いただきまして…」のようなお話がありました。
話しの途中で、「で、ぼく、小学生?」と
参加者に向けて質問をされました。
「いえ、中学生です」
「あ、失礼しました」
会場が笑いに包まれました。

ふかうらさんも、あじきじょりゅうプロもその辺を一般人みたいに
ウロウロと歩いていました。
アマノさんも普通の一般人として会場をウロウロされていました。

アマノさんは階下に降りて近くのローソンで買ってきたと思われる
マウントレーニアのコーヒーをお持ちでした。
大会ルールの説明の時などは会場入り口の戸のところに
近づいて耳を傾けておられ、びりさんのほぼ真隣りでした。
お声はお掛けしませんでしたが。。。

大会使用棋具は
チェスクロック
塩化ビニールばん
プラこま
でした。
チェスクロックはC級は使っていませんでした。
ただし、あまりに進行が遅い対局に関しては
C級も途中でチェスクロックが導入されていました。

注目のアマノさんは1回戦でシモダイラ マサユキさんと当たっていました。

大会見学で注目していたことのひとつがチェスくろっくの叩き方でした。
アマノさんは序盤、まるでハブさんの指導対局のように
指し手が早く、相手が着手したと同時に、間髪入れず、
0.5秒で駒を動かし、0.5秒でチェスくろっくをソフトタッチで押していました。
鍛え方が違う&反射力抜群の印象を受けました。
エンドウさんも体格的には激しく叩く派と想像してしまいそうですが
優しくソフトタッチ派でした。

シモダイラさんとの終盤はアマノさんの入玉となり、
盤を睨むアマノさんの眼光はものすごく鋭かったのが
印象的でした。

アマノさんですが、感想戦は言葉は不自由ながら
ちゃんとお話をされていました。


社長さんみたいな身なりの方が早熟な小学生に
感想戦で丁寧な言葉づかいで話しかける。
小学生は年長者を敬うことは厳しく教え込まれている
ので礼儀を失するまではいかないものの
さすがに小学生なので幾分生意気で、
基本ため口で思ったことをズバズバ発言する。
普通なら人生経験も違うし、
共通の話題が無いであろう二人の間に
会話のキャッチボールが成立する。
社長「ここはこう指せばどうでしたでしょうか?」
小学生「あ、それ金打って全然駄目」
社長「あーなるほど。錯覚していました」
小学生「あ、はい…」
将棋大会では異様な光景が見学できます。

お子様は基本早指しで、年配の方は長考で
お子様は年配の方が指してくれるのを待つ間、
落ち着かず、キョロキョロしていました。
道場の席主さんに調教されていない子ですと
指し手待ちの時間に横を向いて
漫画を読みはじめたり、ゲームを始めたり
するそうです。

http://ameblo.jp/shu38s/entry-11782340516.html
http://ameblo.jp/shu38s/entry-11780922441.html

こういう被害者の会みたいなのも楽しいですね。
生意気と早熟は紙一重ですから。

おまい年齢の割にませた言葉遣い
してんじゃねーよ!と突っ込みたくなる
お子様も多数いらっしゃいます。

会場の飲み物はペットボトルの綾鷹が多いように思えました。

女子高生たちはいったい、いつになったら
対局場に登場するのだろうとずっと思っていました。
あまりに見かけないので
ひょっとしたら階が違うところでやっているのだろうか?
とか思ってしまいました。
そうしましたら、同じ階の私が気付かなかった
会議室でC級の対局が行われており、
そこに女性は集中しておりました。

C級の将棋もとても面白かったです。
小学生の男の子VS女子高生の相振り飛車の一局です。
びりさんは最先端の将棋の戦法チェックを
最近は怠っているのではっきりとは
分かりませんでしたが、小学生は恐らくは
今、流行の「中飛車左穴熊」と思われる戦法を採用しました。
C級ってこんなにレベルが高いのか?!
これは序盤へっぽこなびりさんでは
勝てないなとこの時点では思いました。
しかしここから二人とも大失速しました。
相振り飛車では飛車を寄って飛車の成り込みを見せたら
単純に受からなくなるケースがありますが、
この将棋もそのようになりました。
女子高生が悠々と飛車を成り込み、小学生の穴熊は
穴熊の姿焼きとなり、後は勝負を続けても「ジリ貧」ですし、
びりさんなら投了です。
しかし、ここから面白いぐらいにもつれて
大熱戦となるから不思議です。
女子高生は歩を垂らして「と金」を作ればゲーム終了です。
いわゆる「友達を無くす手」というやつで、
じりじりといたぶり殺すみたいな指し回しです。
しかし女子高生は棋力的に「と金」攻めの発想が浮かばないようで
自陣の桂馬なんかを跳ね出して援軍を送りました。
自陣の駒が出動して減ったことで陣形に隙が生じ、
指し手が無かった小学生にも楽しみが出きてしまいました。
その後も互いに駒を渡して攻めて、その渡した駒で
反撃されての繰り返しで、結構良い勝負でした。

そうそう。
会場に向かうバスの中で新刊のムック本
「はぶよしはる たたかう頭脳」を読んでいました。
76ページにかわぐち先生が書かれた面白い文章がありました。
将棋のプロは正確な手を指し続ける能力に長けていますから
難しい手が不要クラスの大差の将棋になると逆転が起こらないので
最後の詰みまで指すことは少なく、早い段階で投了します。
お互いにプロであるから間違えないと信頼されているわけです。
ところが、プロの中でも弱い棋士と認識されているらしい
河口先生なら間違えるかもと、
つまり、かわぐち先生は信頼されていないらしく、
もういいだろう?もう受け無しだろうという局面になっても
投了してくれなくて徹底的に粘られるそうです。
年寄りだから深夜まで粘ればくたばるんじゃないか?
みたいに時間攻めまでされるそうです。
で、「まだ投げないとは、君は僕に個人的な
怨みでもあるのか?」と思わず言ってしまったそうです。
かわぐち先生がこんな面白い文章を書いていたとは
知らず、笑ってしまいました。

大差の将棋でも粘られたら、止めを刺すまでは
手数も時間もかかります。
当然対局時間が長くなり疲れますから、
大差の将棋を粘ることは相手に対する
嫌がらせにもなります。

ちなみにこの大会は切れ負けルールですので
どんなにボロ負けの将棋でも
相手の時間切れまで何とか耐えたら勝ちです。
「チェスクロックの早押し対決」という
「もうそれ全然将棋関係ない(´-ω-`)」みたいな
醜い争いで勝敗がついたりすることもあります。

 

女子高生その2 VS 小学生その2。
「角換わりに5筋の歩を突くな」と
現代のプロのセオリーではなっていますが、
5筋の歩を互いに突き合い、矢倉模様の戦いでした。
女子高生の方は角交換を同金の形で応じ、
壁金を修整しないまま駒組みを進め、
図のような形の飛車取りを打たれました。
以下、▲59飛と飛車を引いて、金を
ボロッと取られて、小学生にボコられていました。
盤面だけでも写真に撮りたかったのですが、
女性は特に撮影しない方が良いと思いますので
盤面のメモすら控えました。
盤面を覗き込むことすら対局者の方々に対して
幾分、集中のお邪魔をして申し訳ないと思う気もありますし、
たいきょくしゃの方々を不快にさせる行動は少しでも慎みたいと思いました。
一生懸命に考えている横顔がとても魅力的で良かったです♪

しらはまさんもどの程度のご棋力か興味があったので観戦しました。
1局目は盤面は見えませんでしたが小学生に負かされたようでした。
2局目は女子高生との対戦で相振りでした。
藤井先生の「相振り飛車を指しこなす本」で
勉強したものと思われます。
互いに雰囲気は教科書の形を真似たような
攻撃形になりました。
序盤に関してはびりさんよりも断然強いと思いました。
しかし中盤を見学して、お二人とも有段者ではないと判断しました。

 

正確な局面は覚えていませんが、
こんな感じの局面でシラハマさんは
△68銀成としました。
そして飛車を39か49かに逃げた手に対して
今度は△67成銀と引いて馬を追いました。
間違いなく変調と言えます。
馬を追うならもちろん△68銀成では△68銀不成と
飛馬両取りをかけるべきです。
恐らくは終盤力に関してはシラハマさんよりも
びりさんが優っている部分もあるに違いないと読みました。
その後はシラハマさんは歩切れの為に
桂馬を垂らして成桂で攻めていました。
女子高生はジリ貧モードになってしまいましたが
投了せず、自陣に駒を打ちつけて頑張って指し継いでいました。
C級はジリ貧でも最後まで指すクラスのようです。

女子高生その3 VS 小学生の女の子。
女子高生に負かされた小学生の女の子は
グスグスと涙が出てきてしまいました。
側に待機していた付き添いのお母さんがなだめていました。
負かした女子高生も悲痛な表情をしており、
小学生の女の子のお母さんに
「うちの子が泣き出して、嫌な気分にさせてごめんなさいね」
とフォローしてもらっていました。
「泣くな!」と小学生の女の子の頭を後ろからどついて
ボケたくなってしまいました。
小学生の女の子は対局後は昼食のパンを受け取って
ニコニコと元気よく会場を走り回っていました。
また、高校生のお姉ちゃんたちの対局を
熱心に観戦していました。

ふかうら先生や、あじき先生のしどうたいきょくも
拝見したかったのですが、用事があったため、
午前中のみ見学して会場をあとにしました。
大人のしょうぎたいかいのかんせんは初めてだったので
とても勉強になりました。

びりさんは中学1年で1度だけしょうぎの大会に出たことは
ありますが、一応、今のところ、今後出るつもりはありません。
しょうぎのどうじょうは1度だけ行ったことがあります。
どうじょうで使われているらしい二歩様通販の
雲南本黄楊駒¥4,980の品質をどうしても確認してみたいので
もう一度行ってみたいとは思っていて検討中です。

写真もなくて、何だかわけがわからないレポートに
なっているかもしれませんが、
びりさん自体も写真を撮られたくないので
参加者の方々のお写真は今回は控えてみました。

おしまい。